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山田太郎君 そうですね。私もこの件は外務省に対しても是非反論すべしということをすぐ申し伝えたんですが、ただ、もう反論のレベルではなくて、大きな誤解がされているということなので、何か午前中の答弁では、
菅官房長官の方は
観光庁に一生懸命で、
日本に対する理解と、
日本に諸
外国の人を引っ張ってくると、こういう発想でもって世界中に対する
日本への理解ということを、特に皇室に対する理解も是非進めていく必要があるのではないか。こんなことを含めてやらないと、なかなか根っこにあるものが直っていかないような気がしております。
さて、次に移りますが、一億総
活躍ということで、やっぱり一億総
活躍となると、先日の
予算委員会の方でも少しやらせていただいたんですが、知的障害者の雇用という部分についても少し光を当てていく必要があるだろうと。先日の
予算委員会で、テレビ入りだったというケースもあったと思うんですが、障害者ハートフルポイント
制度というのを少し提案させていただいたところ、大変な反響になりまして、メール等私の
事務所の方にも、是非すぐできないものなのかと、こんなようなことを問合せが殺到いたしました。
これは簡単に言うと何かといいますと、今、法定雇用ということで、企業の二%障害者を雇いなさいと、こういうことなんですが、ただ、残念ながら、雇うのがうまい会社、あるいは勤めやすい業種、業態、障害者にとって優しい会社、そういうものもあれば、なかなか障害者にとってみると勤めるのが難しい職場、現場で、これは二%に達していないということで、しかも、中では少し悪質だということで指摘された八社、社名公表されているもの、それを少しつぶさに分析させていただきましたら、中にはベンチャーがあったりとか、研究開発中心であったり営業主体の会社であったり、逆に言うと勤めにくいというのも事実だなと。これをもって、二%、必ずここで勤めなさいということになれば、企業にとってもその障害者にとっても非常に厳しいのではないかと。ということであれば、いわゆる勤めやすい業種、業態、うまくやっているところの商品やサービスをいわゆるなかなか達成ができない会社が優先的に購買するような形でもってやれば埋まるのではないかということで、それをポイント
制度みたいなものにしたらどうかということを実は提案させていただきました。
そういう提案を受けながら、実は、お手元資料の方を見ていただきたいと思うんですが、昨日、早速、
日本理化学工業さんに
予算委員会の合間を取って行ってまいりまして、ちょっと知的障害者の働いていらっしゃる、逆に言うと雇うのがうまい会社の現実がどうなのか、一億総
活躍の本当の現場だと
思いますので、少し
皆さんと見ていただきながら問題を明らかにしていきたいというふうに思っているので、ちょっと資料を見ていただきたいと
思います。(資料提示)
まさにこのチョークがこの会社が作っている実物でありまして、七割の雇用者が知的障害者です。障害者の中でも非常に厳しいというか、多くがIQ五〇以下という方々が勤めていらっしゃるということであります。
写真の上段中口を見ていただきたいんですが、赤いバケツに入っている、これも工夫でありまして、実はこの現場の方々は字が読めない方も多いんですね。そういう
意味で、赤とか青のバケツに袋を入れておいてあげると。我々健常者であれば、ちゃんと私も袋を見たんですが、赤とか青とか書いてあるので特段困ることはないんですが、こういう
気付きが必要だと。
それから、右上なんですけれ
ども、太過ぎても細過ぎても駄目だということで、これチョークをはめてみて、すとんと落ちると細過ぎ、入らないと太過ぎで、はまると大体そのサイズだと。長さも横で、ちょっと写真が失敗しちゃっているので、撮りにくいんですけれ
ども、こんなもので分かりやすくやっていますと。
それから、左下なんですけれ
ども、これは何かというと、プレスする工程をやっていらっしゃるんですが、これは実はちょっと右側が写っているとよかったんですが、両手でボタンを押さないと動かない機械ということでありまして、これ通常の健常者ではもう片手や足でやるんですけれ
ども、それをやっちゃうと残しちゃった手を機械の中にはめ込んじゃうと、これで事故が起こりますので、両手で押せば事故が起こらないという工夫であります。
あるいは、写真の真ん中はおもりなんですが、実は目盛りとはかりの仕組みが余り分からない方もいるということで、青色のいわゆる色素のものであればこのおもりを付けてください、赤ならばということで、色を付けておもりがあると。
こういうふうに、現場の工夫というのは結構きめ細かいんですが、ここまでやって初めて知的障害者の方が働けると。何とこのライン、全て知的障害者の方、ライン長まで知的障害者の方々が全部やっているというところでありまして、これがまさにそういう方々が働ける
環境を整えていくという現場の事実なんだというふうに
思います。
そう考えたときに、残念ながら、なかなかこういうのを不得意な会社が、ここまでやってくださいというふうに言っても非常に難しいわけでありますし、私もかつて勤めていた会社、大手にいたことがあるんですが、そこではやはり中にそういう法定
制度の問題があって、障害者の方々、一緒にいたんですが、残念ながら、正直、別の部屋に押し込められて、何をやっているか分からないような
状態の中で、お互い、社員等も不幸だったという事実もあります。そういった
意味で、こういったことをやっぱり進めていく必要があるのではないかな、これは非常に現場にも行って思ったところであります。
それから、社長さんに聞いて、もう
一つ、そういったような
制度をしたときに非常に重要だと言ったのは、ここもチョークだけではこれから勝負になりません。というよりも、今まではチョークだったからこそ大手が参入しないで、どちらかというとよく斜陽と言われたプロセスだからこそ対応ができたということだったんだけれ
ども、さすがにそれでは将来がないということで、ここはキットパスという、こういうクレヨンのようなものを開発しておりまして、例えばグラスにこういうふうに書いちゃうと、こう書けるんですね。後で水で取ることができます。
これ、私、ホワイトマーカーでやったら物すごく売れるんじゃないかというふうに言ったんですが、社長さんが一番恐れているのは、これを逆に今の段階で量産できないうちにどんどん売り込むと大手が参入してきてしまうと。こういうことで、結局何が言いたいかというと、優先購買みたいな形でもってやっておかないと、某大手のインク会社みたいなところがどんどん作って、ここが一応開発して特許も持っているとはいうものの、似たようなものを作って、やっぱり駆逐されてしまうと。
ですから、何というんですか、自助でやれというのは正直難しい。ここは公助から共助というんですかね、ある程度はいろんな会社がそういうハートフルポイントみたいなものを購入する。もちろんいわゆる雇う数がある程度法定に足りていないところはそういったものを優先的に買えますし、あるいはCSRみたいな形でもってもやるということによって共助の世界ということができる。あくまでも現場の人たちは、単に公助でもって支援金をもらうということではなくて、売上げを上げて、雇用を生んで、楽しんで、しっかりとした生活ができる、これが一億総
活躍の流れではないか。
こうなったときに、これは
一つの例の工夫ではあるんですけれ
ども、今後の障害者差別解消法並びに改正障害者雇用推進法を考えたときに、こういった障害者ハートフルポイント
制度、勝手に名前を付けさせていただいたんですが、こういうことはとっても大事だと思うんですが、一億総
活躍という観点からも加藤
大臣、それから厚労の方も来ていただいていると
思いますので、先日もちょっとやったんですけれ
ども、是非コメント等を、こういうことを是非やっていただきたいということでお願いしたいんですが、いかがでしょうか。