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大門実紀史君 川口さんとは消費者庁をつくるときからの長い付き合いですから、本当はこんなこと、消費者庁移転なんかしてほしくないと思っていらっしゃるんだというのはよく分かっているんですけれ
ども。だから、立場上答えにくいといいますか、答えなきゃいけなくて答えていらっしゃると思うんだけど、普通に考えて、こんなことやっちゃいけませんよ。客観的なテストをやろうというときに、
大臣が特別にお願いすると、出てくれと。その結果、出たからといって、徳島でも十分これから研修やっていけるなんという根拠にならないじゃないですか。逆に、そんなことをやったために、全部このテスト信用されないということになっちゃうわけですよね。
そこは次の機会に
大臣に直接ただしますけれど、これ、
大臣が一人で出したわけじゃないと思うから、消費者庁としてこの問題きちっと改めてもらいたいですね。こんなテスト、意味ないですよ、これから十何回もやったって、こんなことをやっているようじゃ。是非きちっと考え直してもらいたいと。今日はこれ以上川口さんに言ってもかわいそうだから言いませんけど、次は
大臣とやりますから、この点はちょっと中できちっと再検討してもらいたいというふうに思います。
せっかくの機会ですので、この問題、
石破大臣にも伺いたいと思いますけれ
ども、中央省庁がなぜ首都にあるのか、中央にあるのかというのは、別に昨日今日始まったことじゃなくて、歴史的な意味あるいはそれなりの理由があって
霞が関が存在してきたんだというふうに思うんですよね。
言ってしまえば、いろいろ政府の方も基準を書いておられますけれ
ども、簡単に言えば、中央省庁間の連携が取りやすいように固まるというのがありますよね。もう
一つは、関係団体の中枢、本部も首都にあると。そういう、官庁があるから首都にあるという点もあるかも分かりませんが、事実あるということですね。もう
一つは、関係する業界の本社もあるということですね。
国会の対応もあるというようなことがあって、
霞が関、中央省庁がこの東京にずっとあったんだというふうに思うわけですね。
今回のこの中央省庁の移転の基本方針の中にも、そういうふうなことを物差しにしながら考えるというようなことも書かれているわけですけれ
ども、だから厚生労働省をうちの県に持ってきてくれとか国土交通省をうちの県に持ってきてくれというような、そういう意見は出ないというか、みんな言う方も荒唐無稽だと思って出なかったわけですよね。出てきた中でも、観光庁と中小企業庁と気象庁と特許庁、これは国の方から移転の対象なり検討から外したわけですね。検討から外したという意味は、中央省庁の、先ほど言いましたような物差しがあって、それに合わないから外したということだと思うんですね。
消費者庁は新しい省庁ではありますけれ
ども、先ほど申し上げた中央省庁間の連携とか、関係団体、消費者団体ですね、あるいは業界の本社がある、
国会の対応もしなきゃいけないという点でいきますと、当然外されるべきものだと。最初に消費者庁をつくるときから
議論に参加してきた
議員として
当たり前のことに思うんですけれ
ども、こういう荒唐無稽な話が出てきて、しかも、国としても政府としても外そうとしなかった、外していないと。こんな、何といいますか、やらせのようなテストをやってでも何とか移転しようと。
これはよく分かりませんけれ
ども、文化庁
一つが移ったぐらいだと、鳴り物入りで始まった中央省庁の移転が余りにもあれだと、もう
一つぐらい移転させなきゃというような何かあるのかどうか知りませんけれど、余りにも上から目線でやろうとしているというふうに
指摘せざるを得ないし、いろんな
議員の方も
指摘してきたというふうに思うんですよね。
今の点でいきますと、消費者庁というのは、何にもほかの省庁とそういう点では中央省庁としての条件は変わらないと思うんですけれど、
石破大臣はいかがお考えですか。