○平野達男君 本日最後のバッターということになります。
まず、
地方創生推進交付金、この点から質問を始めさせていただきたいと思います。
この
交付金についての懸念といいますか、あえて言えば問題点といったものについては先ほど吉田
委員からも様々
指摘ございましたし、前々回ですか、所信表明に対しての私の質問でも同じような趣旨でちょっと
指摘をさせていただきました。
今日の
答弁聞いていても、基本的に従来の補助金の枠組みは出ていないなという印象を私はやっぱり個人的には持ちます。だから、むしろ
一つの
考え方として、この間も提案申し上げましたけれ
ども、
交付金という言葉を使うのであれば、算定
基準を明確にして、それを公表して、一千億、実際には今度五百億ぐらいしかないようですけれ
ども、一千億なら一千億ということで、額を確保する形を明示した形で、向こう何年間こういった
考え方で
交付金を配分するという
考え方で配分をして、私はそれだけで十分だと思うんですが、それでもやっぱり
PDCAサイクルという形で効果を確認するということであれば、効果だけは確認するという方向で持っていった方が多分
自治体はうんと喜ぶと思いますし、
地方創生にふさわしい形になるのではないかというふうに思いますので、今日は
答弁結構でございますから、引き続き検討いただきたいと思いますし、そういう形で持っていった方がより発展系の形になるのではないかというふうに私自身は思っています。
それから、
二つ目の
地方創生応援税制、これは本当にいい制度だと思います。制度
設計も、かなりしっかりした制度
設計されています。
ただ、一点だけ
指摘させていただきますと、
税制優遇
措置の内容で、損金算入、軽減効果約三割、それからあと税額控除と合わせて
寄附額の約六割を負担するということで、これはこれで大変な制度で、よくこんな制度をつくったなというぐらいに、かなりのいい制度ですね。ただ一点だけ、ここはもうちょっと国税の、
法人住民税と
法人事業税、
地方税のところに負担を掛けていますから、もうちょっと国税の
法人税の方に負担を掛けてもよかったのではないかなということだけはちょっと意見として申し上げさせていただきたいと思います。
それから、先ほど
説明ありましたけれ
ども、
寄附額の六割を負担軽減ということは、残りの四割については
地方財源が増えるということですから、これも非常にいいことでありまして、私のように、全部の岩手県の
団体は
交付団体でありますから、こういう財源が増えるというのはどんな形でも非常に有り難いということであります。
それからもう
一つは、これはある
意味では税源の偏在是正という効果ももたらしますね。これは裏を返しますと、持っていかれる方の
自治体さんにとっては大変迷惑な話なんでありますけれ
ども、
交付税
措置で
基準財政収入額のところに反映させるという制度
設計でありましたから、これはこれで非常に良かったと思いますし、こういう点でも
評価できると思います。だから、むしろ不
交付団体の側の方については、この制度をつくっていただいたことに感謝を申し上げると同時に、感謝というか、感謝しなくちゃならないと思いますし、税を出す側の
自治体に対しても何らかの形でやっぱり感謝をしなくちゃならないなという思いはやっぱりありますですね。
それで、ただちょっと気になるのは、
企業がどういう
基準でその
寄附金を出す先を選ぶんだろうかということなんですね。そしてまた、この制度は是非拡充してもらって大きく育てていっていただきたいと思いますけれ
ども、その
企業が特定の
団体のこの
事業とかこういうふうに選ぶといったときに、なかなかちょっとちゅうちょする面もあるのではないかなというふうに逆にちょっと心配するんですが、その点に関してはどのようなことを
考えておられるのか、お
伺いしたいと思います。