○藤巻健史君 まあ、二百、三百億円ぐらいですか、二〇一五年、去年の財政危機のときにはきっと
ODA予算なんかは組めなかったと思うんですが。
ギリシャは、御存じのように財政破綻危機に瀕しております。
日本の財政はギリシャよりも悪いわけですね。確かに、ギリシャと
日本、何が違うかというと、ギリシャは中央銀行が
政府を助けられない。すなわち、ユーロを、ユーロというのはヨーロッパ中央銀行しか刷れませんから、ギリシャ中央銀行は刷れない、だから
政府を助けられない。一方、日銀は、
日本の場合には日銀が紙幣を刷れますから、お金足りなければ紙幣を刷って渡すということで助けられるわけですが、いずれ日銀が量的緩和をやめた場合、ギリシャと同じような状況に陥ることが考えられるわけです。
先ほど杉
委員が御
質問されていました、もっと国内問題にお金を使うべきではないかと言う人もいるということをおっしゃっておりましたけれども、財政法の求める均衡財政の下では、当然どこかにお金を費やせばどこかのお金を減らすということになるわけです。ということは、もし
ODAで
日本がお金を使えば国内で使うお金は減るということだろうと思うんですね。
そういうことを考えて今
日本の財政事情を考えると、海外の人たちを助けるよりも、それは
ODAは、お金があるのであるならば、黒字決算であるならやるにこしたことはありませんし絶対必要だと思いますが、ここまで赤字
予算を組んでいたときに、国内を無視して国外の人たちに援助を与える必要があるのか、するべきなのか。要するに、このまま
日本が財政破綻したり若しくはお金を刷りまくってインフレが加速していった場合、
日本人が大変な思いをして、それでも助ける必要があるのか、助けるべきなのかという疑問が非常に私は持っているんですけれども。
そういう状況のとき、十七年ぶりに
予算を増やしたと、これはいいのか。やはり私は、あしたからなくすというのは、これは
世界的にも国際的にもいろんな大きい問題があるのでそんなショック療法をしろとは申し上げませんが、何とかうまく言いながら少しずつ減らしていくのが筋ではないかと私は思ってしまうんですが、その辺いかがでしょう。
新聞に、娘のことが心配で心配でという川柳が載っていました。その下に(九十七歳女)と書いてあったんですけれども、当然、九十七歳の女性であるならば娘さんのことを心配するよりはまず自分の健康のことを心配するべきだと思うんですよね。
日本は今そういう状況にあるのではないか、そのときに
予算を増やしていいのか、少しずつ少しずつ何となくごまかしながら減らしていくのが筋ではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
大臣、お答えください。