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衆議院議員(
逢沢一郎君)
井上先生にお答えを申し上げます。
いわゆる身を切る
改革論、私なりにこの
政治状況の中で、この
議論の中で解釈をさせていただくといたしますと、いわゆる
消費税増税によりまして
国民に更なる負担を求めることになる、負担を求める以上、その前に
議員自らが身を切る覚悟を示す必要がある、そのためにまず
定数削減だ。そして、現状の経済状況を考えますと、
国民は大変な痛みを抱えているのも事実である、
議員もひとしくその痛みを共有し、そして自ら率先して身を切る必要がある、また、その覚悟や決意を示す必要がある。その一つの帰結として、
議員定数の
削減、そのように
議論が整理をされ、
国民もそのことに対してある種の期待感を持ってこられた、そのことも事実であろうかというふうに思います。
しかし、
衆議院で私も先生がお触れをいただきましたような
答弁、発言をさせていただきました。しかし同時に、
国会は国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関、このことを深く
認識をして、我が国議会
政治の将来を考えていかなくてはならない。二院制の
在り方やその役割分担、それにも深く思いを致す必要があるというふうに思います。
国会がその立法機能を十分発揮をする
観点、また、国内外まさに激動でございます。そういった諸
課題にスピード感を持って
国会が対処していかなきゃならない、また、対処ができる体制を整えていかなくてはならない、そういう
観点から幅広に
議員定数の
在り方をしっかり
議論をすることが必要である。
もう一度申し上げますけれ
ども、いわゆる身を切る
改革イコール
議員定数削減、そういった
認識、前提に立つのは私は好ましいことではない、あえて申し上げれば、誤った
認識であるというふうに今でも考えております。
今申し上げたことが
自民党、党としての見解かということについてもお尋ねをいただいたわけでありますけれ
ども、この問題に長く関わってきた、私もその一人でございますけれ
ども、我が党の多くの同僚
議員が同様な
認識を持っていただいているものと、そのように申し上げておきたいと思います。