○脇雅史君 初めに、基礎ぐいの問題について触れさせていただきますが、これは当初新聞記事になったときに非常にセンセーショナルな形で
報道されましたものですから、私も、とうとう物づくりの分野、我が
建設産
業界もこんなことになっちゃったのかと、技術者の倫理観といいましょうか、物をつくっていくときの一番大事な部分ですね、何事も基礎を大事にしろというんで、まさに文字どおり建物の基礎をおろそかにしていいわけがないんで、そんなことが本当に起こったのかと唖然とした思いだったんですが、今日のお話を通じても、技術者としての倫理観がそこまで下がったということではないようなんですが、様々な工夫をして、これからも、日本の原点ですから、しっかりとしたいいものをつくっていただきたいというふうに思います。
その上で、やはり契約問題というのは大事なことで、一番元請が安値受注をすれば、どうしてもだんだん安くなってしわが
下請に寄っていきますね。また、工期の問題でも、適切な工期がなければどんどん
下請はいじめられるんですね。ですから、適切な、適正な契約がなされるということをこれからも見守っていきたいというふうに思っています。
それから次に、バスの話でありますが、何度もこういう追突
事故等は起こりまして、本当に何の罪もないような人が亡くなりますよね。本当に悲しいことです。いろんなことをして、今日もお話がたくさん出ていましたけれども、様々な規制をしても、最後は人間が運転することですから、居眠りしたり、どうしても不注意が起こるんですね。
今、そういうことに対して機械的に
対応が可能なんですよね、自動ブレーキ掛かるんです。私、十年前の車だけれども、私の車もちゃんと自動ブレーキ掛かるんです。もう十年もやっているんですよ、この国はね。今盛んにやっていますが、自動操縦なんと言っていますけれども、そんなことはおいておいて、まず人命を守るために全ての車、まあ順番があってもいいですよ、大型
貨物は先にやらせるとか、様々な工夫があっていいんですが、自動ブレーキを標準装備とするような
法改正をしたらどうだ。すぐにはできませんよ。ですから、例えば十年後以降の新車は自動ブレーキがなかったら売れませんと。それまでに、車検のときには必ず変えなさいと、いろんな過渡期の措置があるでしょう。しかし、今決めれば、あのとき決めておいてよかったなというふうになるんです。決めるの大変だから先送りしようといったら、また十年たって同じことが起こっている。
最近、痴呆の方とかいろんな方がおられて、車の運転も危なくて、駐車場で急発進して下へおっこっちゃうとか、あるいはどこかへ突っ込んじゃうとか、あれだって自動ブレーキでできるんですよ。もうそんなもの標準装備にすればいいだけの話、待つ必要ないんです。今すぐだっていいんです。ただ、皆さんお金が掛かるから、いきなりというわけにはいかないので、それを
是非やってほしい。閣法でやらなかったら議員立法でもいいんです、やろうじゃないですか。
日本は世界に先駆けて、交通安全、これだけ交通
事故を減らしてきました。これをやれば、更に
事故が起きても人が亡くなるということがうんと減ると思いますよ。世界に先駆けてやったらどうでしょうか。ちゅうちょする必要はないと思います。
回答は要りませんが、
是非御
検討をお願いしたところで、いつもの話に戻りますが、恐縮でございます。
談合の話、いろいろこれまで申し上げてきましたが、刑法上、不正な利益を得る目的で談合しちゃいけませんよと言っているんですが、その不正な利益を得るということについて、これは一般論で結構なんですが、どんな捜査が行われるんでしょうか。