○室井邦彦君 維新の会の室井でございます。
大野先生からも言葉がございましたけれども、ISILの自爆
テロ、ネットを見ますと、また四人の方が死亡されたと。三十四名を超える方が亡くなられ、そして二百人を超す人たちが負傷されたと。本当に犠牲になられた方々に心から哀悼の意を表したいと思います。
こういう事件が起きると、すぐ私もやっぱり新幹線ということを連想してしまいます。
国土交通省の管轄するところは、航空局もあれば、高層ビルもある、港湾もあります。非常にテリトリーが広うございます。どうか
石井大臣を始め
国土交通省の
皆さん方には気を引き締めて指導力を発揮していただきたい、このように願うところであります。
質問をさせていただきますが、私も飛行機とかHⅡAのロケット、この件に関しましては非常に興味もあり、
日本の技術力を発揮できる逆転満塁ホームランといいますか、
経済を発展させるためのこれは大きな
日本の潜在的な技術があるというふうに私もいろいろと思っておりまして、
大臣は所信表明の中で、
日本経済の
成長のために技術力を生かした国際競争力のある産業を伸ばすことが大変重要だということで、この国産機のMRJについて、特に安全性
審査を的確にこれから実施していきたい、このように力強い航空産業に対して御意見を、お
考え方を表明されております。
そこで、私もちょっとのめり込んでしまいまして、いろいろと
考えると、
経済産業省にも関わる、
国土交通省にも関わってくるということでちょっと迷ったんですけれども、せっかく
質問を作りましたもので、
経済産業省の方もお見えでありますので、ちょっと御意見も聞きたいと思っておりますので、御理解をお願い申し上げたい。
戦後、戦争に負け、そして米軍から二十七年に解除された
航空機の製造、このブランクがあったわけでありますけれども、
日本の国は、優れたゼロ式艦上戦闘機というのはちょっと古い、若い方はよく分からないでしょうけれども、ゼロ戦というすばらしい
日本の技術を生かした戦闘機がありました。アメリカでいえばグラマン、イギリスでいえばハリケーン、スピットファイア、ドイツでいえばメッサーシュミット、ここらの戦闘機はすばらしい、
世界を代表するものでありますが、
日本のゼロ戦は、本当に質の悪いガソリンを燃料にたいておりましてもこの
各国の
国々の戦闘機よりも勝るというすばらしい性能のあるものであります。これは純国産であります。
そういうことを背景に、
航空機の製造に対して、まず反省というか、少し分からないところが私もありまして、
是非教えていただきたいんですが。国家プロジェクトとして取り組んできた
民間航空機のYS11、これが製造中止をいたしました。一九七二年に製造を中止をして、それから四十四年たったわけでありますけれども、その間、
日本の国は国産のジェット機なり飛行機の製造はしておりません。随分技術力にいたしましても
世界から大きく距離を開けられたという感があるわけでありますが。
しかしながら、このMRJ、これはすばらしいジェットでありまして、飛行にも成功しております。このMRJのおかげで一気に
航空機産業が上昇気流に乗るというふうに期待を掛けておるわけでありますが、
大臣も期待を掛けておられるわけでありますけれども、これが二十五年に納入の話が、一号機を目標にしておったようでありますが、それから五度延期を繰り返してきておるという、非常に期待感が薄れてきて寂しい思いもしているところでありますけれども、目標は
平成三十年に新たに納入開始というか営業に、始めるというようなことを目標に立てられたということも聞いておりますが。
そこで、このYS11の製造販売実績について、あわせて、国家プロジェクトとして進めてきたものが撤退となった理由、それを
是非聞かせていただいて、その教訓をこのMRJのジェット旅客機の開発、製造にいかにその教訓を反映させていくのか、その点を少しお答えをいただけませんか。