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山本太郎君 ありがとうございます。
もう皆さん御存じのストーリーだとは思うんですけれども、今回の件、ざっくりと
説明させてください。
東京にオリンピックを招致するため、幾つかのコンサルタント
会社の売り込みがあったよと。その中から、マスメディアをコントロールする諸悪の根源とうわさもされている広告代理店電通がコンサル
会社の
実績を確認した上で、JOCがシンガポールにあるブラック・タイディング社と契約をしたと。といいましても、このブラック・タイディング社は御存じのとおり
会社組織ではないと。シンガポールの会計
企業規制庁への登録の区分が法人格を持たない個人になっているようですね。そのようなコンサル
会社の口座に、二〇一三年の七月、十月と二度に分けて、謝礼として合計約二億三千万円を支払った。このコンサル
会社の口座は、過去にロシア陸上選手のドーピングをもみ消す賄賂のやり取りにも使われていた
実績があるとも報じられ、さすが電通、見る目は確かと、世の中に確認されたわけです。
たった一社、たったの一社、シンガポールのコンサルに対しての支払が二億円を超えた、余りにも高額だな、しかも、それが招致決定の直前、短期間の契約なのに金額が高いこと、ほかにもこのコンサル
会社の過去や人脈が怪しいことを含めて問題視されております。
JOC、日本オリンピック
委員会の竹田会長は、衆議院の予算
委員会に
参考人として呼ばれた際に、このコンサルとの
関係を正当な業務に基づくものだったと発言。このコンサルについては、国際大会の招致などで
実績のある
会社と評価をいたしました。
ちなみに、JOCの竹田会長がおっしゃっているシンガポールの国際的な
実績を持つコンサル
会社は、
資料の一、このようなものになっているというのはもう皆さん報道で御存じだと思います。(
資料提示)すごいですね。
実績のあるコンサル
会社、何か生活感を感じる、
人間の体温まで伝わってくるようなたたずまいというんですか。ちゃんと落ちまで完璧に用意されていたというのにすごく感心をいたします。
この世間で言われる裏金問題が進行していたとされる当時、馳
大臣は自民党の招致推進本部長で、オリンピック招致のために汗を流し、知恵を絞られていた様子が、
資料の二、五月十七日、朝日新聞の当時に遡った記事からも分かると思います。
馳
大臣は、二〇一三年七月の段階では、ほかの都市に票読みで負けていた、その理由は汚染水問題であり、どう対抗したらいいか作戦を練り上げていたとおっしゃっていらっしゃいます。この汚染水問題の作戦の練り上げ、先ほどのコンサルからのアドバイス、どのようなものだったんですか。