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国務大臣(
塩崎恭久君) 先ほど長沢
先生にもお答えを申し上げましたけれども、なかなか精神的なストレスも、薬師寺
先生からも御
指摘がありましたが、多い大変な
仕事でありますけれども、
人間の尊厳にとっては不可欠の
仕事でもあるということで、私どもとしては、これから高齢化が更に進んでまいりますこの
日本の先行きを考えてみて、もちろん
介護離職をなくすということも大事でありますけれども、同時に、
介護の現場で働いていらっしゃる
皆さん方が誇りと自信を持って進めるようにしていくということがこの一億総活躍社会の実現のためには絶対的に重要な政策ではないかというふうに考えているわけでございまして、そういう意味では、この
介護現場での、様々なお
仕事がありますけれども、やはり
仕事自体が、何というか、誇りを持てるような
仕事の環境にしていく、そのためにあらゆる手を尽くして
仕事自体を魅力的なものにしていくことが、若い人たちも来ようという、そういう気分に持っていくということが大事ではないかということで、私どもも
厚生労働省の中で、もちろん生産性を上げたり、あるいは
介護ロボットを使って負担を軽くする、そういうようなことでより多くの、あるいは心配りもできるようになるようなこととして、
仕事の魅力を高める懇談会というのを新たに十二月に立ち上げたところでございます。
先ほど申し上げたような、学生さんに奨学金を免除をする形で、五年間勤務していただいたらそういうようなものを更に拡充をするとか、あるいは、さっき申し上げた再就職のための準備金の貸付制度等々、
基金も含めあらゆる手を尽くさなきゃいけませんし、先ほど申し上げた
介護ロボット、これも単に待っているだけではなくて、
厚生労働省の方からむしろどんどん新しいものを開発していただくように、そのことが働く人たちの
仕事がやりやすくなり、また魅力を増していくということになるのにつながるわけでありますので、そういう意味で、これから
介護ロボットについてもこれまで以上に開発に取りかかっていただくように、あるいはインセンティブを持っていただいて、私どもも政策的に提供して進めていきたいと思っておりますし、書類を半減にするということ、これはまず行政として余計なことは無理強いしない、もう
一つはICT化を図ってできる限り紙ベースのものはなくして負担を軽減する、そういうことも大変大事なことではないかと思っております。
処遇の
改善、これはもう当然最優先で考えていかなきゃいけないということは何度も申し上げてまいりました。一万二千円の
介護報酬の
処遇改善加算、これも七割ぐらいの
事業所がこれを取っていただいておりますけれども、今調査中でありますので、どういうようなことで何を
皆さん方現場で感じながらやっていらっしゃるかということも分析をしてまいりたいというふうに思います。
いずれにしても、先ほど申し上げたようなICTの専門家やあるいは経営者、先進的な
取組を行う
介護事業者などに一緒に集まってもらって懇談会をやっておりますので、そういうところからもどんどん知恵出しをしてもらって魅力的なものにし、そのことが
人材確保につながるようにしてまいりたいというふうに思います。