○橋本聖子君 自民党の橋本聖子でございます。
本日、久しぶりに
決算委員会での質問をいただきまして、誠にありがとうございます。
オリンピックについてを
中心に
お話をさせていただきますが、その前に、まずもって、この度の
熊本、
大分を
中心とした九州地域における
災害において多くの犠牲者を出してしまいました。お亡くなりになられた
皆様方に心からの御冥福と、そして今もなお援助を待ち、そしてさらに、復興に向けて御努力をしていただいております
皆様方にお
見舞いとそして
敬意と
感謝を申し上げたいというふうに思います。
五年前になりますけれ
ども、
東日本大震災が発生をいたしました。そのときに、私
自身が直接的に携わる、特にスポーツ諸
団体は大変な大きな迷い、生じました。それは、やはりあの
状況を見る中で本当に今スポーツをしていいんだろうか、こんなことをしているべきではないんではないかというようなことが起こりまして、そして、次のちょうど年がロンドンのオリンピックだったわけですけれ
ども、このままでロンドンに行くという
状況は大変難しいんではないかというようなことも正直ありました。ですが、一人一人が、何ができるか分からない、その中でも頑張っていこうということで
被災地に足を向けていく中で、私
たちはやはりスポーツで日本を元気にしなければいけないんだということを思い付き、そして行動に出た結果が大変すばらしい結果をもたらしてくれたというふうに感じました。
その中で、昨今、スポーツ
団体の不祥事が相次いでいる、そのことを受けまして、最近、特にアスリート
委員会というのを発足をさせまして、それぞれのNF、各競技
団体が、アスリートが自ら不祥事に対して、あるいはあらゆる問題について社会
貢献をするべきときにどのような
状況を日頃からしていったらいいのかということを話し合う、言わばそういう
機関をJOCあるいは体育協会から、これはもちろん
文科省、スポーツ庁からの命令もいただいてのことでありますけれ
ども、各NFでアスリート
委員会を設置をしておりました。
その
関係もあって、日頃から選手
たちが自分
たちが今やるべきことは何かということの中で、今、
熊本を
中心とした九州における
災害に対していち早く大会等での募金活動、あるいはこのゴールデンウイークには選手個々に
現地に行ってスポーツ
施設の
状況や、あるいは
被災に見舞われてしまったアスリート
たちの援助、これを自ら自分
たちの手でしっかりと
貢献をしていかなければいけないということで立ち上がっているような
状況であります。
せっかくそういうふうな
状況を導いていただいた方がいる中で、バドミントンの闇賭博であったり、先日はスノーボード選手の大麻吸引の問題等が起こってしまいまして、JOCの強化本
部長という立場で、行動規範を遵守してしっかりとした人間力豊かなスポーツアスリートでなければいけないということをテーマにしてきたわけですけれ
ども、それが最終的にはなされていなかったということに大変大きな反省をしながら、そして責任を重く受け止めながら、これから直接的にアスリート個々にもしっかりとした行動規範、そして教育のシステムの改革をして、より尊敬され、そしてメダルというものに向かっていく中で、そのメダルの価値を高めていくことができる人間力豊かなアスリートをつくり上げていこうと。それがこの国の二〇二〇年につながっていく教育の一環でもあり、そして国に対しての、スポーツという、すばらしいと思っていただいている
皆様方への、私
たちはしっかりとした教育をしていく中で信頼回復に努めていかなければいけないというふうに思っておりますので、また、その点につきましても、両
大臣におかれましては、是非オリンピック
委員会等について御指導、御鞭撻をいただきますように心から
お願いを申し上げたいと思います。
まず、心からおわびを申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。
それでは、質問に入らせていただきたいというふうに思います。
まず、スポーツ基本法について、本当の基本的なことからお尋ねをしたいというふうに思います。
ちょうど四年八か月前になりますけれ
ども、スポーツ立国を目指して、スポーツ戦略として、スポーツに関する施策を総合的かつ計画的に推進するためにスポーツ基本法が議員立法によって制定、施行されました。第三条と四条、国、地方公共
団体はスポーツに関する施策を策定し実施する責務を有すると定め、八条では、政府はスポーツに関する施策を実施するために必要な法制上、財政上、そして税制上の措置その他の措置を講じなければならないと定めていただきました。
これによってスポーツ界も、やはり国の責務ということを明確にしていただいたことによって、スポーツ界もやはり国からの助成をいただく、それにはしっかりとした
説明責任、結果責任を果たしていかなければいけないという責任感の下で強化
対策もさせていただいてまいりましたけれ
ども、政府としては、この四年八か月の間でどのような施策を策定し、そして実施に向けてこられたのか、まず、文部
大臣にお伺いしたいというふうに思います。