○荒井広幸君 荒井です。
大臣、今、松田さんからお話があったんですけど、私の意見だけ申し上げると、結局三分の一は遮水できないんですよ。百五十に対して五十が残ってくるのかな、五十トン、一日。ということですから、いずれにしても、全体の水をやっても、これはやっぱり
汚染水が出てくるという
現状もあるということを
是非改めて
認識して対応していただきたいと
思います。
今日は、法案に関してでございますが、
異議はございませんけれども、朝にもお話がありましたけれども、今、
JCM、二国間クレジットで十六か国でやっていくんだ、
技術協力など
日本の
技術力や製品も売りながら
排出量取引をしていきたいんだと、こういうお
考えがありました。
私は、これはもう当初から当たり前のことだろうというふうに思うんですけれども、それを、当たり前なんですが、
海外の事業から買ってくるんじゃなくて家庭から買ったらいいだろうというふうに言ったわけです。それが家電のエコポイントなんです。
白物家電は十年で買換えをしていきます。最も
排出量の高いのはエアコン、冷蔵庫なんですね。だから、先ほどもお話がありましたが、例えば
中国がいいか悪いかは別として、
海外から買うんだったら
日本の家庭から買ったらどうですかと。これがそもそもの家電のエコポイントのときの
制度設計なんです。そうしたら、
経済産業省と
環境省は、そういうスキーム、
制度、枠組みはできないということになったので、従来の、例えばA社の冷蔵庫ならば自社比で性能が、
排出量ですね、結局、二割、三割減るというのが例えば四つ星にする、もっと減るのは五つ星にする、その冷蔵庫を買った場合にポイントが付いてくるということなんですね。
だから、このポイントというのは、言ってみれば
排出量取引の、いわゆる、今、炭素市場があるわけですが、そこで買取りをした分、買取りしたと思えということなんですよ、家庭から。前借りをしたというふうにしろと、前買いをしたと。ところが、今どれぐらいなんですかね、トン。今日の市場で一トン当たり五百円か千円ぐらいですよね。幾ら冷蔵庫を新しくしたって、まあせいぜい千円になるか二千円になるかぐらいなんですよ。そこに一万円、二万円という、そういうポイントを出したわけです、ということなんです。
ですから、これは、私は常に申し上げているんですが、アベノミクスの大
企業的な発想だけじゃ絶対にできないんですよ。家庭にこそシーズがあるんですね。家庭に着目することによって、
海外に出なくても家庭から買うことによって、家庭もハッピー、
日本の
削減、実際上
削減していくということもハッピー、そして
技術力が、商品が売れてくるということなんですよ。
そのときの大失敗が、今、シャープも東芝も、東芝はある程度
原発の影響もありますが、シャープなんかは、液晶テレビを造るときに自分の会社でやるというんですよ、私もお会いしたら。もう川上から川下まで自分のところで。テレビも入れましたから、家電のエコポイントに。ところが、LGもサムスンも
海外からいろんないいものは組み立てて売る、簡単に言えばそういうことをやったわけです。それが裏目に出ているんですよ、
投資し過ぎ。だから私はあのときも国会で大丈夫ですかねと、こう申し上げたはずなんですが。
そういう関連性で見ていきますと、私は今非常に、
可能性があるのは、家庭に着目するんだということを盛んに言っているわけです。
日本の家庭での言ってみれば家庭版クレジットが成立するようになれば、それをそもそも
海外に持っていけばいいんですよ。巨大
プロジェクトとか要らないんです。なぜならば、家庭の消費というのが
世界中、大体、後進国は別でございますけれども、
先進国は六、七割、後進国でも今三割、四割になってきているんです。そういうところに着眼して、生活の質を高めながら、自分たちも参加している、ここが重要です。自分たちも
排出量を
削減しているんだという、その参加によって私は
効果が出てくるというふうに思っているわけなんです。それがエネファームなんですよ。
このエネファームを私はなぜ言うかというと、発電するんですから。
水素燃料電池ですよ。だから
原発要らなくなる。しかも、発電分、ほかの
化石燃料の
石炭、
海外では
石炭が多いですよね、それからLNG、
火力発電、こういったものの
化石燃料を使わなくて済むんですよ。しかも、エネファームは更に従来のガスの三、四割
効率化を上げているんですね。発電もするし、しかも
効率化を上げている、こういうことになってまいります。
それを家庭に入れやすくする。今は補助金だけでやっています。舛添さんにもお願いして、舛添さん、東京は二十万、そして
政府の方は、二種類エネファームにも方式がありますから、
効率のいい方に今三十五万かな、そういうふうに入れてもらって、その別な方は三十万というようなことで格差を付けていただきながら、いいものを
普及するようにしていただいていますが、私はこれをリースでやったらどうだとずっと言っているんですよ。ジャンボなんかを入れたときには特別目的会社を
政府信用を付けながら、もう三十九兆円、金余っているんですから、アベノミクスの恩恵で、それで
投資してください。
それで、先ほどお話がありましたけれども、吉川さんも言っておられましたね、いわゆる、その頃はSRIと言っていたわけですね、
社会的責任投資というようなことを言っていた。今は言ってみれば
ESGというんですか、エンバイロンメント、
環境、ソーシャル、そしてガバナンス、
ESG投資というのが出てきていると。そういうことをやっている
企業じゃないと
投資家は買わねえぞ、
投資しねえぞということで、これはUNEPの
日本では末吉竹二郎さんという人がガバナーで取り入れてきてやっているわけですが、そういう思想が
金融界にも入ってきて、
金融界の責任も問われているということになってきたわけです。
だから、今百四十万するものをどのように安く当面入れて、量産
効果で安くなれば、あと市場原理でいいです。しかも、そこに
CDMクレジットを入れていけばもっと楽になるんですよ。そうすると、私は、資金調達の仕方も含め、エネファームの一つの家庭のワンパッケージで
海外に売れてくると。これからはこれをやらないと家電はもうからない。もうばくばく
海外に食われているのは当たり前ですよ。
技術力だけじゃもう勝負できない。丁寧だからといったってうまくいかない。パッケージです。哲学も含めて、購入のお金の仕組みも含めて提示する。もちろんメンテナンスなんというのはそのうちの一つです。
こういうことをやっていくべきだと
思いますが、現行のエネファームでは年間どれぐらい
CO2の
排出量を
削減できるか、一定の計算式を置いてお願いしたいと
思います。