○浜野
喜史君 核心部分を外して私
説明されたんだというふうに思いますけれども、削除されたのは
モデルの計算がなされていたというところでありますけれども、その部分について、加わった四名のピアレビューアーの
方々から強い疑念、異論が提起をされて、そのことを受け止めざるを得なかったということで抹消した、そして三月三日の議論に臨んだというところであります。
そこで、そのことについての議論がなされておりますので、その議事録を踏まえながら更にこの部分、質問をさせていただきたいと思います。資料の四ページから七ページにかけてでございます。
四ページの一番下の部分、御覧をいただきたいと思います。藤本さんという有識者がこういうことをおっしゃっているんです。S—1の北西部の方がS—2、S—6に追随して変形が地表まで及ばない場合に、S—1の北西部が応力が集中しやすい、動きやすい傾向になるということを全面的に削除したんですけれども、やはりこの部分というのはある程度触れておいた方がいいのじゃないかなと思いますと。これがあることによって、S—1が現在の応力場の下では単独では動かないのだけれども、S—2、S—6が動いた場合には活動し得るということは、ある意味では全体の敷地内の破砕帯の運動の関連の全体の絵を描くわけで、これは非常にやはり重要なことではないかと思いますと。もう一枚めくっていただいて、定性的ではあるけれども、ある程度残しておいた方がいいんじゃないかと思いますと、こういう問題提起をされたわけであります。重要な部分だと。
そのことを受けて、五ページの議事録でございます。
モデル計算をされた重松さんがこういうふうにおっしゃっているんです。基本的なピアレビュー会合での
指摘というのは、私はそれは確かにそうだなというふうに思っております。これお認めになられているんです。
モデル計算について
意見が出た、その
意見は認めざるを得なかったということをおっしゃっているんです。さらに、五月の評価会合のときに試しに私がそれを計算して、それ以降何もやっていないということが問題なのかもしれないんですけれどもということもおっしゃった上で、そして、下の方ですけれども、ただ、それは書き方がいろいろ細かい注意が必要で、多分いろいろ注意して書かないと、何で百メートルなんだと、そういうところでいろいろ問題が出てくるんですけれども、そこの部分は大きな結論は変わっていないというふうに思うし、全体を
考える上で重要なことなので、そこは重要かと思います、こういう表現です。
私なりの理解ですけれども、先ほど申し上げましたように、有識者会合の評価は、S—1の一部が動いたということを評価しようとされているわけです。しかしながら、この藤本さんがおっしゃったように、一部だけ動くということは力学上
考えられないと、そのことについて有識者の
方々は全て同意されているんです。とするならば、何らかのこういう形で動いたんだという
説明が必要だろうということになって
モデル計算がなされて、十一月の二十日にそれが示されたんだけれども、それについては、非現実的だと、あり得ない
モデルだという
意見が出て、それを認めざるを得なかった。そして、それを全て抹消した。しかし、それは必要だという議論になっているんです。
更に申し上げます。六ページ、それを受けて石渡
委員が全体像を示されておられます。例の
モデル計算のところですけれども、計算を一応しましたよというようなことは復活させるといいますか、残すというか、その程度の記述で復活させた方がいいと、こういう議論をされているんです。
これ、時間がありませんので更に申し上げます。
それを受けて、廣内さんがこういうことをおっしゃっているんです。
モデル計算の一つの解も同様の動きを
説明しているという、例えばすごくいろいろ計算しても、どれでも
説明できないということじゃないという、そういうことでいいんですと。一つの計算結果がちゃんとこれに合うよという、こういうことが書かれていればいいと思います、こういうことをおっしゃっているんです。
私は専門的なことを深く分かっているわけじゃありません。しかしながら、こういう議事録を見る限り、
モデル計算自体が現実的なことであるかどうかは別としても、そういう記述は入れておけばいいじゃないかと。どういう
モデル計算を載せるのかということを議論せずに、いや、載せておけばいいんだ、定性的に載せておけばいいんだと、こういう議論をされているというふうにしか私は思えませんでした。
こういうような議論がなされているということについて、科学的、技術的見地に立った責任ある議論がなされているのか私は甚だ疑問であります。このことについて、
委員長でも事務方でも結構です、どのようにお
考えか
お答えをください。