○大
野元裕君
大臣、
大臣も在外におられたことがありますからお分かりと思いますけれども、例えば商社の方とかメーカーの方とか
企業で来ている人とか、あるいはマニラ、首都に住んでいる人たちは一遍に集まる機会が多かったりして割とコミュニケーションよく、あるいは様々な情報が行くんです。私もかつて
外務省お世話になりましたのでやはりそういう
状況ですが、やはり個人の方、特に
現地の人と結婚された方とか、あるいは首都に住んでおられない方にはなかなか情報が届きにくいし、大使館側としても把握が難しい。
これは
現実の問題だし、なおかつ先進国であればまだまだそうでもないかもしれないけれども、
現実に銃で殺害されているのが一番多い国ですから、
フィリピンなどには
是非これまでの既存のツールではないところもお考えいただきたいし、例えば
フィリピン、SRRVで行った
方々の
日本人向けのコミュニティーを向こうでつくっています。そういったところに例えば情報を流すとか、これはもう御提案でございますけれども、どれをやれとは言いませんが、
是非そこは様々な形で御検討いただきたいと申し上げて、次の質問に移らさせていただきたいと思います。
大臣、まずお礼とねぎらいを申し上げますが、広島でのG7外相会議、本当にお疲れさまでした。このG7外相会議について少しお
伺いをさせていただきます。
全体の評価としては、もう本当にお疲れなことだったと思いますが、
日本で開催されたこと、これはもう喜ばしいと思っております。
日本を取り巻く問題についてコミュニケで少し増えてきたというのは、これはもう評価します、率直に。
他方で、国際社会全体の取組については、
我が国が議長国としてイニシアチブを発揮できたとは評価は残念ながらできない
状況だと私は思っています。この評価を述べさせていただいた上で、例えばそのうちの
一つであるシリアについてお
伺いをさせていただきたいんです。
昨年のリューベックにおけますG7の外相会議を、例えばコミュニケを見て、そして今年の広島の外相会議のコミュニケを比較すると、実は相当、アサド政権、現シリア政権に対する態度というのは弱くなっています。例えば昨年のG7の外相会議のコミュニケにおいては、アサド政権をきちんと明示をした上で、に対する強い非難を表明をし、人道上の責任、人権侵害、政治改革要求に耳を傾けないと言っています。そしてその上で、アサドと呼び捨てにした上で、そのアサドがテロとの闘いにおいてパートナーとはなり得ない、つまり軟着陸なんかない、パートナーとはなり得ないということを言っているんです。
ところが、今回のG7の首脳会議では、確かに、シリアの
状況や人権
状況等について政権の人権上の
義務遵守を要請する等、これは入っています、中身は。ただ、相手が明確にされていないとか、呼び捨てにするかどうかが適切かは分かりません、ただ、相当印象として昨年よりもアサド政権に対する態度が大きく後退したように見られます。
これは外交の話ですから、もう
大臣よく御存じのとおり、メッセージというのがありますからね、当然、G7としてどういうスタンスで臨んだかと。これも含めて、このような変更の理由を教えていただきたい、また、
我が国が議長国としてこういった変化においていかなる
役割を果たしたかを教えていただきたいと思います。