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2016-03-08 第190回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
公式Web版
会議録情報
0
平成二十八年三月八日(火曜日) 午後零時十五分開会 ─────────────
委員
の異動 二月十七日
辞任
補欠選任
堀井
巌君
藤井
基之
君 二月十八日
辞任
補欠選任
藤井
基之
君
堀井
巌君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
佐藤
正久
君 理 事
古賀友一郎
君
塚田
一郎
君
三木
亨君
榛葉賀津也君
荒木
清寛
君 委 員 宇都 隆史君
片山さつき
君
中曽根弘文
君 中原 八一君
堀井
巌君 大野
元裕
君 北澤 俊美君
福山
哲郎
君 石川
博崇
君
井上
哲士
君
小野
次郎
君 浜田
和幸
君
アントニオ猪木
君 糸数 慶子君
国務大臣
外務大臣
岸田
文雄
君
防衛大臣
中谷
元君 副
大臣
外務
副
大臣
木原
誠二
君
外務
副
大臣
武藤
容治
君
防衛
副
大臣
若宮 健嗣君
大臣政務官
外務大臣政務官
山田 美樹君
防衛大臣政務官
熊田 裕通君
防衛大臣政務官
藤丸 敏君
事務局側
常任委員会専門
員
宇佐美正行
君 ───────────── 本日の会議に付した案件 ○
外交
、
防衛等
に関する
調査
(
外交
の
基本方針
に関する件) (国の
防衛
の
基本方針
に関する件) (
派遣委員
の
報告
) ─────────────
佐藤正久
1
○
委員長
(
佐藤正久
君) ただいまから
外交防衛委員会
を開会いたします。
外交
、
防衛等
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
外務大臣
から
外交
の
基本方針
について
所信
を
聴取
いたします。
岸田外務大臣
。
岸田文雄
2
○
国務大臣
(
岸田文雄
君)
外交防衛委員会
の
開催
に当たり、
外交政策
について
所信
を申し述べます。 本年は、
日本外交
にとり重要で責任の大きい一年です。
G7議長国
、
国連安保理
非
常任理事国
、
日中韓サミット議長国
、初の
アフリカ開催
となるTICADⅥなど、
国際社会
をリードする多くの貴重な
機会
があります。こうした
機会
を十分に活用し、
日本
の国益を増進させるとともに、グローバルな
課題
の
解決
にも貢献します。 引き続き、
日米同盟
の
強化
、
近隣諸国
との
関係推進
、
日本経済
の
成長
を後押しする
経済外交
の
推進
という
日本外交
の三本柱を
中心
に
取組
を続けてまいります。 第一の柱である
日米同盟
は、
日本外交
の
基軸
です。
日米
両首脳は、
地域
や
世界
の平和と安定に引き続き
主導的役割
を果たすことを確認し、
日米同盟
を
基軸
とした平和と
繁栄
のためのネットワークを
地域
の
関係各国
とともに構築していくことで一致しました。新ガイドライン及び
平和安全法制
の下、
日米同盟
の
抑止力
を一層
強化
し、
沖縄
の
負担軽減
にも引き続き
全力
で取り組みます。 第二の柱は、
近隣諸国
との
関係推進
です。 最も重要な二
国間関係
の
一つ
である
日中関係
は、全体として
改善基調
にあります。今後も
戦略的互恵関係
の更なる
推進
に努めます。一方、
尖閣諸島周辺
における
領海侵入
や
東シナ海
における一方的な
資源開発
については、引き続き、毅然かつ冷静に
対応
していきます。
戦略的利益
を共有する最も重要な隣国である
韓国
とは、
さき
の
日韓外相会談
で、慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に
解決
されることを確認したことを踏まえ、
日韓関係
を
未来志向
の新時代へと発展させます。
日本固有
の領土である竹島については、引き続き
日本
の
主張
をしっかりと伝え、粘り強く
対応
します。
北朝鮮
に関しては、
対話
と
圧力
の
方針
の下、
日朝平壌宣言
に基づき、
拉致
、核、
ミサイル
などの諸懸案の
包括的解決
を目指します。先般の四度目の
核実験
に続き、
北朝鮮
が強行した
弾道ミサイル
の
発射
は断じて容認できません。今般、
国連安保理
がかつてない強い内容の
決議
を採択したことを高く評価します。この
決議
の
実効性
を
確保
するため、
関係国
とも緊密に
連携
してまいります。
北朝鮮
に対して厳しい
圧力
を掛けながら、同時に、
対話
の窓口を
我が国
から閉ざすことなく、全ての
拉致被害者
の
帰国実現
のため、
ストックホルム合意
に基づきあらゆる努力を傾注する決意です。 ロシアに関しては、北方四島の帰属問題を
解決
して
平和条約
を締結すべく、一層力を入れて
交渉
に当たるとともに、
政治対話
を積極的に行ってまいります。
ASEAN
、
インド
、
豪州
、
欧州
などとの
協力関係
を一層
強化
します。 第三の柱は、
日本経済
の
成長
を後押しする
経済外交
の
推進
です。
海外
から人、物、資本を更に
日本
に呼び込むとともに、
日本企業
の
海外展開支援
、
インフラシステム
の輸出を
官民一体
で
推進
します。
日米
が主導し、先般署名した
TPP協定
の
早期発効
を目指すとともに、他の
経済連携交渉
を精力的に進めます。 グローバルな
課題
についても積極的に貢献します。
国連加盟
六十周年の本年から二年間、
安保理
非
常任理事国
を務めます。私が
本部長
を務める
国連安保理
に関する
戦略本部
も活用し、
アフリカ等
の
改革推進派
との
連携
を通じた
安保理改革推進
のため、リーダーシップを発揮します。
唯一
の
戦争被爆国
として、
核兵器
のない
世界
の
実現
に向けて、
軍縮
・不
拡散
の
取組
をリードします。
核テロ阻止
のため、
核セキュリティー強化
に貢献します。 ODAの積極的かつ
戦略的活用
を進めつつ、持続可能な
開発
、
人道課題
、女性の輝く
世界
の
実現
、
気候変動対策
、
経済外交
及び
科学技術外交
の
推進等
に積極的に取り組みます。
日本
を取り巻く
安全保障環境
は一層厳しさを増しています。昨年成立した
平和安全法制
も踏まえ、
国際協調主義
に基づく
積極的平和主義
を実践し、
国民
の命と平和な
暮らし
を守り、
地域
と
世界
の
繁栄
に一層貢献します。
南シナ海
における、
現状
を変更し緊張を高めるあらゆる一方的な
行動
に対し、深刻な懸念が多くの国より表明されています。
各国
と
連携
し、海における法の
支配
の
強化
に取り組みます。
外務
省に設置された
国際テロ情報収集ユニット
の
活動
も通じ、
国際テロ対策
を
強化
し、
国内外
の
日本人
の
安全確保
に
全力
を挙げるとともに、
国際社会
と
連携
し、
テロ
とその根源にある
暴力的過激主義
への
対策
や
中東地域
の安定に一層注力します。
外交実施体制
を含む総合的な
外交力
を引き続き
強化
するとともに、戦略的な
対外発信
に努めます。
佐藤委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御
指導
と御
鞭撻
を心から
お願い
申し上げます。
佐藤正久
3
○
委員長
(
佐藤正久
君) 次に、
防衛大臣
から国の
防衛
の
基本方針
について
所信
を
聴取
いたします。
中谷防衛大臣
。
中谷元
4
○
国務大臣
(
中谷元
君)
防衛大臣
の
中谷元
でございます。 本日は、
佐藤委員長
を始め
理事
及び
委員
の
皆様
に
防衛大臣
としての
所信
を申し上げます。 現在の
我が国
を取り巻く
安全保障環境
は一層厳しさを増しております。 特に、
北朝鮮
は、一月の
核実験
に続き、先月には、
人工衛星
と称する
弾道ミサイル
を
発射
をいたしました。これらの一連の
動向
は、
北朝鮮
の
核兵器開発
をより一層進展させるとともに、その
運搬手段
となり得る
弾道ミサイル能力
の増強につながるものであり、
我が国
の安全に対する重大な脅威として極めて強く懸念すべきものであります。 また、
中国
は、
東シナ海
において、
公船
による
領海侵入等
を繰り返すとともに、独自の
主張
に基づく
東シナ海防空識別
区の設定といった
公海上空
における
飛行
の自由を妨げるような動きを継続をしています。
南シナ海
においては、大
規模
かつ急速な埋立てや港湾、
滑走路
などの
施設
の建設を強行し、一方的な
現状変更
及びその既成事実化をより一層進展させており、その
動向
は、今後も強い関心を持って注視をしていく必要があります。 また、
グローバル化
と
情報通信
を始めとする
技術革新
が急速に進む中、
国際テロ
が増加、拡大するなど、一国・一
地域
で生じた混乱が直ちに
国際社会
全体の
課題
となるリスクが高まっております。 このような
状況
を踏まえ、以下の施策を積極的に
推進
してまいります。 まず、
平和安全法制
について申し上げます。
さき
の
通常国会
において
平和安全法制
が成立いたしました。
我が国
を取り巻く
安全保障環境
が一層厳しさを増す中、
我が国
の存立を全うし、
国民
の命と平和な
暮らし
を守り抜くためには、あらゆる
事態
に対して切れ目のない
対応
を行う
態勢
を整えなければなりません。そのために必要な
平和安全法制
については、法律の施行に向け、
各種
の準備、検討を慎重を期して十分に積み重ね、万が一の場合にしっかりと
対応
できる
態勢
を周到につくり上げてまいります。 次に、
防衛力整備
について申し上げます。
防衛計画
の大綱及び
中期防衛力整備計画
に基づき、本年一月には、
那覇基地
における
戦闘機部隊
を二個
飛行隊
に増勢し、第九
航空団
の新編を行いました。また、
我が国
最西端の与那国島に
沿岸監視部隊
を新編するため、今月、
与那国駐屯地
を新設いたします。 今後とも、喫緊の
課題
である
南西地域
の
防衛態勢
の
強化
を始め、
各種事態
における実効的な
抑止
、
対処
の
実現
の前提となる海上優勢、航空優勢の確実な維持に向けた
防衛力整備
を優先し、幅広い
後方支援基盤
の確立に配意しつつ、
機動展開能力
の
整備
も重視することを
基本的考え
として、
統合機動防衛力
の構築に努めてまいります。 次に、
日米同盟
の
強化
について申し上げます。
日米同盟
は、
我が国
の
安全保障
の
基軸
であるとともに、
アジア太平洋地域
、さらには
世界
全体の平和と安定のために極めて重要な
役割
を担っております。 昨年四月、十八年
ぶり
に新たな
日米防衛協力
のための
指針
を策定いたしました。この
指針
に基づき、
日米同盟
の
抑止力
と
対処力
を一層
強化
をしてまいります。 また、
米軍
の
抑止力
を維持しつつ、地元の
負担
を
軽減
する
取組
も引き続き行ってまいります。特に、
沖縄
については、現在の
普天間飛行場
の
危険性
を除去するため、
唯一
の
解決策
として
日米
で合意した辺野古への移設とともに、オスプレイの
訓練等
の
県外移転
や
嘉手納以南
の土地の返還など、目に見える形での
基地負担
の
軽減
に取り組んでまいります。 次に、
安全保障協力
の
推進
について申し上げます。
我が国
を取り巻く
安全保障環境
の
改善
のため、
日米同盟
の
強化
に加え、
豪州
、
韓国
、
ASEAN諸国
、
インド
、
欧州諸国
など、
関係各国
との
共同訓練
や
防衛装備
・
技術協力
を含む
防衛協力
・
交流
を
推進
していきます。特に、
韓国
とは、昨年、約四年
ぶり
に
防衛相会談
を行い、
防衛交流
の
強化等
について一致いたしました。 また、
中国
とは、昨年十一月に、実に四年五か月
ぶり
となる
日中防衛相会談
を行い、
防衛当局
間の
海空連絡メカニズム
の
早期運用開始
を始め、
日中防衛交流
を発展させていくことの
重要性
を確認をいたしました。
戦略的互恵関係
の
強化
に資する
防衛交流
を促進すべく、引き続き取り組んでまいります。 また、
国際社会
の
課題
への
取組
として、
南スーダンPKO
への
協力
のほか、昨年四月から五月にかけて、大地震に見舞われたネパールにおいて、
国際緊急援助活動
として
医療活動
を行いました。また、昨年五月から八月まで、
ソマリア沖
・
アデン湾
における
海賊対処行動
の一環として、
我が国
から初めて多
国籍部隊
に
司令官
を
派遣
をいたしました。
防衛省
・
自衛隊
は、今後とも、
国際協調主義
に基づく
積極的平和主義
の
観点
から、
国際社会
の平和と安定に貢献をしてまいります。
最後
になりましたが、
佐藤委員長
を始め
理事
及び
委員
の
皆様方
の一層の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますよう、よろしく
お願い
を申し上げます。
佐藤正久
5
○
委員長
(
佐藤正久
君) 以上で
所信
の
聴取
は終了いたしました。 本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。 この際、副
大臣
から
発言
を求められておりますので、順次これを許します。
木原外務
副
大臣
。
木原誠二
6
○副
大臣
(
木原誠二
君)
外務
副
大臣
を拝命いたしました
木原誠二
でございます。 本年、
日本
は、
G7議長国
として
伊勢志摩サミット
を主催し、また、
国連安保理
非
常任理事国
を務めるなど
国際社会
をリードする立場にあります。 こうした中、私も、
担当
である
アジア大洋
州、
南部アジア
、
アフリカ諸国
との
関係強化
に努めるとともに、
国連外交
や
安全保障
の
強化
に注力いたします。また、
軍縮
・不
拡散
、防災、
気候変動
、
開発等
のグローバルな
課題
に取り組んでまいります。
佐藤委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御
指導
を心から
お願い
申し上げます。
佐藤正久
7
○
委員長
(
佐藤正久
君)
武藤外務
副
大臣
。
武藤容治
8
○副
大臣
(
武藤容治
君)
外務
副
大臣
を拝命いたしました
武藤容治
でございます。
岸田大臣
の下、まずは
日本外交
の
基軸
である
日米同盟
を更に
強化
するとともに、
G7議長国
及び
国連安保理
非
常任理事国
として
世界
の平和、安定、発展に貢献する幅広い
協力関係
を
各国
との間で構築すべく尽力します。 特に、
担当
である北米、中南米、
欧州
、
中東諸国
との
関係強化
に努めます。また、
戦略的対外発信
や
文化外交
、
経済外交
に注力します。法の
支配
や
国内外
における
日本人
の
安全確保
、国際的な
テロ対策
にも
全力
で取り組んでまいります。 なお、二人の副
大臣
の中で、私が特に本
委員会
を
担当
することとなっております。
佐藤委員長
を始め
理事
、
委員各位
の御
支援
と御
協力
を心から
お願い
を申し上げます。
佐藤正久
9
○
委員長
(
佐藤正久
君)
政府側
は御退席いただいて結構でございます。 ─────────────
佐藤正久
10
○
委員長
(
佐藤正久
君) 次に、先般当
委員会
が行いました
委員派遣
につきまして、
派遣委員
の
報告
を
聴取
いたします。
古賀友一郎
君。
古賀友一郎
11
○
古賀友一郎
君
委員派遣
について御
報告
を申し上げます。 本
委員会
の
佐藤正久委員長
、
塚田一郎理事
、
三木亨理事
、
榛葉賀津也理事
、
荒木清寛理事
、
福山哲郎委員
、
井上哲士委員
、
小野次郎委員
及び私、
古賀友一郎
の九名は、去る二月十五日及び十六日の二日間、
我が国
の
防衛等
に関する
実情調査
のため、
京都
府に
派遣
され、
海上自衛隊
、
航空自衛隊
、
在日米軍
、
海上保安庁
、
京丹後
市等からの
説明聴取
、
関連施設
及び
装備品
の視察、
意見交換等
を行いました。 以下に
概要
を御
報告
いたします。 第一日目は、まず、
海上自衛隊舞鶴地区
を訪問し、
護衛艦
「
あたご
」の
艦内
において、
舞鶴地方総監部
より
舞鶴地方隊
の
役割
、
任務等
について、「
あたご
」の艦長より同艦の
性能等
についてそれぞれ
説明
を
聴取
し、その後、
艦内
を視察しました。
舞鶴地方隊
は、秋田県から島根県に至る
日本海側
を
担当警備区域
とし、その
防衛
及び
警備
、艦艇、
航空機等
に対する
後方支援業務
、
災害派遣等
を主な
任務
としております。また、「
あたご
」は、
防空
の
管制能力
を高めた最新のイージスシステムを装備する
護衛艦
であります。
派遣委員
からは、「
あたご
」への
弾道ミサイル防衛能力
の付加のための改修の見通し、将来の
戦闘
の様相の変化に
対応
した
艦載ヘリ
の
運用等
について
質問
が行われました。 次に、
自衛艦
の
建造
、
修理等
を行っている
ジャパンマリンユナイテッド株式会社舞鶴事業所
において、同
事業所
の
概要等
について
説明
を
聴取
した後、
定期検査
中の
護衛艦
「ひゅうが」及び「せんだい」、
建造
中の
商船バルクキャリア
、
関連会社
が
開発
を進めている
水陸両用車等
を視察しました。 次に、
舞鶴海上保安部
を訪問し、
巡視船
「わかさ」の
船内
において、第八
管区海上保安本部
より、配属されている
船艇
、
航空機等
の
業務執行体制
のほか、
違法操業
を行う
外国漁船
の検挙や密輸・
密航事犯
の摘発の
状況
、
不審船
、
工作船
への
対応
、朝鮮半島からと思料される漂着・
漂流船
の
状況等
について
説明
を
聴取
しました。
派遣委員
からは、
北朝鮮
からの
漂流船
の実態と
海上保安庁
の
対応
、
北朝鮮籍
の船舶の
管区海域
での
航行状況
、
政府
の新たな対
北朝鮮措置
に対する
海上保安庁
の
対応
、
尖閣諸島周辺海域
の
領海警備
に対する
応援派遣
の
状況等
について
質問
が行われ、その後、
巡視船内
を視察しました。 第二日目は、丹後半島にある
航空自衛隊経ケ岬分屯基地
において、第三十五
警戒隊
より
基地
の
概要
、
任務等
について、また、
近畿中部防衛局
より隣接する
米軍経ケ岬通信所
の
運用
に係る
各種取組
について、さらに、同
通信所
の
米軍司令官
より配備されているTPY2、いわゆる
Xバンドレーダー
の
目的
及び
概要等
についてそれぞれ
説明
を
聴取
しました。その後、
航空自衛隊基地
の
運用局舎
を視察し、続いて
米軍通信所
に移動して、
Xバンドレーダー等
を視察しました。
航空自衛隊経ケ岬分屯基地
は、
弾道ミサイル
への
対応
が可能な
レーダーサイト
が置かれ、第三十五
警戒隊
が
航空警戒管制
に当たっており、
我が国
への空からの
侵入
に対する
警戒監視
の
拠点
の
一つ
です。 また、
米軍経ケ岬通信所
は、一昨年に
航空自衛隊
の
基地
に隣接する場所に設けられた
近畿地方唯一
の
在日米軍基地
でありますが、青森県の
車力通信所
に続いて国内で二例目となる
Xバンドレーダー
が配備され、
北朝鮮
から
発射
された
弾道ミサイル
の
探知
、
追尾
を行う
拠点
の
一つ
であります。
Xバンドレーダー
は、米国が
開発
した
弾道ミサイル
の
探知
、
追尾
を
目的
とした
レーダー
ですが、
派遣委員
からは、
飛行制限区域
における
ドクターヘリ
への
対応
、
日米
間での
情報共有等
について
質問
が行われました。 また、
レーダー
、
アンテナ等
の
主要機材
を視察したほか、
周辺住民
から苦情が寄せられた騒音の主な
発生源
となっていた
発電機
と、その
防音対策
として設置された
防音パネル
や
消音機
なども視察し、その
現状
も実際に確認することができました。
最後
に、
京丹後
市を訪問し、
市長
及び
市議会議長
その他の
議員
の
方々
から、
経ケ岬
に
米軍基地
が置かれ、
Xバンドレーダー
が配備されたことを
中心
に御
意見
、御
要望等
を
聴取
しました。
中山市長
からは、
日本
の
防衛
にとって非常に重要な
施設
であるという点はしっかりと受け止めながら、同時に、自治体として、
住民
の安全、
安心
の
確保
に尽くしていく必要があるとの
認識
が示され、その上で、
米軍関係者
による
交通事故
の防止の徹底、
商用電力
の導入による騒音問題の
根本的解決
の
早期実現
、
日米
地位協定に基づく
刑事裁判手続
の
運用
の更なる
改善
、
米軍関係者
の行為などから生じる損害への補償の在り方の
改善
、
再編交付金
が
時限措置
であることからの永続的な制度の創設、大
規模災害発生
時等の
危機管理
の
観点
からの
安全保障
上重要な
施設
が所在する
京都
府北部における基幹的な道路、鉄路の
整備等
について
要望
がなされました。 また、
市議会議員
の
方々
からは、
米軍基地
については国の
安全保障
上やむなしということで受け入れており、
住民
の安全、
安心
に係る問題については国にもしっかりと
対応
してほしいというのが多くの
議員
の
考え
であるとの
発言
がなされる一方、
自然景観
に配慮した
基地
にすると言われているが、配慮が不十分である、また、
交通事故
や騒音問題などへの
対応
についてもしっかりと取り組んでもらいたいとの指摘もありました。
派遣委員
からは、市民と
米軍関係者
との間での
トラブル発生
の事例、騒音問題について
周辺集落
の理解が得られるまでの経緯、
米軍関係者
による
交通事故
の
発生数
の推移、傾向、
事故
の際の言葉の問題への
対応
、
経ケ岬
の
基地
内に居住する
隊員等
の
生活環境改善
への
協力等
について
質問
が行われました。 以上が今回の
派遣
の
概要
であります。 今回の
調査
により、
我が国
の
防衛等
の
実情
について
認識
を深めるとともに、現地の
皆様
の御
要望
や御
意見
を聞くことができ、
国会
として果たすべき
課題
も多いことを改めて痛感しました。
最後
に、今回の
派遣
に際し、御
対応
いただいた
関係者
の
皆様方
に対し心から感謝を申し上げ、
報告
といたします。 以上です。
佐藤正久
12
○
委員長
(
佐藤正久
君) 以上で
派遣委員
の
報告
は終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午後零時三十八分散会