○
高井分科員 維新の党の
高井崇志と申します。
丸川
大臣におかれては、大変長時間、きょうは本当に、朝から夜遅くまで、お疲れさまでございます。
日ごろは、我々野党、ちょっと厳しい、追及型の
質問が多いわけでありますけれ
ども、きょうは提案型の
質問で、特に、きょうのテーマといたします動物福祉、非常に重要な問題で、多くの
国民の皆様の関心事なんですけれ
ども、政治の
世界でまだまだ広がりが少なくて、
環境省も非常に多岐にわたった仕事をされておられますので、丸川
大臣にも強く認識していただきたいなということで、きょうはいろいろと提案型で御
質問させていただきます。
ちょっと余談ですけれ
ども、私、実は丸川
大臣とは大学の同級生で、同じ経済学部、一九九三年に卒業して、
大臣はもう大学時代から有名人で、私は知っていたんですけれ
ども、
大臣は私のことは知らないと思いますが、そんな御縁もありますので、ぜひ、きょうのテーマの動物福祉、私は
環境省の幅広い所掌の中でも非常に重要だと思っていますので、少し
お話を聞いていただきたいと思います。
まず、先日、私、動物福祉について考える勉強会というのを国
会議員の
先生方に案内をして、議員連盟は、犬猫殺処分ゼロ議員連盟という、尾辻
先生が会長をされている議員連盟があって、もちろん私も入っているんですけれ
ども、私も役員とかではないものですから。ただ、この動物福祉を一生懸命やっている市民グループの方が、ぜひ国
会議員の皆さんにもこの話を聞いてもらいたいということで、山崎恵子
先生という、この
世界の第一人者の
先生に来ていただいて、全議員に御案内を、今週の火曜日だったんですけれ
ども、いたしました。
正直、私のような個人が呼びかけて、どのくらい来てくださるか不安だったんですけれ
ども、二十名の国
会議員の皆さんが、御本人が出席の返事を出していただいて、ちょっと全員来れなかったかもしれませんけれ
ども、特に御党、自民党の
先生もたくさん来ていただいて、あと、尾辻会長も来ていただいて、非常に有意義な勉強会で、私、日増しにこの動物愛護の問題は国
会議員の中でも関心が高まって、認識が高まっていると思います。
実は、私、去年も、この
環境委員会でも前任の望月
大臣にも
質問しましたし、あと、内閣
委員会や総務
委員会で取り上げて、一人でも多くの国
会議員の皆さんにこの問題の重要さ、深刻さを知ってもらおうと思って、出張していって
質問しているんです。
実は、そのとき必ず申し上げているのが、犬や猫の殺処分というのを動物愛護センターで行っています。私も地元が岡山なんですが、岡山の動物愛護センターにその
現場を見に行って、非常に親切な所長さんに丁寧に
説明していただいて、犬、猫は、預かっている愛護センターで一定期間が過ぎると殺処分する。そのときの殺処分というのが、おりにふだんは入れられているわけですけれ
ども、その犬、猫をベルトコンベヤーに移して、ベルトコンベヤーでぐうっと流して、殺処分機という大きなコンクリートの箱の中に入れて、そしてガスで窒息死させるというやり方なんです。
ところが、それだけでも残酷ですけれ
ども、実は、動物というのはなかなか簡単に死に切れない、窒息し切らないので、実はまだ生きている犬、猫がいるかもしれないけれ
ども、その後火葬してしまうという現実が、実は、この話をすると、岡山の所長は、いや、岡山はもうそんなことはしていませんから言わないでくださいと言われる。岡山はしっかり、今は一匹一匹生死を確かめて火葬をしているそうですが、昔はこういうことが常態的に行われていたという現実があって、これは幾ら何でも残酷じゃないかというところから、その話を私はフェイスブックでアップしました。
そうしたところ、私は、フェイスブック、当時は二千数百人の友達だったんですけれ
ども、何とシェアだけで九百という、いいねじゃなくてですよ、いいねでも私は最高でも三百とか四百しかもらったことがないのに、シェアだけで九百になって、そこから私は友達がどんどんふえて、今は四千人以上のフェイスブックの友達になる。やはり、それだけ多くの
国民の皆様の関心事であるということのあかしではないかなと思っておりまして、この動物愛護の問題を、きょうはちょっと集中して
質問したいと思います。
まず、今申し上げた動物の殺処分についてお伺いしますが、殺処分の数というのは、実はピークは昭和四十九年でした。百二十二万頭以上が殺処分されていたんですが、現在、
平成二十六年が最新の数字ですが、実はもう十万一千頭まで、ですから十二分の一に減っている。そういう意味では、さっきの殺処分も、昔はそういう機械作業的に殺してしまっていたというのが、大分まともになってきているんです。
この間、これだけ減ったということは、やはり各自治体の担当者、動物愛護センターの職員の皆さんの努力であったり、あるいは各地に動物愛護推進員という方がいらっしゃる、あるいは民間でボランティアで活動している保護団体、こういった皆さんの絶え間ない啓蒙活動の成果であったと思います。しかし、大幅に減ったとはいえ、それでもなお十万頭以上の犬、猫が命を失っている、処分せざるを得ない、このことはやはり重く受けとめなければいけないと思っています。
では、殺処分を減らすにはどういう方法があるか、大きく二つあると思います。
一つは、行政に保護される動物の数を減らす、動物愛護センターに預けられる数をまず減らすということ。それからもう一つは、保護された動物が少しでも多く、またほかの家庭に行って家族として迎えられる。そういう、入りと出というんでしょうか、結局、動物愛護センターにたくさん預からなきゃいけないから殺処分せざるを得ないということですから、その二つの方法があると思います。
保護される動物の数を減らすためには、避妊、去勢をして繁殖を制限する、これが一つ大事です。それから、飼育放棄をする方が、飼ったけれ
どもやはり飼うのをやめたという方が多いので、そういう正しい飼い方の啓蒙が必要だと思います。また、飼育放棄する方に高齢者の方が多いということもあるので、高齢者の方に特に、どうしても御自身が生活できなくなる、あるいは亡くなってしまったら、やはりそれは飼育できないわけですから、そのための支援というのも必要だと思います。
また、保護された動物の新しい譲渡先を見つけるためには、動物愛護センター、保健所で、そういった引き受けてくださる方に譲渡活動を進める。あるいは、民間の保護団体の方にもっともっとマッチングをしていただく。安易にペットショップで買うんじゃなくて、そういう譲渡会というのをやっていますので、そういうことをPRしていくということが大事で、またほかにも、例えば公営住宅とか公務員住宅とか、ペット禁止というところが多いけれ
ども、そういったところでも許可していくとか、あるいは高齢者施設で、もっともっとペットを飼うみたいなことがいろいろ考えられると思うんです。
ここで
質問ですけれ
ども、
環境大臣として、動物の殺処分の減少に向けてどのように取り組んでいくお考えか。どういった目標を掲げて、どのような
施策を展開していくのか、ぜひ
大臣の御見解をお伺いいたします。