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下地委員 私
たちがこうやって国民の前で、
テレビの前でこのことを言わなければいけないこと自体が残念なんですよ、本当は。
ただ、世界の議会の歴史を見ても、多くの論争が行われて、議員の発言の力で国の方向性が変わっているケースというのは多いんです。だから、おおさか維新の会は、
質問時間を剥奪させられるということ自体が、もう本当に許せない行為だと私
たちは思っているんです。だから、今回はあえてこの場所でこのことを
質問させていただいている。そのことを
民主党はしっかりと理解いただきたいと思いますね。
それで、まず、いいですか、私は三点のことを
民主党に指摘させていただきたい。
今のあなた方がやっていることは憲法違反だということですよ。おおさか維新の会の
質問を剥奪するということは、
日本国憲法の精神に照らしても立憲主義に照らしても、これは看過できませんね。
日本国憲法は、第四十一条で、国会を国権の最高機関、国の唯一の立法機関と定めていますね。五十一条では免責特権まで国
会議員に与えていますよ。つまり、国権の最高機関である国会において、各会派は公平で公正に
質問する権利を持っているんです。この配分を剥奪するということは本当に大きな意味があるということ。
それで、二つ目には、
予算審議というのは、代表なければ課税なしと言われて、議会
制度の発祥のきっかけになっているんです。しかも、この
予算委員会というのは、
日本国憲法の第七章に
財政という章があって、この国政の
財政に関する国会の権限を詳細に定めていますね。
今回の、特に
予算委員会で、特別な審議なんですよ、
予算委員会というのは。この
予算委員会の特別な審議で時間が剥奪されるということは、政党としては本当に許せない行為だということを言っているんです。だから、今回私
たちは、この今の
民主党がやった行為は、この憲法精神、立憲主義の観点からしても全く許せない行為だということを言います。
民主党は、安保法案の際に、
安倍政権に対して違憲だ違憲だと何度も繰り返していますよ。今回、自分
たちが違憲行為をやったら、相手に対して違憲行為だともう言えませんよ。そういうふうな意味では、今回のこの自分
たちがやっている行為についてもっと反省をしなければいけないということを一点申し上げたい。
二点目には、これはいじめですね。これは、自分に対して気に食わない発言や行動をする者を差別して体罰を行うといういじめですよ。
今回、この与党でもない、野党でもないという発言が自分
たちの野党の
考え方と違う、そういうふうなことで、私どもは与党から
質問時間をとりなさいと言って、そういうふうに自分が気に食わなかったらそのまま
質問時間を邪魔する、剥奪する、これはいじめそのものですよ。それだったら、もうあなた方は、そのまま、この
委員会でいじめの問題に対して語る資格もなくなりますよということをもう一点指摘したい。そして……(発言する者あり)国会のルールを破っているのはあなた方なんですよ。
三点目には、この法案の価値を下げる行為をしているということです。
これは、与党が提出した法案を、野党が八割、与党が二割で審議を行って成立する法案は評価の高い法案になりますよ。ただ、逆に、野党の
質問が短くなって、与党による強行採決で成立した法案は、これは国民から見ても評価が低いですよ。最も低いのが、今回のように、国権の最高機関である言論の府の国会において、不公平な
質問時間で配分されて成立した法案が最も評価の低い法案になるんです。つまり、公正公平に欠けるような時間の割り振りを国会で行うということは、国民から評価のされないようなことをやっているんだということを認識してもらいたいということなんです。
今、三点について私が、憲法違反であったり、いじめの問題であったり、法案の成果の問題だと言いましたけれども、これは本当に大きな、この
皆さんのやっていることが大罪だということを国民の前でしっかりわからないと、これはだめになりますよ。
安倍総理、私の今の
質問、ずっと
説明してきましたけれども、ちょっと御感想があったらお聞かせください。