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新藤委員 その上で、
領土関係について、居丈高に、どっちがではなくて、これは法律と歴史的事実と正義に基づいておのずと解決していくべきものなんですから、まずは、
国民やそれから
国際社会に、私
たちの歴史的事実と法律による立場というものを理解してもらうことが重要だと思うんですね。
これは、私は、
日本の
領土を守るために
行動する議員連盟というものの会長をやっております、超党派の。この
領土議連で、先月、野党の
皆さんも
一緒に行ってきたんですよ、海上保安庁を視察してきました。極めて興味深い、というよりも、わかりやすい資料がございました。これは、明治四十一年に
日本政府が近代的測量手法にのっとって竹島を
世界で初めて実測した、この図面です。こういうものがあります。
一方で、こちらは、
韓国の「水路史」というものがあるんですけれども、昭和二十九年に
韓国が初めて作成した竹島周辺の実測図なんです。これを出したときに
韓国がどういうコメントを出したかというと、
我が国観測史上初めて、前人未踏の絶海の孤島で測量を行った、
韓国は、
我が国観測史上初めて、昭和二十九年に実測したんです。私
たちはもう明治四十一年に、とっくの昔に実測しちゃったし、江戸時代から詳細な地図を持って活用してきた。
韓国がみずから自分
たちでこういった宣言をして、これは二十九年に測量を始めたんですけれども、何と、この測量の五日前に、
日本政府がICJに、国際司法裁判所に、竹島の領有権問題を提訴したんです。その提訴を提案した五日後に、大変だ、対抗資料がないというので慌てて、稚拙だけれども測量を始めたのがこの図面なんです。
こういったことが、図面には何も書いてありません。でも、周辺
状況や歴史をきちんと調べた上で解説、
分析すれば、こういうことが見えてくるわけなんです。実は、この図面は海上保安庁のみ、
日本で一枚しかないんです。こういうものが眠っているのに、
皆さん、見ることがないわけですよ。
これは、「朝鮮全岸」と書いてある。これは明治
政府が明治二十九年に出した海図なんですけれども、これは、関東
大震災とかで焼けちゃって、ほとんど残っていません。民間の研究者が、古書店に行って自腹で買って、それで島根県に寄附した図面。
これは、
韓国側の、竹島が朝鮮のものであったということを示す根拠の一つになっているんです。ここに赤い丸があって、「朝鮮全岸」と記した図面に、竹島であるリアンコールド岩と書いてありますけれども、竹島が描いてあるから、これを、ほら見ろ、明治
政府は明治二十九年の
段階で竹島は朝鮮のものであることを認識しているじゃないかと、その根拠になっているんですよ。
でも、これを見ると、この図面にはウラジオストクが描いてある。それから、
麻生財務大臣の福岡とか
総理の山口県もここに描いてあるんです。ですから、この図面が朝鮮を示しているものならば、山口県も福岡県もウラジオストクもみんな朝鮮になっちゃう。こんな程度の根拠なんです。ですから、そういうものを、事実をきちんと
皆さんに見てもらえばいいじゃないかと私は思っているんです。
そういう意味で、でも、海上保安庁は、海路の、海上交通の安全を図るために海図を保管しています。それがどういう歴史的価値や根拠となるかということは、彼らが
分析する資格がないわけです。ですから、
領土担当の企画調整室があり、外務省があり、それからその他の関係省庁等含めて、こういう海図や海の関係の資料をきちんと連絡調整する体制が私は必要だと、この
領土議連の視察において初めてわかったことなんです。
そして、この中で、実は、日韓のEEZ、排他的
経済水域の
日本側に
韓国が産業廃棄物の投棄区域を勝手に設定しているということがわかりました。もうこれは早速これを撤廃させろということで外務省に申し入れをして、外務省が今交渉を始めておりますけれども、やはりそういう一つ一つの役所が持っている
情報を連携させないとだめなんだということなんです。
それから、実は、こういうものは民間の古書店にたくさん流れています。それを
中国や
韓国の
人たちが買いあさりに来ているということも聞いています。
日本は一切、官がそういったことに
予算を持っていくことはありません。
ですから、そういうことを含めて、きょうは、海上保安庁に、こういう海洋
情報の連絡協調体制をきちんと整備せよと提案をしました。
それから、
領土関係の資料を、民間のものも、
世界に流通しているのもありますよ、こういうものをきちんと整理をして、
分析をして
国民の
皆さんに知らせていく、こういう常設の展示場をつくったっていいんです。それから、企画展示を全国各都市でやればいいじゃないか。
別に拳を上げて俺
たちのものだじゃなくて、淡々と事実を、我々はこうやって
日本の国を守ってきたんだ、
日本の国は使ってきたんだということを知らせる私は
工夫をした方がいいと思うんですけれども、どうでしょうか。ちょっと、短く答弁してください。