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2016-03-15 第190回国会 衆議院 本会議 第16号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十八年三月十五日(火曜日)
—————————————
議事日程
第八号
平成
二十八年三月十五日 午後一時
開議
第一
在外公館
の
名称
及び
位置
並びに
在外公館
に勤務する
外務公務員
の
給与
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
)
—————————————
○本日の
会議
に付した案件
日程
第一
在外公館
の
名称
及び
位置
並びに
在外公館
に勤務する
外務公務員
の
給与
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
)
地域再生法
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
)の
趣旨説明
及び
質疑
午後一時二分
開議
大島理森
1
○
議長
(
大島理森
君) これより
会議
を開きます。
————◇—————
日程
第一
在外公館
の
名称
及び
位置
並びに
在外公館
に勤務する
外務公務員
の
給与
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
)
大島理森
2
○
議長
(
大島理森
君)
日程
第一、
在外公館
の
名称
及び
位置
並びに
在外公館
に勤務する
外務公務員
の
給与
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
を
議題
といたします。
委員長
の
報告
を求めます。
外務委員長岸信夫
君。
—————————————
在外公館
の
名称
及び
位置
並びに
在外公館
に勤務する
外務公務員
の
給与
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
及び同
報告書
〔
本号末尾
に掲載〕
—————————————
〔
岸信夫
君
登壇
〕
岸信夫
3
○
岸信夫
君 ただいま
議題
となりました
法律案
につきまして、
外務委員会
における審査の経過及び結果を御
報告
申し上げます。
本案
の主な
内容
は、 第一に、ニウエに
日本国大使館
を、また、インドのベンガルールに
日本国総領事館
をそれぞれ新設すること、 第二に、
在外公館
に勤務する
外務公務員
の
在勤基本手当
の
基準額
及び
子女教育手当
の
支給額
を改定すること 等であります。
本案
は、去る八日
外務委員会
に付託され、翌九日
岸田外務大臣
から
提案理由
の
説明
を聴取いたしました。十一日、
質疑
を行い、討論の後、採決を行いました結果、
賛成
多数をもって原案のとおり可決すべきものと議決した次第であります。 なお、
本案
に対し
附帯決議
が付されましたことを申し添えます。 以上、御
報告
申し上げます。(
拍手
)
—————————————
大島理森
4
○
議長
(
大島理森
君) 採決いたします。
本案
の
委員長
の
報告
は可決であります。
本案
を
委員長報告
のとおり決するに
賛成
の
諸君
の
起立
を求めます。 〔
賛成者起立
〕
大島理森
5
○
議長
(
大島理森
君)
起立
多数。よって、
本案
は
委員長報告
のとおり可決いたしました。
————◇—————
地域再生法
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
)の
趣旨説明
大島理森
6
○
議長
(
大島理森
君) この際、
内閣提出
、
地域再生法
の一部を改正する
法律案
について、
趣旨
の
説明
を求めます。
国務大臣石破茂
君。 〔
国務大臣石破茂
君
登壇
〕
石破茂
7
○
国務大臣
(
石破茂
君)
地域再生法
の一部を改正する
法律案
につきまして、その
趣旨
を御
説明
申し上げます。 我が国の
地方創生
をめぐる現状は、若者の
雇用環境
が改善する一方で、二〇〇六年から
上昇傾向
にあった
合計特殊出生率
が九年ぶりに低下に転じ、また、
東京
一極集中の
傾向
に歯どめがかからないなど、厳しい
状況
が続いております。 このような
状況
を踏まえ、国においては、
まち
・
ひと
・し
ごと創生総合戦略
に掲げられた
基本目標
や
重要業績評価指標
、
KPI
の達成に向けた
進捗状況
を検証し、
政策パッケージ
、
個別施策
の拡充を盛り込んだ、
まち
・
ひと
・し
ごと創生総合戦略
二〇一五
改訂版
を昨年末に閣議決定したところであります。
地方公共団体
においては、
地域
の実情に応じて
地方創生
に取り組むための
地方版総合戦略
の
策定
が進められており、今後、これに基づく
地方創生事業
が本格的に
実施
されていくことになります。 この
法律案
は、そのような
地方公共団体
の自主的、主体的な
事業
で先導的なものを支援する
地方創生推進交付金
の
交付
や、
地方公共団体
が行う
地方創生プロジェクト
に対する
企業
の
寄附
を促進する
地方創生応援税制
、
中高年齢者
が希望に応じて
地方
や町中に移り住み、多世代の
地域住民
と交流しながら、健康でアクティブな
生活
を送りつつ、必要に応じて
医療
、
介護
を受けることのできる
コミュニティーづくり
を目指す生涯
活躍
の
まち推進
のための
措置
を講ずるものであります。 次に、この
法律案
の要旨を御
説明
申し上げます。 まず、
認定地域再生計画
に基づく
事業
に対する特別の
措置
として、次の
措置
を追加することといたしております。 第一に、
認定地域再生計画
に記載されている
事業
で
地方版総合戦略
に
位置
づけられた先導的なものに対して
交付
する
まち
・
ひと
・し
ごと創生交付金
の
規定
を追加することといたしております。 第二に、
認定地方公共団体
に対して
まち
・
ひと
・し
ごと創生寄附活用事業
に関連する
寄附
をした
法人
に対する課税の
特例
を追加することとしております。 第三に、生涯
活躍
の
まち形成事業計画
の作成及びこれに基づく
介護保険
の
事業者
の
指定等
の
手続
の
特例等
を追加することとしております。 また、
地域再生
の担い手となる
地域再生推進法人
の
指定
の際に求められる政令で定める要件を削除することといたしております。 このほか、所要の
規定
の
整備
を行うこととしております。 以上が、
地域再生法
の一部を改正する
法律案
の
趣旨
であります。 何とぞ、十分御審議の上、速やかに成立いたしますようお願いを申し上げます。(
拍手
)
————◇—————
地域再生法
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
)の
趣旨説明
に対する
質疑
大島理森
8
○
議長
(
大島理森
君) ただいまの
趣旨
の
説明
に対して
質疑
の通告があります。順次これを許します。
宮崎岳志
君。 〔
宮崎岳志
君
登壇
〕
宮崎岳志
9
○
宮崎岳志
君 冬の寒さ残る上州
群馬
より上ってまいりました
宮崎岳志
でございます。 私は、民主・維新・
無所属クラブ
を代表し、ただいま
議題
となりました
地域再生法
の一部を改正する
法律案
について質問いたします。(
拍手
)
冒頭
、
一言
申し上げます。
甘利明
前
大臣
は、昨日で一カ月間の
自宅療養
を終えられたと存じます。
甘利大臣
、いらっしゃっていますでしょうか。ちょっと目が悪くてよく見えませんけれども、一部の
報道
によれば、
甘利大臣
は、
議員宿舎
で足腰のトレーニングに励んでいらっしゃるということであります。
睡眠障害
から回復された以上、速やかに国会における
証人喚問
に応じ、
金銭授受
に関する疑惑をみずから晴らされることを求めます。
安倍総理
は、本年一月の
施政方針演説
の
冒頭
で、幕末の
勘定奉行
、
小栗上野介忠順
の
言葉
を引用されました。
一言以
て 国を亡ぼすべきもの ありや、 どうかなろう と云う
一言
、これなり 幕府が滅亡したるは この
一言
なり 我が
ふるさと群馬
の偉人、
小栗上野介忠順
の
言葉
を引用していただいたことには
感謝
を申し上げます。 一方で、
小栗
が薩摩、
長州
を中心とする新
政府軍
に反逆の罪をでっち上げられ、裁判どころか取り調べすらないまま惨殺されたことも、
長州人
たる
安倍総理
には思い起こしていただきたいのであります。 物事には多面的な
見方
があります。
長州
の
見方
もあれば、上州の
見方
もあるのであります。その違いを認めることこそ、
地方創生
の本質であります。 その
小栗忠順
は、現代につながる
中央集権制
の事実上の
立案者
だったと言われております。
郡県制
を提唱したのも
小栗上野介
だということであります。
地方創生
には
小栗
以来百五十年の
中央集権制
の大転換が必要であります。しかし、
安倍政権
の掲げる
地方創生
は、
小手先
の小細工に終始しております。
地域主権改革
は、我が党の
綱領
にも記された党是であります。安心してください。
民進党
の
綱領案
にも入っていますよ。 我々は、
地方創生
の理念には共感しつつも、今回の
法案
については厳しくチェックをさせていただきます。 まず、
廃止
された
一括交付金
について伺います。 かつて、
民主党政権
は、
地域
の
自主性
を尊重するため、各
府省
の
ひもつき補助金
を統合し、
自治体
が自由に配分できる
一括交付金
を創設しました。
都道府県
への
アンケート
でも、約八割が評価すると回答されておりました。 しかし、
安倍政権
は、発足するや否や、これを
廃止
し、旧態依然、
古色蒼然
たる
ひもつき補助金
に戻してしまいました。坊主憎けりゃけさまで憎いということでしょうか。
石破地方創生大臣
は、以前、
手続
が煩雑で
使い勝手
が悪かったためだというふうに
答弁
をしておりますが、煩雑だったのは
手続
ではなく、
補助金
に群がる業界や
団体
の
利害調整
だったんじゃないですか。
一括交付金
を
廃止
し、
ひもつき補助金
に戻した
理由
を改めて伺います。
新型交付金
の
地方創生推進交付金
について伺います。
安倍政権
は、旧来の
補助金
を温存したまま、
制度
のすき間を
新型交付金
で埋めようとしております。しかし、それは
小手先
の対症療法であり、
総額
も一千億円にすぎません。
民主党政権下
の
一括交付金
が弊害の
根本的除去
を目指した
外科手術
であれば、
新型交付金
は傷口に張りつける
ばんそうこう
にすぎないのであります。 しかも、
自治体
の
計画
を国が審査する上から目線の
仕組み
で、煩雑さ、
使い勝手
の悪さは
一括交付金
を上回るものであります。昨年八月、
通信社
が行った
アンケート
においても、
全国
の知事の半分以上が評価できないというふうに回答をしております。
石破大臣
、
新型交付金
の
総額
は十分確保されたと思われますか。煩雑で
使い勝手
が悪くないですか。
地方
の自由にさせるという気はないんでしょうか。
お答え
をいただきます。
新型交付金
の
補助率
は二分の一であり、残りは
地方交付税
で
措置
することとされております。しかし、
複雑怪奇
な
地方交付税制度
こそが、
地方
から
自主性
を奪ってきた元凶ではないでしょうか。 私は、
新聞記者時代
、ある市の
職員
から、
地方交付税制度
は余りに複雑で、その全体像をわかる人は市役所にも
県庁
にも一人もおりませんと聞かされたことがあります。 先日、元
総務大臣
の
片山善博
さんにその点を
お尋ね
しました。すると、
片山
さんは、私にも全部はわかりません、誰にもわからないんじゃないでしょうかというふうに
お答え
になったのです。旧自治省の官僚であり、
県庁職員
、
鳥取県知事
、
総務大臣
まで歴任をされた
片山
さんすら全体像をつかめないような
複雑怪奇
、奇妙きてれつな
仕組み
であります。 その
年度
に来る
お金
もあれば、
地方債
を二十年、十五年かけて償還する際におりてくる
お金
もあります。時々の
財政状況
でも変動します。最終的に幾ら来るのか、さっぱりわからないのであります。
自治体
が
事業
を行うに当たり、実際のコストも費用対
効果
も算定できないようなものでは、無駄な
事業
が行われるのは当然であります。まさに全
自動無駄製造機
であります。
地方交付税
を
簡素化
し、
事業
とのひもづけを
廃止
することこそ
地域主権
の第一歩です。
石破大臣
、そして
地方交付税
を
所管
する
高市総務大臣
、
交付税制度
に切り込む
覚悟
はありますでしょうか。 そもそも、
全国
の
地方交付税
の
総額
は
最初
からほぼ決まっているものであります。どこかがふえれば、どこかが減らされているんです。
交付税措置
を
地方
から見れば、
自分たち
の財布から黙って抜き取られた
お金
でプレゼントをもらっているようなものではありませんか。
高市総務大臣
、
新型交付金
の半額を
交付税措置
するための財源はどこから持ってくるんでしょうか。
地方創生応援税制
、いわゆる
企業版ふるさと納税
についてお伺いをいたします。
企業
が好きな
自治体
に
寄附
をすれば、
寄附金額
の三割
相当額
を
税額控除
され、既存の
制度
と合わせ、
寄附額
の六割分の税が軽減されるといいます。
寄附
を受ける
自治体
にとってはありがたい話ですが、一方で
税収
を失う
自治体
も出てくることは見逃せません。 今回の
仕組み
では、
石破大臣
の
地元鳥取
県や私の
地元群馬
県の小さな
町村
から
首都圏
の
自治体
に
税収
が
移転
することも起こり得ます。
地方
の
財政力
の弱い
自治体
にとっては、まさに村の存亡にかかわる一大事であります。
石破大臣
、この
減収分
はどうやって補填するんでしょうか。それとも放っておくんでしょうか。
個人版ふるさと納税
では、
返礼品
をめぐる競争が過熱をしております。
返礼品リスト
には今も、
焼酎一升瓶
三百六十五本、
豪華客船
で行くにっぽん南国めぐりと韓国八日間の旅、最
高級デジタル
一
眼レフカメラ
、和牛一頭分、マグロ丸ごと、
観光フェリー貸し切り
など、驚くべき品々が並んでおります。
個人
ですらこれでは、営利を
目的
とする
企業
が、
寄附
をした
地方
自治体
に
便宜供与
を求めるおそれも高いと言わざるを得ません。
経済的利益
を伴う
寄附
は今回の
制度
の
対象外
とされておりますが、
水面下
で
補助金
や
税制
上の
優遇
などの
便宜
を図ることは十分予想されます。また、
企業側
から
自治体
に、
工場
への
接続道路
を建設してくれとか、
社長
を
名誉村民
にしてくれとか、
市立大学
の
名誉博士号
をくれとか、そういう要求があるかもしれません。
石破大臣
、これらの
便宜供与
をどうやって防ぎますか。それとも認めるのでしょうか。 また、
原子力発電所
の
立地自治体
に対し、
電力会社等
が
地元対策
として多額の
寄附
を行ってきたことは広く知られております。
石破大臣
、
企業版ふるさと納税制度
を活用すれば、これらの
寄附
も
税額控除
の
対象
になり、
電力会社
が納める税金は軽減されるということでよろしいんですね。
政府関係機関
の
地方移転
について伺います。
地方
から寄せられた
移転要望
の多くが却下をされました。その
理由
を見ると、
東京
駅から遠くなる、交通が不便、霞が関から遠い、都内には
大学
が百三十九校あるが
群馬
には十三校しかないなど、やる気ゼロの
理由
が並んでおります。
東京
駅から近ければ
地方
じゃないんですよ。だったら
最初
から
移転
とか言うなとどなりつけたくなるのであります。 わざわざ
地方
に
提案
を求めながら、因縁をつけて追い返すなど、まるで
ブラック企業
の
圧迫面接
じゃありませんか。中には、
移転要望
を出したら
所管
する役所から叱られましたという
自治体職員
までいるんです。
地方移転
の
前半戦
である
研究
・
研修機関
について、
政府
は一部
移転
を含めて五十一件を実行する
方針
だといいますが、その
中身
はすかすかの張りぼてであります。 例えば、
全面移転
とされた
酒類総合研究所東京事務所
は、二年前、
安倍政権
の
行政法人改革
で
廃止等
の
抜本的見直し
が決まっており、
廃止
されるはずの組織を、
移転
を口実に温存しただけであります。
移転先
に
拠点
が設置されるケースすら少なく、大半は連携、
共同研究
、
研修
や合宿の
実施
。これは
移転
ではありません。
移転
だと言い張るような人は、国語の勉強からやり直されたらいかがでしょうか。 五十一件の
移転
で、
地方拠点
に配置される
常勤職員
は、せいぜい合わせて五十人程度とも予想されております。
羊頭狗肉
、看板倒れ、大山鳴動してネズミ一匹、こんな
地方
をばかにした話はありません。
石破大臣
、今回の
移転
で、
地方
には新たに
常勤職員
が何人配置されるのでしょうか。
中央省庁
の
移転
には、さらに大きな抵抗が予想されます。早い段階から、文化庁と
消費者庁
を除いて
移転
は困難との
報道
がされており、はなからまともな
検討
をしているようには思えません。ただ、
馳浩文科大臣
や
河野太郎行革大臣
という
個人
の個性的なキャラクターを際立たせて
話題づくり
をしているようにしか見えません。
政府
全体の
決意
はどこに見えるんでしょうか。
石破大臣
、
政府
は月内に、
移転
する
省庁名
の
具体名
を盛り込んだ
基本方針
を明らかにするとしていますが、
中身
のあるものが本当に出せるのでしょうか。
馳文科大臣
、
河野大臣
、ふたをあけたら骨抜きということはないですよね。 生涯
活躍
の
まち制度
、
日本版CCRC
についてお聞きします。
日本版CCRC構想
は、元気な
高齢者
の
地方移転
を促進し、健康でアクティブな
生活
を送りつつ、必要に応じて
医療
、
介護
を受けられる生涯
活躍
の
まち
を
全国各地
につくろうというものであります。 私の住む
前橋
市も、
前橋版CCRC構想
を打ち出しておりますが、それら
全国各地
の
自治体
が、
活性化
や
人口減対策
の切り札として期待をしております。 一方、今
法案
に盛り込まれた
地方
にとってのメリットは
手続
の
簡素化
のみであり、
新型交付金
を利用しやすいということを踏まえても、
具体性
は感じられません。
石破大臣
、生涯
活躍
の
まち普及
に向けて、ほかに何をされるんでしょうか。 最後に申し上げます。
冒頭
申し上げました
小栗上野介
の
言葉
、
一言
もって国を滅ぼすものありやは、実は
小栗一流
のパロディーであり、元ネタは論語にあります。そこでは、
孔子
と魯の定公が会話をしております。魯の定公は、
一言
にして国を滅ぼすもの、これありやと
孔子
に問いかけるわけでありますが、
孔子
はそれに答えてこう言います。私の
言葉
に誰も逆らわないのが楽しいという
言葉
があります、もし君主が間違ったことを言っても逆らう者がなければ、これこそ
一言
で国を滅ぼす
言葉
であります。 もし、
安倍政権
が、
イエスマン
ばかりを集め、逆らう者を許さず、正当な
批判
に耳を傾けないならば、
地方創生
の失敗のみならず、国の滅亡をも招くことになりましょう。
安倍総理
と
石破大臣
以下
閣僚諸君
が、この
孔子
の
言葉
を胸に刻み、耳ざわりな
意見
も虚心坦懐に聞き入れ、耳に痛い
批判
も
反省材料
として生かされることを期待いたします。 与党の
皆様
の絶大なる
不規則発言
に
感謝
を申し上げ、そして、
民進党
を真の
国民政党
として育て上げることをお約束申し上げまして、私の質問を終わります。
皆様
、ありがとうございました。御
答弁
よろしくお願いします。(
拍手
) 〔
国務大臣石破茂
君
登壇
〕
石破茂
10
○
国務大臣
(
石破茂
君)
宮崎議員
から九問頂戴をいたしました。 まず、
一括交付金
を
廃止
し、
議員
のお
言葉
を使えば、
ひもつき補助金
に戻した
理由
についての
お尋ね
を頂戴したものであります。
民主党政権時代
に、
地域
の自主的な
選択
に基づく
事業
の
実施
を目指し、各
省庁
の
投資補助金等
の一部を一括化し、
都道府県
、
指定都市
を
対象
とする
地域自主戦略交付金
を創設したものと承知をしております。 これにつきましては、運用される中で、
対象事業
が従来の
補助金
に限定されていること、
事業規模
の
年度
間の変動や
地域
間の偏在を考慮すると
交付対象
を
一般市町村
に拡大することが困難であったこと、
手続
の煩雑さといったさまざまな
問題点
が
アンケート等
を通じて
地方公共団体
から指摘されておりましたことから、
平成
二十五
年度
に
廃止
をし、各
省庁
の
交付金等
に移行いたしたものであります。 その際、
地方
からの御
意見
も踏まえ、
移行先
の各
省庁
において、
事業別
に細分化されていた
整備計画
をより大きな
政策目的別
にまとめることや、
事務手続
を
簡素化
するなどの
運用改善
を行ったところであります。 このように、
地方
の御
意見
を踏まえ、真に
地方
にとって
効果
が高く、
使い勝手
のよい
施策
の
仕組みづくり
を推進することが重要である、かように考えておる次第であります。
地方創生推進交付金
についてであります。 本
交付金
は、
地方
からの御
要望
を踏まえ、
平成
二十八
年度
予算編成プロセス
において、
関係
府省
の協力を得て、新たに国費一千億円、
事業費ベース
二千億円
規模
の
予算
を確保したものであります。
地方
六
団体
からも、昨年十二月二十四日、「
地方
が強い
決意
と
覚悟
を持って
地方創生
をスタートできる額が確保されたことを評価する。」との
共同声明
が発出されており、十分な
予算額
が確保されたと考えております。 また、この
交付金
は、
成果目標
を達成するために、
効果
の高い
事業
を
対象
とするものではありますが、
地方創生全般
の中でどの分野に重点を置くかといった
選択
や、どのような手法で
実施
するかといった
事業構築
を、
地方公共団体
の
自主性
、主体性に委ねている点で、
使い勝手
のよい
仕組み
となっております。 これにより、
地方版総合戦略
に基づく
地方公共団体
の自主的、主体的で先導的な
取り組み
を支援し、目に見える
地方創生
を推進いたしてまいります。
地方創生推進交付金
の
地方負担分
について、
地方交付税措置
についての
お尋ね
をいただきました。
交付税制度
全体につきましては、
所管外
でありますので
お答え
は差し控えます。
所管
の
地方創生交付金
について
お答え
をさせていただきます。 本
交付金
の
地方負担分
につきましては、
地方公共団体
における
地方創生
の
取り組み
を着実に推進していくため、適切に
地方財政措置
を講ずることとしております。 なお、
地方創生推進交付金
の
交付対象事業
には、全て
KPI
、キー・パフォーマンス・インディケーターの設定と
PDCAサイクル
の
整備
を求めることといたしており、
対象事業
の
効果検証
の
仕組み
は備わっておるものであります。 続いて、
地方創生応援税制
による
減収
についての
お尋ね
をいただきました。
地方創生応援税制
は、
地方交付税
の不
交付団体
である
東京
都、三
大都市圏
の
既成市街地
などに所在する不
交付団体
である
市区町村
を
対象外
とするなど、主として
財政力
が弱く
人口減少
が著しい
地方公共団体
を支援することを狙いといたしております。
全国
の
地方公共団体
が本
制度
を活用することにより、
財政力
の弱い
地方圏
の
小規模団体
について
税収
が減ることも起こり得ますが、
企業
の本社は
大都市
に集中して立地しておりますことから、主として
大都市圏
における
減収
が大きくなることと想定をいたしております。 本
税制
による
控除額
は、
法人住民税
及び
法人事業税
の
税額
の二割を限度としており、また、
減収額
は
地方交付税
の
基準財政収入額
に反映されますことから、
交付税
の
交付団体
にあっては、自
団体
に所在する
企業
がほかの
地方公共団体
の
地方創生事業
に
寄附
をしたとしても大きな
減収
にならないよう
措置
をいたしておるものであります。 続いて、
地方創生応援税制
の
見返り
についての
お尋ね
がございました。
地方創生応援税制
は、志のある
企業
に
寄附
という形で
地方創生プロジェクト
を応援していただくための
措置
でありますので、
企業
が
寄附
の
見返り
を要求するという
認識
には立っておりませんが、
お尋ね
の
補助金
や
税制
上の
優遇
などの
便宜
、
自社工場
への
接続道路
の建設などにつきましては、
企業
に対する経済的な
利益
と考えられ、こうした
寄附
の
代償
として経済的な
利益
を
供与
する
行為
は不適切と考えておりますので、内閣府令においてこうした
行為
を禁ずる
規定
を置くことといたしております。 また、
寄附
をした
企業
の
社長
に対し、
名誉村民
の身分や
市立大学
の
名誉博士号
を授与するといったことにつきましては、
寄附
の
代償
として
経済的利益
の
供与
を伴わないものであれば、
当該地方公共団体
の判断に委ねていいのではないかと考えております。 いずれにいたしましても、各
地方公共団体
におきましては、
寄附
に対する
見返り
ではなく、
地方創生プロジェクトそのもの
を、
企業
に
寄附
していただけるような魅力ある
内容
にすることについて努力をしていただき、競い合っていただきたいと考えておるものでございます。 続いて、
原発立地自治体
への
寄附
についての
お尋ね
を頂戴いたしました。
地方創生応援税制
は、
地方版総合戦略
に
位置
づけられた
事業
であって、
地方公共団体
が
雇用
の創出、移住、結婚、出産、
子育て支援
などを目指して行う
事業
を
対象
とするものであります。その
地方版総合戦略
の
策定
に当たっては、
産官学金労言
や
地方議会
で十分な御議論を経て
施策
が盛り込まれるものと
認識
をいたしております。 したがいまして、御指摘のような、
電力会社
などが従来から
地元対策
として行ってきた
寄附
による
事業
は、おのずと
地方版総合戦略
にはのってこないものと考えておる次第でございます。 続いて、
研究
・
研修機関
の
地方移転
についての
お尋ね
を頂戴いたしました。
政府関係機関
の
地方移転
の
取り組み
は、
地方
の自主的な
創意工夫
を前提に、それぞれの
地域資源
や
産業事情等
を踏まえ、
地方
における仕事と人の好循環の促進を
目的
とするものであります。 これまで、
政府関係機関
の
地方移転
について、
有識者
の御
意見
を伺いながら
検討
を進めてきたところでありますが、
有識者
の方からは、
研究機関
については、今回の
取り組み
で機械的に何人移動するかということのみならず、
地方創生
の観点からは
地域イノベーション
の
波及効果
が重要であるとの御
意見
をいただいておるところであります。 現在、こうした
有識者
の御
意見
も踏まえつつ、
提案
道府県、
関係
府
省庁
との間で
移転
の具体的な
内容
について
検討
、調整を行っておるところでありますため、現時点において、その
規模
について
お答え
をすることは困難であります。 今月中に
政府関係機関
移転
基本方針
を決定し、
冒頭
申し上げたように、仕事と人の好循環の促進のための
取り組み
の具体化を進めてまいるものであります。 続きまして、
中央省庁
の
地方移転
についての
お尋ね
を頂戴いたしました。
政府関係機関
の
地方移転
につきましては、
有識者
会議
において御
意見
を承りながら、公平性、透明性のあるプロセスのもとで
検討
を行っておるものであります。 このうち、
中央省庁
につきましては、危機管理業務、外交
関係
業務、国会対応業務については十分な配慮が必要である一方、
地方
を
対象
とする
施策
、
事業
の執行業務やそれと密接に
関係
する企画立案業務は現場に近いところで
実施
されることが
効果
的、効率的であるとの考え方について、
有識者
の御理解をいただいておるところであります。 馳
大臣
、
河野大臣
のお名前を挙げられましたが、担当
大臣
は、高い知見と見識に基づき
検討
を進めているものと
認識
をいたしております。それぞれの分野に通暁した
大臣
であります。したがいまして、
話題づくり
との御指摘は全く当たりません。 国と
地方
の双方にとってよい結論に導いていけるよう、
有識者
の御
意見
を踏まえ、担当
大臣
と連携し、速やかに
検討
を進め、今月中に、
まち
・
ひと
・しごと創生本部において
政府関係機関
移転
基本方針
を決定いたします。 生涯
活躍
の
まち
についての
お尋ね
を頂戴いたしました。 生涯
活躍
の
まち
構想は、
中高年齢者
が希望に応じて
地方
や町中に移り住み、多世代の
地域住民
と交流しながら、健康でアクティブ、活動的な
生活
を送り、必要な
医療
、
介護
を受けることができる
コミュニティーづくり
を目指す新しい
取り組み
であり、それぞれの
地方公共団体
において、
創意工夫
により、生涯
活躍
の
まち
の具体化を図っていただきたいと考えております。 こうした
地方公共団体
の
取り組み
を支援いたしますため、今般の改正
法案
において、
地方公共団体
が
策定
する
地域再生
計画
に生涯
活躍
の
まち
形成
事業
を
位置
づけた上で、
事業者
による
手続
の
簡素化
を行うことといたしております。 これとあわせて、
政府
といたしましては、財政支援として、先駆的な
取り組み
に対する
地方創生推進交付金
を用意しておりますほか、情報支援として、「「生涯
活躍
の
まち
」構想に関する手引き」を昨年十二月に作成し、お示しいたすとともに、人的支援として、
関係
府省
から成ります生涯
活躍
の
まち
形成支援チームを三月十一日に発足させ、
事業
の普及、横展開を図るため、
事業
の具体化に向けた
取り組み
を支援する体制を
整備
したところであります。 今後、このようなさまざまな
取り組み
を通じ、
地方公共団体
の構想の実現に向けて支援をいたしてまいります。 以上でございます。(
拍手
) 〔
国務大臣
高市早苗君
登壇
〕
高市早苗
11
○
国務大臣
(高市早苗君)
宮崎岳志
議員
からは、まず、
地方交付税
について
お尋ね
がございました。
地方
団体
の実際の
事業
量に応じた
交付税措置
につきましては、
地方
団体
の自主的、主体的な財政運営を図る観点から、これまで順次
廃止
、縮減を行っており、喫緊の政策課題に対するもの等に限定をしております。 また、国の基準づけが弱い行政分野の経費につきましては、人口と面積を基本とした簡素な算定方式を導入するなど、
簡素化
に取り組んできております。 今後とも、引き続き、
地方交付税
の機能を適切に働かせることにより、
地方
団体
の財政運営に支障が生じないよう適切に算定を行ってまいります。 次に、
新型交付金
の
地方財政措置
について
お尋ね
がありました。
地方
財政
計画
は、国として
地方
団体
が標準的な行政水準を確保できるよう
地方
財源を保障すること、国の
予算
に計上された
施策
や
事業
を盛り込んで、これらが着実に
実施
できるようにしていることなどの役割を持つものでございます。 このような
地方
財政
計画
の役割のもと、
地方
財政
計画
の歳出において、国の一般歳出の計上の動向などを適切に反映させ、その上で所要の一般財源
総額
を確保することとしています。
地方創生推進交付金
の
地方
負担につきましても、所要額を
地方
財政
計画
に計上し、適切に財源を確保しています。 これらも踏まえまして、
平成
二十八
年度
地方
財政対策においても、
地方
の一般財源
総額
について、前
年度
を〇・一兆円上回る六十一・七兆円を確保したものであり、
地方
が自由に使える一般財源
総額
をしっかり確保できたものと考えております。(
拍手
) 〔
国務大臣
馳浩君
登壇
〕
馳浩
12
○
国務大臣
(馳浩君)
宮崎議員
から、文化庁の
地方移転
について
お尋ね
がありました。 今月中を予定している
基本方針
の決定に向けて、文化庁の
移転
については、現在、
政府
において最終的な
検討
を行っているところです。 具体的には、まず、京都への
移転
が国全体の文化行政にどのようなよい
効果
を生み出すことができるか、京都側が我が国の文化行政にどのような貢献をしていただけるのか、
地方創生
の観点から、文化庁の機能強化や果たすべき役割はどういうものかについて議論しております。 また、議院内閣制のもとでの国会に対する
説明
責任や、
法案
の準備、
予算
折衝、各国大使館との連携、文化芸術
団体
との日ごろの連携等の機能を果たすのに必要な、
東京
に残しておくべき機能は何かということも
検討
しているところであります。 文化庁の京都
移転
は、これらの総合的な観点から判断する必要があると考えております。(
拍手
) 〔
国務大臣
河野太郎君
登壇
〕
河野太郎
13
○
国務大臣
(河野太郎君)
宮崎岳志
議員
に
お答え
いたします。
消費者庁
の徳島県への
移転
提案
に係る
検討
について
お尋ね
がありました。
消費者庁
の徳島県への
移転
の
提案
については、その課題の検証を行うため、おとといから十七日まで、
消費者庁
長官を含む
職員
十名が徳島県において試行的に滞在して業務を行い、課題を確認しているところです。 試行的な滞在の
報告
は改めて受ける予定ですが、
消費者庁
長官や
職員
には、最終日十七日までしっかりと試行をやってもらいたいと考えています。 その上で、夏には第二弾として、もう少し大
規模
、長目の試行を
実施
したいと考えています。 今回の試行も含めたさまざまな試行を行いながら、
消費者庁
の機能の確保や向上が図れるかといった観点から、どのような課題があるか、また、課題をどうクリアできるかについて検証してまいります。(
拍手
)
—————————————
大島理森
14
○
議長
(
大島理森
君) 中川康洋君。 〔中川康洋君
登壇
〕
中川康洋
15
○中川康洋君 公明党の中川康洋でございます。 私は、公明党を代表して、ただいま
議題
となりました
地域再生法
の一部を改正する
法律案
につきまして、
関係
大臣
に質問いたします。(
拍手
) 先般公表されました二〇一五年国勢調査の速報値によれば、日本が
人口減少
社会に突入したことが事実として明らかになりました。一方で、そうした
状況
にあっても、
東京
圏の人口は五年間で約五十万人ふえており、いまだ
東京
一極集中の流れがとまっていないことも明確になりました。
人口減少
社会にいかに立ち向かっていくのか、これは、国と
地方
が一体となって取り組むべき政治の最重要課題です。 一昨年十二月に閣議決定した
まち
・
ひと
・しごと創生長期ビジョンにあるとおり、
人口減少
問題の克服、具体的には、
人口減少
の歯どめ及び
東京
一極集中の是正に向けた
取り組み
は待ったなしです。
冒頭
、今般の速報値の結果に対する受けとめ、そして、
地方創生
に対する
決意
について、石破
地方創生
担当
大臣
に伺います。
安倍総理
は、一昨年の
地方創生
への
取り組み
に続き、昨年秋には一億総
活躍
社会の実現を掲げられました。 公明党は、家庭で、職場で、そして
地域
で、一人一人が輝き、
活躍
、自己実現できる社会をつくる、それが一億総
活躍
社会の実現であると捉えています。 であるならば、
地方創生
の流れと一億総
活躍
社会の実現とは、そのアプローチの仕方は違えども、本来目指すべき政策の目標、
目的
は、同じところに行き着くのではないかと私は考えます。 特に、我が国の構造的な問題である少子高齢化の流れに歯どめをかけるためにも、両者は本来ばらばらに存在しているのではなく、お互いがそれぞれのよさを発揮しながら、密接不可分の
関係
として有機的に機能していくことが重要であると考えます。
地域
ごとの特性に応じた
自治体
の主体的な
取り組み
を支援するための
地方創生
を担当する
石破大臣
、そして、一億総
活躍
社会を担当する加藤担当
大臣
が、それぞれの持ち場で最大限の成果が発揮されるよう期待いたしますが、この両者の役割のあり方と
関係
性についてどのようにお考えか、石破、加藤両
大臣
の
答弁
を求めます。 特に、この
地方創生
の推進に当たっては、
交付金
活用の
対象事業
の一つとして、
自治体
自身が既存
事業
の隘路を発見し、それを打開するための
取り組み
が示されております。 一億総
活躍
社会が掲げる希望出生率一・八など新三本の矢が、これら各
自治体
が展開する既存
事業
の隘路打開のための
取り組み
に対して、具体的にどのような
効果
を及ぼしていくとお考えか、
石破大臣
の御所見を伺います。
まち
・
ひと
・し
ごと創生交付金
について伺います。
政府
は、
平成
二十七
年度
補正
予算
において
地方創生
加速化
交付金
を、また、
平成
二十八
年度
予算
案において
地方創生推進交付金
を、それぞれ一千億円計上いたしました。この
交付金
については、かねてより我が党も、その実現と額の確保を強く求めてきたところであり、今般の
制度
化も含め、高く評価いたします。
地方
六
団体
からも、
地方
が強い
決意
と
覚悟
を持って
地方創生
をスタートできる額が確保されたと高い評価が示されております。 そこで、今後大事になってくるのは、この
交付金
が今後も、
地方
が安心して
事業
展開が図られるような安定的、継続的な
交付金
となり得るかどうかということであります。 今般、これら
交付金
が、
まち
・
ひと
・し
ごと創生交付金
として
法律
上
制度
化されますが、今後も
地方
が
地方創生
の
計画
を安心して立案し、今後の
事業
の予見可能性を立てやすくするためにも、少なくとも、
まち
・
ひと
・し
ごと創生総合戦略
二〇一五の
計画
期間である
平成
三十一
年度
までの
予算
規模
について、明確な額ないしはボリュームを明示すべきではないかと考えます。
石破大臣
の明快な
答弁
を求めます。 一方で、
まち
・
ひと
・しごと創生
事業
費については、
平成
二十七
年度
地方
財政
計画
に続き、
平成
二十八
年度
でも同じ一兆円が確保されたことは、公明党として高く評価したいと思います。 その上で、この創生
事業
費については、
地方
六
団体
からの
要望
にもあるとおり、今後も
地方創生
の実現に向け、
地方
が息の長い
取り組み
を継続的かつ主体的に進めていくため、引き続き同程度の財源が確保されるべきであると考えますが、いかがでしょうか。
高市総務大臣
の御
答弁
を願います。 また、
地方創生推進交付金
は、国費二分の一で、残り二分の一を
地方
に負担を求めていますが、この点、具体的にどのように
措置
されようと考えているのか、
石破大臣
の
答弁
を求めます。 次に、
地方創生応援税制
について伺います。 いわゆる
企業版ふるさと納税
は、
地方
自治体
が行う
地方創生プロジェクト
に対する
企業
の
寄附
に対して
税制
上の
優遇
措置
を講ずるものですが、これは、
地方創生
のための
自治体
の
取り組み
を
寄附
によって支援したいという志のある
企業
があって初めてこの
制度
の
趣旨
が生きてくるものです。よって、
制度
の意義、
目的
について、国、
地方
を挙げて積極的に
企業
にPRしていくことが重要です。 特に、
企業
から見て、同
制度
の活用が、CSR、
企業
の社会的責任を社会にアピールできることなどの
効果
があるという視点は、実効ある
制度
としていく上で重要なファクターになってくるのではないでしょうか。
石破大臣
の見解を伺います。 最後に、生涯
活躍
の
まち
構想について伺います。 今回の
地域再生法
改正の目玉の一つが、この生涯
活躍
の
まち
の
制度
化であることは間違いありません。しかし、その改正
内容
を見ると、例えば職業安定法、老人福祉法、
介護保険
法など、
関係
する
法律
の
事務手続
の緩和
措置
にとどまっております。
中高年齢者
の移住促進など、
地方
自治体
における生涯
活躍
の
まち制度
の導入を促進するには、
実施
の
効果
を見つつ、そのインセンティブとなる
税制
上の
特例
措置
や財政上の
特例
措置
を追加していくなど、さらなる
制度
の拡充を
検討
していくべきであると考えます。
石破大臣
の
答弁
を求めます。
地方
への新しい人の流れをつくる生涯
活躍
の
まち
の推進に当たっては、
高齢者
が重度な要
介護
状態になっても住みなれた
地域
で自分らしい暮らしを続けることができるよう、
医療
、
介護
、予防、住まい、
生活
支援が包括的に確保される体制である
地域
包括ケアシステムとの
関係
が重要となってきます。 この両者の
関係
については、生涯
活躍
の
まち
構想最終
報告
でも、両者は対立矛盾するものではなく、むしろ連携し相乗
効果
を高めることが望ましいとしており、生涯
活躍
の
まち
の基本コンセプトとしても、
地域
包括ケアとの連携が掲げられております。
政府
として、
地域
包括ケアシステムにおける生涯
活躍
の
まち
の
位置
づけをどのように考え、両者の連携を具体的にどう図っていくのか、塩崎厚生労働
大臣
の
答弁
を求めます。 いよいよ
地方創生
は、本年、
事業
推進への本格的段階に入りました。
地方創生
の成否が問われる重要な局面であります。 私ども公明党は、党是である常に現場を大切にする姿勢と党のネットワークを最大限活用しながら、今後も、人が生きる
地方創生
の実現に向け、果敢に挑戦していくことをお約束申し上げ、私の質問といたします。 ありがとうございました。(
拍手
) 〔
国務大臣石破茂
君
登壇
〕
石破茂
16
○
国務大臣
(
石破茂
君) 中川
議員
より七問いただきました。 まず、二〇一五年国勢調査の速報値の受けとめと、
地方創生
に対する
決意
についてであります。 今般公表されました
平成
二十七年国勢調査人口速報集計結果では、我が国の人口は、前回の
平成
二十二年調査から約九十五万人減少し、大正九年の調査開始以来初めての減少となりました。 また、多くの
地域
で人口は減少いたします一方において、一都三県の人口は五十万人以上増加しており、日本全体の
人口減少
と
東京
圏への一極集中の
傾向
が顕著にあらわれたものと
認識
をいたしております。 このまままいりますと、西暦二一〇〇年には日本人は半分以下になるのでありまして、二百年後には日本人は十分の一になるのでありまして、三百年後には三十分の一になるというふうにも予測をされておるところであります。
東京
圏への人口流出に歯どめをかけますため、現在御審議をいただいております
地域再生法
改正案に、
地方
の自主的、先駆的な
取り組み
を支援する
地方創生推進交付金
、
地方創生プロジェクト
に対する
企業
の
寄附
を促進する
地方創生応援税制
、
高齢者
が多世代と交流しながら
活躍
できる生涯
活躍
の
まち推進
のための
措置
を盛り込んでおります。 知恵は現場にこそある、力の逐次投入ではなく総力で臨む、なぜできないかを述べるのではなく、どうすればできるのかを考え実行する、そのような思いのもと、
地方創生
の深化に引き続いて取り組んでまいります。 一億総
活躍
担当
大臣
との役割分担についてでありますが、総理が表明されておりますとおり、我が国の構造的な問題である少子高齢化に真っ正面から挑み、強い経済、夢を紡ぐ
子育て支援
、安心につながる社会保障の新三本の矢の実現を
目的
とする、誰もが
活躍
できる一億総
活躍
社会の実現は、安倍内閣における大きな目標であります。
地方
は少子高齢化や過疎化の最前線であり、
地方創生
は、一億総
活躍
の目標実現において最も緊急度が高い
取り組み
の一つであると
認識
をいたしておるところであります。 このため、
地方創生
担当
大臣
として、加藤一億担当
大臣
と緊密に連携をとりながら、
地方創生
に向けた
取り組み
を推進してまいりますことにより、一億総
活躍
社会の実現に取り組んでまいります。
地方公共団体
の隘路打開の
取り組み
についてであります。 希望を生み出す強い経済、希望出生率一・八の実現などの
子育て支援
、そして安心につながる社会保障の新三本の矢によります、一億総
活躍
社会実現に向けた
取り組み
が
全国
的に
効果
を及ぼしてまいりますためには、国における
取り組み
とともに、
地方公共団体
における
取り組み
が重要であると考えております。 そのため、各
地方公共団体
が、一億総
活躍
社会実現に向けた各種の政策実現に向けて、先駆的な
取り組み
や既存
事業
の隘路を打開する
取り組み
を行います場合には、
地方創生
の
交付金
におきましても積極的にこれを支援いたしてまいります。
交付金
の
予算
規模
についてでありますが、
地方創生
の
取り組み
を推進していきますためには、国としても、
地方公共団体
によるそれぞれの
地方版総合戦略
に基づく
取り組み
を安定的、継続的に支援していくことが重要であると考えております。 御指摘の
地方創生
の
交付金
は、
平成
二十八
年度
の当初
予算
で初めて計上されるものでありまして、安定的な
制度
といたしますため、
地域再生法
に基づく
交付金
として
位置
づけたいと考えております。 今後、本
法律
改正案の国会での御審議を経て成立をさせていただきました後に、
地方公共団体
からの申請を受け付けてまいります。
平成
二十九
年度
以降の具体的な
予算
につきましては、今後の
予算
編成過程で議論いたしてまいりますが、
地方公共団体
の
取り組み
状況
等を踏まえ、
地方創生
の
取り組み
が安定的、継続的に推進してまいりますよう、
議員
の御指摘も踏まえて、前向きに取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。
地方創生推進交付金
の
地方負担分
についてであります。
地方創生推進交付金
の
地方
負担につきましては、
まち
・
ひと
・しごと創生
事業
費とは別に、適切に
地方財政措置
を講ずることといたしております。 具体的には、ソフト
事業
につきましては
地方交付税措置
を、ハード
事業
につきましては
地方債
措置
を講ずることとし、
交付金
の
地方負担分
について適切に対応いたしてまいります。 続きまして、
地方創生応援税制
についての
お尋ね
でありました。
地方創生
は、
人口減少
に歯どめをかける国家的な
取り組み
であり、国、
地方公共団体
はもちろん、
企業
にも大きな期待が寄せられておるところであります。
企業
が
地方創生
の
取り組み
に対し資金面で支援をすることは、
議員
御指摘の、
企業
の社会的責任、すなわちCSR、コーポレート・ソーシャル・レスポンシビリティーを果たしていることをアピールするという面で、
企業
にとって大きなメリットがあると考えておるところであります。 担当
大臣
として私も、経済界との
意見
交換や
地方
出張などさまざまな機会を通じまして、本
制度
の周知に努めておるところであります。本
税制
の
仕組み
やメリットをわかりやすく解説したポスター、ホームページ等を作成するなどいたしまして、本
税制
のPRを積極的に行い、本
税制
が積極的に活用されるよう努めてまいります。 引き続きまして、公明党の
皆様
方の御教示を賜りたいと存じております。 生涯
活躍
の
まち
についての
お尋ね
でありました。
宮崎議員
にも
お答え
をいたしましたが、生涯
活躍
の
まち
構想は、
中高年齢者
が希望に応じて
地方
や町中に移り住み、多世代の
地域住民
と交流しながら、健康でアクティブな
生活
を送り、必要な
医療
、
介護
を受けることができる
コミュニティーづくり
を目指す新しい
取り組み
であります。それぞれの
地方公共団体
において、
創意工夫
により、生涯
活躍
の
まち
の具体化を図っていただきたいと考えております。 こうした
地方公共団体
の
取り組み
を支援いたしますため、今般の改正
法案
におきまして、
地方公共団体
が
策定
する
地域再生
計画
に生涯
活躍
の
まち
形成
事業
を
位置
づけました上で、
事業者
による
手続
の
簡素化
を行うことといたしております。 これとあわせまして、
政府
といたしましては、手引の作成などの情報支援、
関係
府省
から成ります生涯
活躍
の
まち
形成支援チームによる人的支援、既存の
税制
、財政上の
措置
に加え、
地方創生推進交付金
によります先駆的な
取り組み
に対する財政支援などの支援を行うことといたしております。
制度
の拡充を含めたさらなる支援策につきましては、構想の具体化の過程で、生涯
活躍
の
まち
形成支援チーム等の場におきまして課題や隘路を明らかにし、
関係
省庁
とも連携して対応してまいりたいと考えております。 以上でございます。(
拍手
) 〔
国務大臣
加藤勝信君
登壇
〕
加藤勝信
17
○
国務大臣
(加藤勝信君) 中川康洋
議員
から、
地方創生
担当
大臣
との
関係
について
お尋ね
がございました。 デフレ脱却が見えてきた今こそ、少子高齢化という日本の構造的課題に真正面から挑み、一億総
活躍
社会の実現を目指してまいります。 少子高齢化やそれに伴う過疎化などの問題は、
地方
において深刻さを増しており、一億総
活躍
社会の実現に向けた
取り組み
には
地方創生
に関するものも含まれているところであります。 その中で、
地方創生
担当
大臣
は、主に
地域
ごとの特性に応じた
自治体
の
取り組み
を支援する役割を担っていただいていると承知をしております。 一方、私の方は、主に新三本の矢による三つの具体的目標、すなわち、戦後最大のGDP六百兆円、希望出生率一・八、
介護
離職ゼロの実現に向け、一人一人の希望の実現を阻む国民共通の課題を克服することが期待されているものと承知しております。 一億総
活躍
国民
会議
には、
地方創生
担当の
石破大臣
にも御参加いただいており、双方の
取り組み
が最大限
効果
的に推進されるよう、今後とも密接に連携してまいります。(
拍手
) 〔
国務大臣
塩崎恭久君
登壇
〕
塩崎恭久
18
○
国務大臣
(塩崎恭久君) 中川康洋
議員
に
お答え
を申し上げます。
地域
包括ケアシステムと生涯
活躍
の
まち
の連携につきまして
お尋ね
がございました。 両者は対立矛盾するものではありません。生涯
活躍
の
まち
は、希望する
中高年齢者
が健康時から移り住み、
地域
社会において健康でアクティブな
生活
を送るとともに、
医療
や
介護
が必要なときには継続的なケアが受けられる
コミュニティーづくり
を目指すものであり、
地域
包括ケアシステムの目指す方向に沿ったものと考えております。 生涯
活躍
の
まち
づくりを進めるに当たっては、例えば、要支援者などに対して市
町村
が構築する
地域
の通いの場において移住した方と地元住民の方が交流するなど、
地域
包括ケアシステムと生涯
活躍
の
まち
づくりの
取り組み
が連携するよう、
政府
全体で市
町村
の
取り組み
を支援してまいります。(
拍手
) 〔
国務大臣
高市早苗君
登壇
〕
高市早苗
19
○
国務大臣
(高市早苗君) 中川康洋
議員
からは、
まち
・
ひと
・しごと創生
事業
費について
お尋ね
がございました。
平成
二十八
年度
地方
財政対策において、
地方
団体
が
自主性
、主体性を最大限発揮して
地方創生
に取り組むことができるよう、
平成
二十七
年度
に創設した
まち
・
ひと
・しごと創生
事業
費について、前
年度
同額の一兆円を確保しました。
地方創生
は、実際に
取り組み
を始めてからその成果が生じるまでに一定の期間が必要であり、息の長い
取り組み
が必要です。このため、
まち
・
ひと
・しごと創生
事業
費については、期間は、少なくとも、
まち
・
ひと
・し
ごと創生総合戦略
の期間である五年間は継続し、
規模
は一兆円程度の額を維持できるよう努めてまいります。(
拍手
)
—————————————
大島理森
20
○
議長
(
大島理森
君) 谷畑孝君。 〔谷畑孝君
登壇
〕
谷畑孝
21
○谷畑孝君 おおさか維新の会の谷畑孝でございます。 おおさか維新の会を代表いたしまして、
地域再生法
の改正
法案
について質問をさせていただきます。(
拍手
) 今、我が国で急速に進む
人口減少
と
地域
の衰退を食いとめるためには、少々の
予算
のつけかえや
小手先
の
制度
変更ではできないと思うわけであります。おおさか維新の会は、国と
地方
の
関係
を根本的に変えることが必要と考え、そのための憲法改正を主張しておるところであります。 それでは、以上のような観点から質問をさせていただきます。 まず、
地方創生推進交付金
についてであります。 一昨年八月、
政府
がこの
交付金
の創設を言い始めたときは、初
年度
二千億円、五年で一兆円の想定でございました。昨
年度
補正
予算
での金額は一千七百億円でございました。来
年度
予算
概算要求で一千億円に削減をしたので、
全国
知事会の会長も
全国
市長会の会長も反発をいたしました。そこで、
政府
が今
年度
の補正
予算
で
交付金
一千億円を積み増しした結果、
地方
六
団体
は機嫌を直し、これを評価するコメントを出しました。いかにも場当たり的と見えます。 たった一年半前の想定から二転三転しているようでは、五年先を見据えた
予算
の確保は難しいのではないか、麻生財務
大臣
にお伺いいたします。 来
年度
交付金
一千億円の財源はどのように捻出されたのか、今後も安定的に確保できる財源なのか、今後は当初想定の二千億円程度になるのか、
交付金
の経済
効果
はどう見積もられているのか、お伺いをいたします。 次に、
地方拠点
強化
税制
、
企業版ふるさと納税
及び生涯
活躍
の
まち
構想についてお伺いをいたします。 これらの
制度
の
目的
は
東京
一極集中の現状を変えるということですが、それぞれの
制度
で、適用される
地域
が異なります。
地方拠点
強化
税制
では、
東京
から
地方
に
企業
の本社等が
移転
をすると
税制
上の
優遇
措置
が得られますが、前の国会での我が党の反対にもかかわらず、大阪、神戸、京都、名古屋等は
対象外
となっています。次に、
企業版ふるさと納税
ですが、この
制度
を利用できないのは、先ほどの
対象外
地域
のうち、不
交付団体
ということになっております。したがって、現在は、
東京
都、
東京
二十三区、
東京
圏の十八市町のみが
対象外
となります。そして、生涯
活躍
の
まち
構想では、
地域
的な
制度
は特になく、
東京
二十三区でも利用できます。
東京
一極集中を是正して
地域再生
を進めるという同じ
目的
を持った
制度
で、
制度
の恩恵を受ける
地域
が全く異なるのはおかしくないのでしょうか。人や
企業
を全体としてどう動かしたいのか、その考え方が見えません。 三つの
制度
はどのような
関係
にあるのか、あわせて、この
制度
が
東京
一極集中を是正するに当たってどのような
効果
が見込まれるのか、また、
地域再生
にどのようにつながるのか、石破
地方創生
担当
大臣
にお伺いをいたします。 以上、今回の
地域再生法
の改正は、
予算
措置
の見通しが不透明で、新しいいろいろな
制度
は全体の方向性が不明確で、
地域再生
の哲学が国民に見えないのではないでしょうかという観点で質問いたしました。
大島理森
22
○
議長
(
大島理森
君) 谷畑君、時間が来ております。
谷畑孝
23
○谷畑孝君(続) はい、済みません。 これに対し、おおさか維新の会は単純明快です。
東京
一極集中を改め、まずは大阪を副首都と
位置
づける、国から
地方
に
交付金
を配るのをやめ、消費税の
税収
を
地方
に渡して
自治体
を財政的に自立させる、そして、
地域再生
のための
制度
は条例で自由に決められるよう
地方
自治体
の権限を憲法に定める、これがおおさか維新の会の考えであります。 国民の皆さんの御理解をお願いして、私の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(
拍手
) 〔
国務大臣
麻生太郎君
登壇
〕
麻生太郎
24
○
国務大臣
(麻生太郎君)
地方創生事業
について
お尋ね
があっております。
地方創生
は大変重要な課題であるとの
政府
の考え方は、これまで一貫いたしております。そのもとで、毎年の
予算
編成過程において、
地方創生
の
取り組み
状況
や課題などを踏まえつつ、必要な財政上の支援を行っているところであります。 御指摘の
地方創生推進交付金
につきましても、創設時に五年間の
総額
を決定したわけではなく、二十六
年度
補正
予算
、二十七
年度
補正
予算
及び二十八
年度
予算
において、必要に応じ、切れ目のない支援を講じているところであり、
地方
財政
計画
上の
まち
・
ひと
・しごと創生
事業
費とあわせて、十分な支援を行っているものと考えております。
地方創生推進交付金
の財源などについての
お尋ね
もあっております。
地方創生推進交付金
の財源につきましては、
関係
府省
において、裁量的経費を合理化、効率化、また、
地方創生
関連
予算
に重点化するとともに、既存の
交付金
を再編することなどで手当てをされたものであります。 今後につきましては、当該
交付金
が複数
年度
にわたる
事業
についても支援可能な
制度
とされていることや、厳しい財政事情なども踏まえつつ、二十九
年度
以降の
予算
編成過程において
検討
してまいります。 また、経済
効果
に関しては、全ての
事業
ごとに定量的に見積もることは困難でありますが、
地方
の先駆的な
取り組み
を後押しすることなどにより、
地方
における安定した
雇用
創出、
地方
への新しい人の流れ、町の
活性化
など、
地方創生
の深化につながるものと考えております。(
拍手
) 〔
国務大臣石破茂
君
登壇
〕
石破茂
25
○
国務大臣
(
石破茂
君) 各
制度
の
対象
地域
についての
お尋ね
であります。
地域再生法
改正案に基づく各
制度
は、
東京
一極集中を是正し、
地方
における安定した
雇用
を創出する、
地方
への新しい人の流れをつくるといった
地方創生
の目標を達成するため、各
地域
がそれぞれの実情を踏まえて行う自主的、自立的な
取り組み
を支援するものであります。 御指摘のうち、
地方拠点
強化
税制
は、
地域
に
企業
を呼び込み、
地方
での安定した良質な
雇用
の創出を
目的
とするものでありますが、既に人口や産業が集中している
地域
への
企業
の
移転
が促進されるといった問題が生ずるおそれがある
地域
については
対象外
といたしておるものであります。 また、
地方創生応援税制
につきましては、
地方創生事業
を
実施
する
地方公共団体
に民間
企業
の資金を呼び込むことを
目的
とするものでありますため、自主財源による
事業
執行が可能な
地方交付税
の不
交付団体
を
対象外
とすることを基本といたしております。 さらに、生涯
活躍
の
まち
につきましては、
地方
への人の流れをつくるとともに、
中高年齢者
の住みかえ先となる魅力的な
コミュニティーづくり
を支援するもので、
地方
への移住だけでなく、都市内での住みかえなども想定していることから、多様な
地域
を
対象
としているものでございます。 このように、各
制度
におきましては、それぞれ
制度
の特色を最大限生かすことができるよう
地域
を設定しているものでございます。 以上であります。(
拍手
)
大島理森
26
○
議長
(
大島理森
君) これにて
質疑
は終了いたしました。
————◇—————
大島理森
27
○
議長
(
大島理森
君) 本日は、これにて散会いたします。 午後二時十三分散会
————◇—————
出席
国務大臣
財務
大臣
麻生 太郎君
総務大臣
高市 早苗君 外務
大臣
岸田 文雄君 文部科学
大臣
馳 浩君 厚生労働
大臣
塩崎 恭久君
国務大臣
石破 茂君
国務大臣
加藤 勝信君
国務大臣
河野 太郎君 出席副
大臣
内閣府副
大臣
福岡 資麿君