○松浪
委員 このたび、拉致特の
委員にならせていただきました松浪健太であります。
加藤大臣も、これまでこういう問題にも大変深くかかわっていらっしゃったことも私も重々
承知の上なんでありますが、お話の中に、
安倍内閣の最
重要課題である拉致問題とありましたけれども、
安倍内閣発足以降、この拉致特もどれだけ開かれているのかというと、年に一度ぐらいしか、これも一年ぶりの
議論でありまして、きょう三時間やっても、これで
安倍内閣になってようやく十時間をやっと超える程度ということであります。
拉致担当
大臣も、古屋
大臣から次は山谷
大臣と、三人目ということになりますので、これがTPPであれば、甘利先生もああいう問題でなければやはり継続してやっていらっしゃったと思いますので、ぜひともこれを、最重要の課題にするし、きょうも多くの
委員の皆さんがいらっしゃいますけれども、もっと頻繁にこれを行っていく。
何も与党だけの問題ではないと思います。野党も、
大臣がそろわないと開かないとかいろいろなこともありますけれども、やろうと思えば、予算
委員会の裏側で参考人なりなんなりということもできるわけですから。先ほどの
理事会で
委員長から、これから今国会ももう一回やっていこうということもおっしゃっていただいたのでこれ以上は申し上げませんけれども、この
委員会が活発になるように、与野党の皆様の
協力をこれからますますお願いいたしたいと思います。
最初になんですけれども、私自身もかつて、自民党時代、一年生のころに、特定船舶入港
禁止法案とか
外為法の改正なんかにもかかわらせていただいて、今は核の問題があって厳しい姿勢はとり続けなければならないとは私も思いますけれども、一方、拉致問題が長年スタックしてしまっているということも、これも事実であろうと思います。先ほどから
岸田大臣も対話と圧力という言葉を繰り返されましたけれども、もはやもうこの対話と圧力というスキームがなかなか機能していないというのが私は現実だと思います。
そこで、少し角度を変えまして、例えば、イギリスは二〇〇三年から
北朝鮮に大使を置かれているわけであります。イギリスなんかの表現ではクリティカルエンゲージメント、批判的関与という言葉を使います。デービッド・スリンさんという
北朝鮮の初代イギリス大使は、批判をしながらでもやはり対話をしなければならないと。
そのときには、
北朝鮮にいる駐在員の皆さんも、これは
記事がありまして、彼の回想録ですけれども、ロスト・ゼア・テンパー、切れることもあったけれども言いたいことをしっかりと言って、そこから本当に腹を割った交渉が必要であるということもおっしゃっておりますし、また、公館があるからこそさまざまなレベルで、当時ですら金正日さんの批判を聞くというようなところまで、腹を割ってやったんだということも書かれております。
まず
冒頭、
日本も、対話と圧力という言い方よりも、もはや、もっと政治家もそれから役所も、こういう核が大変なときでありますけれども、拉致があるからこそ我々は拉致問題で切り込んでもっと関与を深めるんだという、クリティカルエンゲージメントに
日本も転換すべきだと私は思いますけれども、いかがですか。