○木下
委員 大変すばらしいお話をいただいたと
思います。
大臣のお話しされたところに私が聞きたいことが含まれていたと思うんですね。
それは何かというと、イチゴを、
日本でそういう
技術を学んで、わざわざ持ってきていただいて、
大臣がいただかれたということですよね。これは、御
本人の感覚ですからわからないところがありますけれども、ある種の恩返し的な感覚があるんじゃないかなと思うんです。
やはり、そういった中に含まれるのは何があるかというと、それだけすばらしい
技術が
日本にあったんだということと、では、どうしてそのすばらしい
技術があったのかというふうなところをいろいろちょっと考えてみたんですね。いろいろなところでいろいろな人がいろいろなことを書いています。
いろいろなところから見ていて私が思ったのが、
一つの結論なんですけれども、
日本の
技術、
技能も含めて、よくも悪くも、このよくも悪く
もというところがちょっとポイントでもあるんですけれども、よくも悪くも、すり合わせ、それから調整、調和、こういったものなどから生まれる質の高い
技術というところが、やはり海外の人たちがなかなかまねできないところだと思うんですね。それから、細やかなそういう手当てをしていくことであるとか、そういうのも全部、調和であるとか、そういうことが根底にあるものだというふうに私は理解しております。
それが、では、現実問題、そういうふうなことをこの
技能実習生の人たちが修得してもらえるか、その
意味合いも含めて、やはりそこが、この
技能実習生、これは生半可なことを言って本当に申しわけないですけれども、そういったことを修得してもらって世界に広めてもらうことというのが本来あるべき姿だと思うんですね。
ただ、きょうのお話をちょっと聞いていると、そればかりじゃないとは
思いますけれども、どうしてもそことは相当かけ離れているんじゃないかなと思わざるを得ないんですね。やはり、総じて言えば、来ていただいたからには、
日本という国を好きになってもらわなきゃいけないんだと思うんです。文化もしっかりと体験していただいて、
仕事だけじゃないです、いろいろなことをしてですね。
こんな私が手前みそで言うのもなんですけれども、全く状況は違うかもしれませんけれども、私も二十年ほどサラリーマンをしておりまして、
会社の海外
研修員
制度というので
会社の中から海外に行かせていただいて、
仕事はしなくていいと。
仕事をしなくていいといいながら、修業生ですから、いろいろな
仕事のお手伝いをしながら、その国の文化であるとか商習慣であるとかということを学んで帰ってくるというふうなことをさせていただいた経験があります。
その後も総じて五カ国ほどにちょっと住ませていただいたことがあるんですけれども、その中でも、やはり好きな国、嫌いな国というのが出てきてしまうんですね。なぜかというと、文化を知れば知るほど、私に合わないなというところはやはり嫌いになるし、ただ、嫌いになるというふうに言いながら、相対的にどうかだけで、例えば、オリンピックみたいなものを見ていたら
自分の住んでいた国の応援をしたくなったりとか、やはりそういうこともするし、あの国にはこういうすばらしい
技術だったり文化があったりするということを学んで帰ってくる。
そういうふうな経験をしていた人間として思うんですけれども、彼らがそういうことができる
環境にあるかなと思うと、聞いていてもそうですし、いろいろなものを読んでいてもそうなんですけれども、そうは思えないんですよね。何でそうは思えないんだろうというふうにして考えてみたときに、先ほど
大臣がお話しされていた、そもそものこの
制度の根幹、ここの部分と、政府が期待していることに、ちょっとまだひずみがあるからなんじゃないかな、そういうふうなことを私は思っております。
前置きが長くなったんですけれども、
大臣はきょうもお話しされていましたけれども、今回の
制度のところで、
日本再興戦略におけるこの
制度の位置づけといったことを少しお話しされていたと思うんですね。では、この
日本再興戦略と
外国人技能実習制度の位置づけといったところ、これを簡単にで結構ですのでもう一度お話しいただけますか。