○逢坂
委員 このことで、私は、悪いとかなんとかということをあえて無理をして言うつもりはないんですけれども、債権執行の流れの中で、当事者に
費用を負担してもらおうという原則的な考え方は、それはそれで私は大事なことだと思うんですよ。ただし、五百円の切手をやりとりして、そのことによって
費用を負担してもらう、それは確かに大原則なんだけれども、それを実務上やることによって逆にコストがかかっているんじゃないですかということだとか、五百円の切手を預かったけれども、最終的には三百円しか使わなかったので二百円戻すなどということがもし場合によってはあるならば、その
費用を負担してもらう行為そのものが実は裁判所の
費用の増大につながっていっているのではないかという気がしないでもないんですね。
そして、お聞きしましたところ、今回の事案に、不適切
事務が考えられる事件類型の中で、申し
立てをした当事者等の中で、切手について変なことがありますよという申し出があった方は最大で数十万人おられるということなんですよね。そのうち、四月の末ごろまでに七千人について個別に連絡をするということをやらざるを得ない
状況になっているわけですが、そもそもこういう
事務をやっていることそのものが経費の増大につながっているというふうに思うので、当事者に
費用を負担してもらう原則は原則でいいんですけれども、余りにも微に入り細に入りやっている
事務そのものに非効率なところがあるのかないのかというところは、やはり裁判所といえども、逆に
費用がかかっているわけだから、これはチェックをしてみる必要があると思いますので、今後しっかりそういう面からも検討してもらいたいと思います。答弁はよろしいです。
では、この問題は以上で終わりますので、今後またよろしくお願いします。
どうぞ、退席なさって結構です。ありがとうございます。
それでは、今回の
法テラス、
総合法律支援法の一部を
改正する
法律案についてお伺いをしたいんですけれども、もう既にきょうの
質疑の中で、先ほど木下
委員も
指摘をしておりましたけれども、相当問題点が浮き彫りになったというふうに思います。
一つは、
認知機能が十分でないという問題について、この
対象範囲をどうするかとか、誰がどのように
判断をするかといったような問題点があるのだろうというふうに思います。
それから、
資力を問わない
法律相談であるということは、非常にこれは歓迎すべきことなんだろうと基本的には思うわけですが、その
資力の
判断をどの時点でどうするのか、仮に
資力があるとした場合にその
資力の
基準をどうやって確認するのかといったようなことも、これは問題になるだろうというふうに思うわけです。
さらにもう
一つ、
代理援助の関係で、
行政不服申し立て手続の
対象について、「自立した
生活を営むために必要とする
公的給付」という法文上の
言葉がございますけれども、これの
範囲ですね、これは、今までの
指摘によれば、やはりもっと広くとるべきではないかといったような話もあるということだというふうに思います。
それから、
DV、
ストーカー等被害の関係については、三類型といいましょうか、三つの事柄が特定
侵害行為として挙げられているわけでありますけれども、これらに該当するかしないかというのは非常に微妙な案件も多いというふうに思いますので、
要件の
判断というのはやはり柔軟にやらなきゃいけないんじゃないかという点も、これら今までの
指摘の中であったのかなというふうに思います。
それから、特定
侵害行為の
代理援助についてですけれども、これは、代理活動についても
対象とすべきであるというような
指摘も先ほどもあったというふうに思います。
それからもう
一つが、著しく異常かつ激甚な非常災害、このときの
対応についても法の規定があるわけでありますけれども、この著しく異常かつ激甚な非常災害というのはどの程度の規模のものであるのか、ここについてもさまざま
議論があるんだろうというふうに思いますし、加えて、政令で指定される災害の発生の日から一年を超えない
範囲内で
法律相談を実施するというふうにありますけれども、本当にこれが一年でいいのかというような
指摘もあるんだろうというふうに思います。
私は、今回の
法律の全体的な方向性としては悪くはないというふうに思うんですけれども、今
指摘したようなことが必ずしも十分ではないのかなというふうに思いますので、これから法を施行するまでの間、しっかりこれへの
対応をしてもらわなきゃいけないというふうに思います。
その上で、まず
一つ、
資力の乏しい者のことでありますけれども、これはどの時点で誰がどういう手順によって
判断するのか、これはこれから考えますということなのかもしれないんですけれども、現時点で考えられていることをもう少し詳しく教えていただけますか。
資力の
基準はいいです。
基準はいいですけれども、どういうプロセスで
判断をしていくのかというところをもう少し詳しく教えていただけますか。