○
寺田(学)
委員 誘致企業と
公共事業に頼らないということを
本当に宣言するぐらいの覚悟を持って、先ほど私が例示した元町長の話でもないんですけれども、ない物ねだりはしないで、ある物を徹底的に磨いて
魅力にするというところはすごく大事だと思います。
首長さんがそういうことを言うと
補助金がつかなくなるんじゃないかということで、ちゅうちょされる方はいると思いますが、正直、
公共事業も大事だと思って
国会議員として頑張るんですが、何とも、今
大臣がお話しされたような、いやいや、そこには頼らずいくんだということになると、直ちに理解をしてくれる人も少なくて、
地元で立って演説する、そして集会で話すにもなかなかつらい
部分があるんです。そこは、
本当に
大臣がまさしく旗を振って、私の
選挙の相手も
石破派ですけれども、その方にもとうとうと言っていただいて、どちらかというと逆向きの方へ頑張っているような感じもしますので、やってほしいと思うんです。
秋田の話をしますと、私が
秋田の首長さんに対して、県にお願いしているんですが、ぜ
ひとも高齢者をどんどん
秋田に先んじて来ていただくような仕組みをつくれないかという話をしています。
唐突だなと言われるときもあるんですが、それこそ、
地方創生を語る上で、
東京の
一極集中が過大であって、
東京の最大のネックはこれから介護と医療の難民が出てくることだ、そこが
東京で受け切れなくて、
地方に、介護や医療のため、そういう意味での疎開という形になるのではないか、ならざるを得ないのではないかというような話もあり、また、今回、法案の中にもそれを促進するような
一つの
制度が入っています。
秋田は、先ほどお話し申し上げたとおり、
人口減少でもトップですし、まさしく
高齢化という意味でも
日本で最もトップを走っているところです。正確な統計なのかどうかわかりませんが、あるシンクタンクの方に言われたんですが、
秋田は恐らく今、高齢者がすごく多いので、
秋田で回っている資金需要の半分ぐらいが年金だろうと言われています。なので、今、恐らく
日本で一番先を切って、少子
高齢化が進むんじゃなくて、高齢者が減り始める県になっているというところですので、まさしく年金のパイも減ってきて、県内の経済力が指標としてどんどん落ちていくということになると思うんですね。
なので、話をする上では、高齢者に限らず、それこそ若い人にどんどん来てほしいというような入り口から入るんですが、高齢者の
方々がいるからこそ生まれる若者の
雇用もあるわけですし、高齢者の
方々がいらっしゃるからこそ年金の資金も回ったりするというところになるので、ある種、高齢者が減り始める先頭を走っている県であるならば、余力があるとは簡単には言えませんけれども、だんだん受け入れる余地が出るトレンドが一番早いんだとすれば、環境を整えて、
都市部から、老後はこちらで暮らしてみませんか、そういう形でどんどん高齢者の
方々を
秋田に招いて、その
方々のボリュームがふえることによって若い人
たちの
雇用も守り、ある程度のお金の循環を持っていくということはこれから必要なんじゃないかなと私は思っているんです。ただ、高齢者の方だけ来てくださいなんということを言うと、余り聞こえがよくないものであれなんですけれども。
鳥取の方もそういうことをお話ししていて、よそ者パワーということをお話ししているときなんですけれども、首長さん、これは
鳥取市長ですね、高齢者の受け入れには慎重な意見も根強い、移住者にはいずれ介護や支援が必要になる、それを支える若い世代の移住を受け入れる自治体には新たな負担が生じない計画も
考えないとうまく進まないと。
仕組みの問題だと思うんですが、高齢者の方がふえたら
地方の財政を圧迫するから、それじゃなくて若い人をというような
発想に陥りがちだと思うんですが、高齢者の
方々をどんどん受け入れることは、先ほど申し上げたとおり、
地方の活力を生む基礎になっていると私は思うんです。
今回、法案の中では中高年ということでちょっとレンジを広げて、それは
言い方の問題なのでそうしたのかどうかわかりませんけれども、積極的に高齢者の
方々をどんどん受け入れることは
地方にとって財政的にもいいことなんだというふうに認知されることと、それを後押しするような
制度が必要だと私は思っているんです。
この点に関して、
大臣、御
答弁を。