○小川
委員 こうした重要な
会議が地元高松市で行われるということは、私どもにとっても光栄でございますし、特に、これから先、どうなんでしょう、私も専門家でありませんので、どういう形でIoT、ICTの技術が発展をし、それが暮らしの利便性や社会の発展につながっていくのか、ちょっと想像に余るところがあります。
一方で、サイバーテロも含めて、大変危険性を、それなりにリスクを抱えていくということも事実だろうと
思います。残念ながら、G7には中国が入りませんので、いろいろなサイバー攻撃なんかも、割と中国が出どころであるケースが多いんじゃないかということも言われたりしております。
そういったことも含めて、この
会議が万能体であるのかどうか、そこはいろいろな
課題はあるにせよ、一定の
成果にぜひともつながることを期待したいと
思います。
ただ、一点ちょっと懸念しております。
各地でさまざまなテーマで
大臣会合が行われるんですが、この四月の二十九日、三十日といいますと、ちょうどゴールデンウイークのまさに観光シーズンでもあるんですね。瀬戸内
地域は、折しも瀬戸内国際芸術祭で多くの観光客も見込まれます。そうしますと、警備やあるいは交通規制等々との兼ね合い、それから宿泊施設を含めたキャパシティーの関係もあって、いろいろと不自由も出てくるのではないかなという気もしておりまして、そこらあたり、これから地元の
自治体それから警察当局等々とのさまざまなやりとりもあろうかと
思いますが、ぜひ円滑な
会議体の
運営にも一定御
配慮いただくことを
お願い申し上げたいと思っております。
続いて、ちょっと
地方財政について二点お伺いさせてください。
私は、ことしの地財計画を拝見する中で、いろいろな御苦心の跡が見えるわけですが、一点非常にうれしかったことがあります。それは、
交付税特会の借り入れに対して四千億円、返済金を積んでおられる、これが非常にうれしかったんですね。
といいますのも、政権がかわったとき、二十一年でございました、翌年の地財対策を
考えるに当たって、きょう黒田官房長が控えておられますが、当時財政課長でいらっしゃった。今まで、
交付税特会の借金は三十兆円に余る借金です、隠れ借金と言われてきた。確かに
地方財政はお金がありませんから、何とか工面してやってきた歴史がありますが、毎回返済計画を先延べにして、法改正までして、その年に返す予定額をゼロに変更してずっとやってきていた慣例がありました。
しかし、政権がかわったときに、わずかでいい、わずかでいいけれども、少しでも返せないだろうかという問題提起をし、それを財政局の中で御検討いただいて、当時一千億の返済につながりました。それから、政権時代三年間、下野してさらに三年間、そしてことし、安倍政権四年目に入っていますが、ずっとそれを継続していただいていることに心から敬意を表し、感謝を申し上げたいと思っています。
ほかにも、例えば、税制
特例にもサンセット方式を
導入して、大分整理を進めました。それから、租特の透明化法案、さらには
地方議員年金の廃止、金子先生に大変御苦心いただいたんですけれども、こういったこと。さらに広く言えば、直轄負担金の縮小とか、それから大きな政治テーマですとTPPや消費税、マイナンバーに至るまで、
民主党政権時代に打っ立てをしようと努力したことがたくさんありました。しかし、政権
運営の未熟さの中で、なかなか刈り入れや刈り取りにまで至らなかった。
しかし、その中の一部あるいは大きな部分を自民党政権の中で引き継いでいただいていることに関しては本当に、その限りにおいては非常に敬意を表したいと思っています。
そこで、
お尋ねです。
この
交付税特会の借入返済は、仮に数千億単位で返済をしても、三十兆円に余る借金ですから、単純計算で百年から三百年かかる計算です、返そうと思えば。しかし、それでも、武士の一分、借りた側の矜持、こんなことをやっている特会はほかにないと
思いますね。しかし、
交付税特会は
高市大臣のもとでこれを継続している。
お尋ねは、今後もこうした矜持を、
地方財政の現場において、厳しいやりくりの中、示し続けていくという決意を一つお伺いしたい。
もう一つ、将来的に、今回の四千億は、九千億や一兆円規模で返していくという計画に現在なっています。これは、余り欲張り過ぎると、頑張り過ぎるとできないんですよね。私は一千億でいいと思う。しかし、わずかでも、少しずつでも返し続けていくという意思表明がこの際大事であります。したがって、今後も継続していくということに関しての決意、そして、その意味でも、無理はしません、それでいいと思うんです。九千億や一兆円を将来的に毎年返していくというのは不可能だと
思います。
この二点、
大臣の御決意、御見識をお聞きしたいと
思います。