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梅村委員 去年の
審議の中では、大変厳しい御
意見を上げられていたのではないかなというふうに思います。そして、特に、
法改正ではなく
政令改正でやるという手続上の問題や
消費者の位置づけの問題についても、大変厳しい御
意見があったかと思いますので、そのときと比べるとかなり変わっていらっしゃるのかなというような印象も受けましたけれども、やはり引き続き注視をしていくということでもあります。
そして、この
審議の中では、その前の
規制改革計画に基づいて、
経済の
活性化を
目的に行われるという
計画でもあったかというふうに思います。
そういった点を考えますと、
市民団体の
皆さんからこの点での危惧が大きく出てきておりますし、
規制改革計画に基づき
経済の
活性化を優先するというのではなく、やはり
消費者の安全を優先してこれからも議論をしていっていただけたらというふうに思います。
さて、
最後になりますけれども、
若者層の
被害についても
質問していきたいというふうに思います。
今、街頭やSNSで、
モデルにならないかと本来の
目的を告げずに
勧誘し、
アダルトビデオに出演させる手口があります。私も、この間、現場に行き、いろいろと
お話を聞かせていただいてまいりました。
国際NGOヒューマンライツ・ナウがこうした
被害実例を
報告書としてまとめております。
グラビアモデルとしてスカウトをする、また、密室などで取り囲んで説得をする、
テレビ出演と虚偽の
説明を行う、
AV撮影で大勢の前で実際に
性的行為を何度もさせられる、そして、断ろうとすると、
多額の
違約金や経費と称して
金銭を請求し、断れないようにする、こういった
事例であります。私も、この
お話を聞いて、本当に胸が痛む思いがいたしました。
これに関する
相談は、
消費生活センターにもたくさん寄せられていると伺っております。しかし、
救済を求めてくるまでに至るのは氷山の一角で、実際は
泣き寝入りをしている
ケースが多くあり、中には自死にまで至ってしまった
ケースもあります。重大な問題で、さまざまな要素があると思いますが、やはり何といっても、
初期段階で食いとめられないかというふうに強く思った次第であります。
そこで伺いますが、声をかけられる
女子高校生たちは、
情報を余り持っていません。明らかに
情報量の格差があります。そういう点でいいますと、
消費者契約法で言う
消費者と
業者の関係にあると言えるのではないか、この
分野での
救済の
対象にすべきではないか、ならないのか、このことを強く思いますが、いかがでしょうか。