○神山(洋)
委員 私、ここは大きな、今回の熊本地震全体に対しての、場合によっては現地のオペレーションにもかかわるような意味で本質的な話であるという認識を実は持っております。
これは、私自身も反省をしなければなりませんし、ある意味では社会全体の認識もそうだったのかなというふうに
考えておりますが、
一般的にこうした大きな地震災害は、最初にぼんと大きな地震があって、それが本震であるという認識をして、そこから当然余震もある可能性があるという中で、スピードはいろいろあると思いますが、徐々に右肩に下がっていくような、そういうイメージで我々は認識をしているんじゃないかと思うわけです。当然そのことを前提に、さまざまな現場オペレーションをするということです。今回も、ある意味ではそういう状況があったのではないかと思うわけです。
今御
答弁ありましたとおりの話ですし、これは常識論で
考えてもそうなんですが、
一つの大きな地震があったときに、その後に幾つかの揺れがあるであろうということは当然想定をされる。だけれども、その一発目のものが、最初は
一つしか起きていない段階で、果たしてそれが前震であるのか本震であるのかというのは区別がつかないはずだと思うわけです、科学的に。
しかし、我々の認識であり、ある意味では災害対策全般のオペレーションの体系もそうなのではないかと思っていますが、
一つ目、最初にどんと起きたものが本震であるという前提ないしはそうである可能性が極めて高いという中で、その後のいろいろなオペレーションが組み込まれているのではないかと思います。
今回も、事実、十四日も結果的には前震でありましたが、当初は、本震もしくはそれが最初の地震であってその後は余震であるという前提の中で、いろいろな
情報提供が行われてきてしまったのではないか。私はここは、現
時点で全てを検証することはできませんが、おいおい、応急対処のフェーズが終わった後の段階ではきちんと検証をしていかなければならないんじゃないかなというふうに
考えているわけです。
この前震、本震、余震ということについて、では、一体科学的にこれからどうできるのかというのはまさにこれから検討していかなければなりませんが、少なくとも今後は、大きな地震が起きた後にさらに大きな本震が起きる可能性があるという意味で、いろいろな意味で見直さなきゃいけないんじゃないかと思うわけです。
具体的なところを申し上げれば、事実関係をきちんと整合できるかどうかはこれからの検証ですが、十四日の地震があって、前震があって、その後一旦避難をされた
方々が熊本の現地にはたくさんいらっしゃったわけです。一日半ないし二日ぐらいたって、少し落ちついてきたんじゃないかという感覚を持つのは人間としてはやむを得ない。その中で、崩れてしまった、もしくは散らかってしまった自宅をどういう状況だろうかというふうに
確認に行きたくなる、これも人間としてはやむを得ないことだと思うんです。
二回目の本震で最終的に自宅が倒壊をして、そこで圧死という形で亡くなってしまった方が事実としていらっしゃるというふうに伺っております。この前震、本震の区別があったからなかったから、そういうたらればの話を今検証すべきではないし、できることではありません。しかし、そういう可能性まで
考えると、私は、もう一度ここは深く検証すべき大きな
ポイントがあるんじゃないかというふうに
考えているんです。
大臣、この点はどうお
考えですか。私はここは極めて大きな本質論だと思っているんですが、いかがでしょうか。