○荒井
委員 先般、この
委員会で視察をいたしました。これは
委員長を初め
理事の
方々が企画したんだと思うんですけれども、すごくいい企画だったと思います。
一つが、国営
東京臨海広域
防災公園の視察をいたしました。これは実際地震が起きたらどういう
状況になるのかということをモデル的な街路をつくって、そこを視察できるようになっています。これは子供に見せるべきですね。通学路にいる子供
たちが地震が一旦起きたらこういうことになるんだということを見せてやるということはとても大事だと思います。あそこを修学旅行かそういうものにもっと使ったらいいと思います。
それからもう
一つは、横須賀にありました港湾空港技術
研究所であります。ここでは津波をつくっていました。私は、津波というのは単なる波の大きいもの、あるいは波の振幅が少し広いものなのかなというふうな程度にしか思っていませんでしたけれども、波と津波とは全く違いますね。
大臣、一度見られたらいいと思います。
わずか四十センチぐらい、膝下ぐらいの津波が来ただけでひっくり返ります、吹っ飛ばされてしまいます。津波の力はそのぐらいなんですね。あるいはコンクリートのブロック、四十センチ
四方ぐらいのブロックが置いてあるんですけれども、そこに津波が当たりますと高さ五、六メートルぐらいまで波しぶきがぶわっと上がって、そのそばにいる人
たちは吹っ飛ばされます。それが津波というものの威力なんですね。
それは見てみないとわからないですね。そういうものをもっとビデオとかそういうものに撮って、津波とか地震とかというものはこういうものなんだということを子供
たちや、あるいはそういう人
たちに見せるべきだと思います。
それからもう
一つ、これも時間がありませんから私の方から言いますけれども、コンピューター「京」というのがあります。
世界最大のスーパーコンピューターですけれども、このコンピューター「京」で直下型地震の
予測を行うプロジェクトが行われている。これは内閣府のプロジェクトでもあるんですね。このプロジェクトで、ゴードン・ベル賞というスーパーコンピューターを使ったソフトの開発の最高賞を、
東京大学を
中心とするメンバーが行ったようでありますけれども、それが
世界最高賞をとったんです。
三十キロ
四方の一軒一軒の家がどういうふうに揺れるか、その家が倒れるか倒れないか、それから、その近くにあるさまざまな構造物がどういう変化を来すかということを全部シミュレーションしたんですね。これがあれば、直下型地震が来たときにどういう
状況になるかというのをあらかじめ推定しておくことができ、それに対する対応をすることができると思うんです。私は、
国交省や消防庁が、内閣府の
研究としてほっておくんじゃなくて、もっとどんどんこういうのを使っていったらいいと思います。
次に入ります。ちょっと時間がなくなりましたので、急ぎます。
今度、第八期の総合開発
計画をつくられましたね。この第八期の総合開発
計画、私は第三期、四期の総合開発
計画をつくるのに携わったんです。当時、
北海道庁の企画室長というポストにいまして、
北海道の総合開発の総責任者になりました。あれは当時の国土庁だったか建設省だったか、そこと打ち合わせをしながら、かんかんがくがくの
議論をしながらつくった覚えがあります。
あの当時は、もう少し具体的な
議論をいろいろしたように私自身は思っているんですけれども、この八期の
計画を見る限り、非常に具体性に欠ける。なぜ七期の
計画を二
年間前倒しでやめてしまって八期をつくるのか。八期の目玉は一体何なのか。
北海道の人がわくわくするようなものというのは一体何なのか。それがなかなか見当たらないというふうに私には思えます。
この八期の具体論あるいは目玉というのは一体何なのか。つくった方に答弁してもらうのが一番いいんですけれども、どうですか。