○泉
委員 ありがとうございます。
確かに、線路内に人が滞留するわけにはいかないので、そういった意味での安全確保は第一でありますけれども、今お話があったように、通達の運用も含めてということであります。要は、それが通達の変更なのか運用なのか、あるいは撤廃なのか、それはいかにせよ、こういった形での
歩行者と車の離合のしやすさというか
通行のしやすさというところが、実は、今
鉄道局長がおっしゃられた、あるいは副
大臣がおっしゃられたように、滞留を防ぐということにも逆になるわけですね。
これは
国交省の、それこそ
検討会がつくられた「
高齢者等の
踏切事故防止対策について」という、
検討会が昨年十月に報告書を出されているわけですね。その報告書の中でも
高齢者の事故は非常に多く報告されていて、横断をしている最中に遮断桿がおりてしまうというケースが歩行スピードの関係でも幾つも報告されています。そして、中でも、線路幅が狭く対向自動車が通過するたびに歩行を中止、また、歩行速度が遅いことから横断中に遮断桿が降下したと。想像できますよね、これは。対向自動車が通過するたびに歩行を中止。
これは、私がきょう
写真を持ってきたようなところは線路幅はそう広くありませんけれども、先ほど
工藤委員が提示されたような線路幅の広い、こういった
踏切は非常にその可能性も私は強いと思います。
私の
地元でも、向日町操車場、そして大山崎町というところに宝寺
踏切というのがあるんですが、ここはもう線路が七、八本通っているような
踏切でありまして、それだけで四十メーターぐらい、
踏切を渡るだけで
距離があるというところであります。こういったところは
歩行者がやはり非常に歩くのに時間がかかる、そして、もしそこに車が通れば
歩行者はスピードを緩めざるを得ない。だから、
踏切内について、やはり
歩道が広がるような方策というものを考えていっていただきたいというふうに思います。
ぜひ、そういった意味で、今お話のあった
平成十三年通達、この運用についての柔軟性を高めていただきたいというのがまず本日の第一点であります。
これに加えて、この「上限とする。」というものの運用を考えていただけるということであれば、同時にやはり事例として考えていただきたいのは、車の脱輪ですとか
歩行者の転倒、こういうものも、何も車道を広げる必要はないんですね、あるいは
歩道を広げる必要もないんですね。だけれども、線は真っすぐでいいんです、線は真っすぐでいいんですが、いわゆる舗装の余裕がないことが事故を招いているんじゃないんですかということも提言をさせていただきたいんですね。
きょうお配りしたこの
写真をごらんいただいても、ちょっとハンドル操作を誤るとすぐ路肩というか線路側に落ちてしまう、脱輪してしまう、転倒してしまう、こういう風景は恐らくどこの
踏切にでもあるんじゃないのかなと思うんですね。
私は、
歩道を広げろ、そして車道を膨らませろという話は、今回はその話じゃなくて、
歩道部分は
歩道部分でいいけれども、その
歩道から少しはみ出しても転倒なりしないように、脱輪なりしないように、余裕の舗装というものもぜひちょっと考えていただけないのかなというふうに思うわけですね。
過去の運輸安全
委員会か何かにやはり自動車による
踏切事故のケースが幾つか報告されているんですが、それも、夜に細い
踏切を通っているときに車が脱輪をしてしまって衝突事故になったという事例がありました。やはりそういうところも少し余裕があれば、多少運転ミスがあっても、また切り抜けてもとに戻ることができるというようなこともあるのではないのかなと思います。
これは非常に細かな話で、それぞれ具体に
工事をする現場と
皆様方とはなかなかつながらないかもしれませんけれども、舗装に余裕がないことが事故を引き起こしているのではないかという
観点もぜひ持っていただきたいなというふうに思います。
さて、続いてですけれども、先ほど
津村委員からもありました非常ボタンのことであります。
非常ボタンのない
踏切。一種
踏切については、今非常ボタンが設置されているのが二万八百一カ所と先ほどの
質疑で報告されましたが、これは
質問通告していませんので、私もちょっとインターネット等で調べた
数字で直近は変わっているかもしれませんが、
鉄道会社によって少しばらつきが大きいんじゃないかということは
指摘をさせていただきたいと思うんですね。
JR西
日本であれば九一%、
JR東海であれば九五%を超えたぐらいが非常ボタンの設置がされているという報告もあるわけですが、二年前ぐらいの新聞、一年半前ぐらいの新聞報道ですと、
JR東
日本は非常ボタンの設置率が低いというような報道もなされております。また、一部の地方
鉄道においても非常ボタンの設置率が低いというようなことです。
まず、確認です。
局長でも結構ですけれども、非常ボタンを設置する場合の
補助金というのはございますか。