○大西(健)
委員 先ほどの新聞記事を見ると、例えば、熊本県弁護士会は、そもそも義援金は全額収入とみなすべきではないと主張されています。
今お話があったように、確かに、例えば、自立更生に使った分は収入
認定のところから除いてくれるということなんですけれ
ども、では、どういう費目が自立更生のために充てられる費目かというのをきのうリストでいただいたら、今
大臣からお話があったように、例えば住居の補修とか、あるいは家電を買うとか、生活用品や家具を買うとか、あるいは、例えば、就学にかかわるようなものを買うとか、墓石なんかも入っているんですね、仏壇とかも。ですから、かなり幅広く認められているんですよ。
そもそも義援金というのは、そういう家電とか生活用品とかを買うために渡されるものですから、緊急のときで、まだ避難所で生活しているのに、わざわざ
申請書を書くというようなことをしなくても、義援金程度の額だったら、初めから全額、これは収入から除いてあげても私はいいんじゃないかと。まさに、平時とは違うわけです、緊急時ですから。しかも、すごい額ではなくて、何十万という額だと思います。
もともとそういうものに使ってくださいということで渡しているわけですから、そういうものに使ったら除かれるんですから、それを、わざわざ書類を書かないと除かれないというようなことをやらなくても、すっきりと、シンプルに、もう義援金は収入
認定しないとしてしまえば私はいいんじゃないかというふうに思っておりますので、そのところはまた、ぜひ考えていただきたいと思います。
次に、一型糖尿病についてお聞きをしたいんですけれ
ども、一型糖尿病というのは、血糖値を下げるホルモン、インスリンが分泌されない、そういう病気でありますけれ
ども、そのために、インスリン注射をしないと生きていけないということです。
東日本大震災のときには、このインスリンの患者への供給がなかなか難しかったということで、いろいろな課題がありました。しかし、それを、教訓を生かして、今回、私の
地元に患者団体の代表の方がいらっしゃるんですけれ
ども、お聞きをすると、今回は非常に東日本の大震災の教訓が生きて、その
部分はうまくいったということでありました。
きょうは、一型糖尿病の幼児の入園拒否という問題、これをちょっと取り上げたいんです。
資料の、三番目の記事ですけれ
ども、これは、大阪市の患者団体、大阪杉の子会というのがあるんですけれ
ども、そこの二百二十五名の方にアンケートを行ったところ、四人に一人が、入園拒否や、あるいは入園に難色を示された経験があるということであります。
一型糖尿病というのは、先ほ
ども言いましたけれ
ども、今のところ完治するそういう治療法はないということでありますが、注射とかポンプでインスリンを一日に何回か注射をすれば、普通に、運動や食事の制限もなく、日常生活を送ることができる。
例えば、阪神タイガースで活躍している岩田稔さんという投手がいるんですけれ
ども、この方は一型糖尿病です。高校時代に
社会人野球のチーム入りが一旦決まったんだけれ
ども、一型糖尿病ということがわかってそれが取り消された、みずからもそういう経験があるということでありますが、今は、阪神タイガース、プロ野球選手として、インスリン注射を打ちながら、見事に活躍をされているということであります。
ですから、注射さえ
自分でできれば、園児であっても、これは普通に幼稚園へ通うことができるということであります。
ところが、今言ったように、四人に一人は、そういう入園拒否や難色を示された経験があるということですので、これについては国のガイドラインとかはなくて、各園の判断に任せられているということでありますけれ
ども、基本的には、先ほど言いましたように、医師や保護者から十分に説明を聞いて、
自分でちゃんとインスリン注射が、あるいはポンプでインスリンの注入ができるということであれば、ほかの園児と一緒に通うことは可能なケースというのがかなり多いんじゃないかと思いますので、ぜひその辺の周知徹底というのを図っていただきたいんですけれ
ども、これは厚労省と文科省、それぞれから簡潔に御
答弁をお願いします。