○西村(智)
委員 いや、全然答弁になっていないですよ。どなたかからの指示があったんじゃないかということで私は言っているんですよ。
報道では、河野
大臣からの指示、そして、そのお昼の段階で安倍総理からの指示があって、松本副
大臣が、その日のうちの屋内での避難を蒲島知事に要請したと。きれいに符合するわけですよね。それを、松本副
大臣単体の思いでやったということは、これはあり得ない話だと思います。
それで、万が一、松本副
大臣が自分の思いで判断したんだ、そして、そのことを要請したんだとしたら、被災者に全く寄り添っていないということじゃないですか。
地震が起きたときに、何が一番怖いか。しかも、あの震度七ですよ。震度七と聞いたとき、私も身震いしました。余震も続いているということであれば、やはり屋根のあるところで寝るのは怖い。そういうふうに、ほんの少し想像力を働かせれば、そして、被災者に寄り添う態度、姿勢があれば、そんな発言なんて出てくるわけないと思ったんですよ。
だけれども、私、この報道を見たときに、お昼、テレビのニュースを見ていました。安倍総理がそういうふうに言ったというので、もしかしたら地元の自治体からそういう要請があったんだろうかと、ちょっと甘く考えてしまったんです。私、そのときの自分の判断を今は後悔しています、そのときすぐに政府の方に確認をすればよかったと。
実際に私も中越地震を経験していますし、東日本大震災のときも、東京にいて、
皆さんと同じように揺れも感じましたから、いかに余震が怖いかというのは、本当に身をもって体験しているという中で、とてもこれは、被災者に寄り添った判断であった、政府の対応であったというふうには言えない。
屋外に避難している人たちがいるという状況は政府にとって不都合だから、それをなくそうという、言ってみれば、パフォーマンス的な発想で指示を出したんじゃないかというふうに、私は本当に懸念をしております。そこは強く申し上げたい。改めて、松本副
大臣にも、これは機会があったら質問したいと思います。
もう一つ、松本副
大臣は、テレビ
会議で河野
大臣に対して食べ物を要請したそうです。その是非について、私は今ここでは問いません。
ですが、安倍総理が、やはり十七日の午前十一時過ぎに、記者団に対してこういうふうに述べています。きょうじゅうには七十万食を届ける、被災者のお一人お一人に必要な食料、水が届くようにするので、どうか安心をいただきたいというふうに述べられました。ああ、よかったなと、私もそれを見て思いました。七十万食が避難所にいる避難者の
皆さんに、お一人お一人に直接届くということであれば、それはよかったなと思いましたけれども、実際は、スーパーやコンビニの店頭に品物が並ぶという話だったんですね。
避難所で暮らしている
皆さんは、食べ物についても大変な御苦労をされておられます。食物アレルギーのある方、離乳食が必要な方、低たんぱく食でないと病気が悪化する方、あるいは高齢者、なかなかかたいものが食べられないという方、そういういろいろな考え方がある中で、内閣府は、被災者の
皆さんへの食事の提供のあり方について、基本的にどういうふうにお考えになっているんですか。