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福田(昭)委員 まあ、この問題はそれ以上議論しません。
この資料の二の右の方を見ていただきますと、宮城県初め五県の
指定廃棄物について整理をさせていただいております。これは
環境省がつくったそのものをまとめたものでありますけれ
ども、これを見ますと、もともと
指定廃棄物が五県で二万五千三百四十七・一トンであります。これが、現在は既に、推計でありますけれ
ども、一万四千八百三十八トンになっているだろうということであります。それから、五年後は九千百四十九トン、そして十年後は六千二百二十三・六トンということでありますが、これらは、実は、この中間貯蔵する二千百九十万立米と比べますと、現在でも既に〇・〇六七四%であります。五年後は〇・〇四一六%、十年後は〇・〇二八%の量にしかなりません。
まさにそれぞれの県の
指定廃棄物がどんどん減っていく中で、各県に最終
処分場、長期
保管施設と言っておりますけれ
ども、それをつくってどうするんですか。
ですから、こうしたものもしっかり考えていくべきだと思っておりますが、先日、
現地調査をしたときに、大熊の
町長とそれから
富岡の安藤町議の考え方は全く違いました。安藤町議は、
原発を誘致した責任と、それから現在も四十六都道府県に
福島県民が避難をしてお世話になっているということを考えれば、
福島が引き取るということも一つの選択肢ではないか、こう答えました。そして、大熊
町長は、そういう町民もいるけれ
ども、しかし、もし引き受けると風評
被害などが発生するという
意見もあり、ぜひ各県で処分をしてほしいという
意見を言いました。そのとき、お互いさまと受け取ってくれ、こういう話をされました。二人の議長は触れませんでした。双葉町と大熊町の議長は触れませんでした。
そこで、お互いさまの意味でありますけれ
ども、私は、お互いさまは、全
国民が所得税の増税に応じたり、あるいは、物心両面で、ボランティア活動で
福島の
皆さんを応援する、これがお互いさまだと思うんですね。放射性
指定廃棄物を引き取ることまでお互いさまだとは考えておりません。最初から申し上げているように、放射性
廃棄物の最終処分責任者は原子力
事業者にあるわけですから、この大原則を外すということは私は許されないことだと思っております。
そういうことで、お互いさまの意味が違うんじゃないかというふうに考えておりまして、ここは、今後多くの
皆さんと議論をして結論を出すべきだというふうに考えております。
そこで、五つ目でありますが、五つ目は、五県の
指定廃棄物の再測定の
方針と進捗
状況についてでありますが、先日、
視察の際に簡潔にお話しいただきましたから、ここは省略をしたいと
思います。多分、五県とも再測定をするということになるんだと
思いますので、急いで再測定を進めてほしいと
思います。
そして、六つ目でありますけれ
ども、六つ目が
指定廃棄物の再測定と指定解除の仕組みについてであります。
先ほど
石川委員からも
質問がありましたので、私からは詳しく申し上げませんが、栃木県でもきのう
説明会があったようでありますが、多分、一番心配しているのは、八千ベクレルを下回った場合にその
廃棄物を市町村やあるいは
保管者に任されるということであって、
環境省が逃げてしまうんじゃないか、こういう心配をしているようでありますが、その点について、
環境省としてどのように
対応しようとしているのか、お答えをいただきたいと
思います。