○田島(一)
委員 私、今、民間NGOの調査結果を引用させていただきましたけれ
ども、ダイベストメントの
効果でありますとか
影響についてさまざまな議論がまだ今もあるのは私も承知をしておりますし、それを短絡的に、単純に評価を下してしまうのは非常に危険だというふうにも思っています。
しかし、こうした潮流の中に今も
世界はあるんだということは、
環境省もしっかりと御
認識をいただいて、それこそ公的金融機関等々も含めた今後の投資のあり方や、また
日本の重厚長大
産業等々が今後どういう波にのまれるのかということは、予想を絶対今からしておかないと手おくれになってしまうと思うんですね。役所の中でしっかりとこの調査、ダイベストメントとインベストメントも合わせた動向の調査というのを早々にお
取り組みいただくことをぜひ
お願い申し上げたいと思っています。
気候変動について、今
環境省が先頭に立って取り組んでいただいている。もちろん、それには
エネルギーの問題もありますから、経産省も
影響を相当発揮していただいているんだろうと思いますが、
アメリカの国防総省が、それこそ
気候変動が
アメリカの安全保障に与える
影響というものを分析して、その対応のための
行動、計画というものももう既に取りまとめています。いわゆる安全保障にまで
気候変動が大きく
影響を及ぼすというようなことから、国防総省までもがその脅威として捉まえるようになってきました。
日本の防衛省はどうでしょうか。きょうお呼びしておりませんので、わざわざ聞くことはありませんけれ
ども。
質問ではありません。
やはり考えてみますれば、大いなる脅威という位置づけは、
日本にあっても当然、政府の中で同じ意見を、問題
意識を共有し合っていくことがやはり大事だと思っています。にもかかわらず、何度も繰り返すようですが、今回のこの改正ではちょっと物足りないな、何でもっと大きく
省庁にくさびを打つようなそういうアクションを起こされなかったのかなというのが、私自身、残念でならない点であります。
この点については、またこれからも議論は続いていくと思います。またの
機会に送らせていただくこととし、次の
質問に移らせていただきます。
先ほど冒頭、今すぐにでもできる
取り組みをやらずにイノベーションにだけ期待をしていることは余りに本末転倒だというようなことも申し上げました。実際に、本
会議の代表
質問のときにも、工場の配管の保温材の劣化
対策や廃熱利用、さらには住宅アルミサッシの樹脂化についての
取り組みを御紹介させていただきました。本
会議での
答弁で林
大臣は、工場の配管の保温材の劣化
対策については、交換費用の一部を引き続き支援して対応するというふうにおっしゃってくださいました。
私も、その後、調べさせていただいたら、
資源エネルギー庁が用意をされている
エネルギー使用合理化等事業者支援補助金のことでありますよね。それなりに予算は積み上げられておりますし、実際に、この投資
効果も、行政事業レビューシートを拝見させていただくと、初年度は非常に残念な執行率だったりもしましたけれ
ども、経験をもとにして着実に実績が上がってきているなというふうに私は思っているところでありますが、私が問題点として
指摘した工場の配管の保温材、ここを直すだけでも相当な
エネルギーロスをカバーできるという点で、一点突破でもいいから本当はやった方がいいんじゃないのというような思いでの問題提起でありました。
もちろん、二十八年度、この
エネルギー使用合理化等事業者支援補助金、五百十五億円がついておりますけれ
ども、実際に、工場の配管の保温材は、毎年毎年積み上げられている予算の大体何%ぐらいを占めているのか、わかれば教えてください。