○田島(一)
委員 できることはやはりどんどん進めてあげていただきたい、
要望に応えていただきたい、その気持ちは私も全く一緒であります。しかしながら、そこで
生産されたシイタケは、その土地だけで消費されるわけではなく、当然、市場に出て、全国各地へと出ていくわけであります。
今、食の安全というものに非常に関心が集まっています。もちろん、今回、TPPの大筋合意に基づいて海外からどのような危険な食べ物がやってくるのかというような心配のお声もいただいている中で、やはりこうした放射性セシウム濃度の高い食品が出回りはしないかというような不安の声も今なお出てきておりますし、安全であっても風評被害でまだまだ売れていないというような
現状、市場価格が随分低く設定されているというような
現状などなど、課題が多いことを私も承知しているところであります。それだけに、淡い期待をお持ちの
地元の皆さんに、本当に持たせることが幸せなのかどうかということを、私は
町長と
意見を交わす中で自分自身に問うたところでもあります。
前向きに重く受けとめて
検討していきたいと
大臣はおっしゃってくださいました。それは政治家として当然の姿勢だろうと思いますが、本当に安全なシイタケ
生産ができていくのかどうかといった点についてもしっかりと展望し、科学的根拠に基づいた形でお示ししていくのも、これは、嫌われようと、政治家の大きな使命であろうというふうに思います。
どうぞ、これから先、夏までにとおっしゃいました。夏といっても、何月なのかまでお示しいただけない中で、初夏もあれば晩夏もあります、初夏であることを私は強く期待申し上げて、一日も早く、速やかなこの
計画見直しが行われるようにお願いをしておきたいと思い、次の
質問に移らせていただきます。
次に、安定沃素剤の配付についてお尋ねをさせていただきたいと思います。
実はきょう、
田中委員長にもお越しいただきたくお願いを申し上げておったのですが、お越しいただけませんでした。非常に残念であります。
平成二十七年の二月六日付で、新潟県の泉田知事から
原子力規制委員会委員長田中俊一様宛てに、「
住民等の防護対策について」と題した
要望書が届いているはずですね。こちらの方、その後、知事と
意見交換を交わされて、もう解決しているのかもしれませんけれ
ども、特段文書で御回答されたというような話は私の方は聞いておりません。その
要望書の中に、この沃素剤の配付についての要請が盛り込まれております。
安定沃素剤、皆さん余り御存じないか、いや、お勉強なさっていらっしゃる方はあるかもしれませんけれ
ども、私も常に、持ち歩きはしませんけれ
ども、事務所に置いてあります。放射性の悪い沃素を体内に取り込む前に、自然界にあるものと同じよい沃素で甲状腺のタンクを満たしてしまう、そのことによって放射性沃素をブロックするというのがこの安定沃素剤の服用の意義というふうに
理解をしております。
この安定沃素剤の配付について、実は、原子力
規制庁原子力災害対策・核物質防護課が
平成二十五年七月十九日に作成された、「安定ヨウ素剤の配布・服用に当たって」というガイドラインとおぼしきものがございます。二十五年七月に作成をされて、去年、二十七年十二月二十四日までに四回修正されておることを承知いたしましたが、この
中身を拝見すると、屋内退避や避難時の服用の指示を出している具体的なケースというものが想定されていません。実際に安定沃素剤を備蓄している自治体に聞いても、具体的なケースが想定されていないので自治体としても配付についての指示が出せない、とりあえず保管、備蓄しているだけであるというような非常に不安な声が上がってきているのも事実であります。
一体、
規制委員会の方では、このガイドラインをおつくりになられて、配付、服用についてどのようにお考えでいらっしゃるのか、自治体任せで本当にいいというふうにお考えなのか、そのあたり、お聞かせいただけますでしょうか。