○井上義行君 この問題は、何も
日本を追及しようなんていうのは私、全く考えていないんですよ。ただ、やっぱり拉致問題が進展していないということは、どこかにやはりミスというか、例えば
情報の誤りだったりあるいは解釈のミスだったり、そういうものがあるというふうに私は思っているんですね。あのときの合意のときに制裁を解除すべきじゃないということは私は言ってまいりましたが、やはり北朝鮮のトップが決断しなければ拉致
被害者は帰ってこないわけですね。まだそういう
状況じゃない
状況の中でストックホルムの合意がなされた。
このストックホルム、
皆さんのお手元に配付しておりますけれども、私、この文書が、非常に、北朝鮮の隠れた意図はすごく見えてくるんですね。
日本の拉致
被害者、調査をするのは要請をしたというふうにまず一番最初に出てくるんです。双方は、拉致
被害者及び行方不明者を含む全ての
日本人に関する調査を要請したと。その要請をした、それに対して北朝鮮側は、従来の立場はあるもののということで、これは北朝鮮側が一旦死亡というふうに言った、だけど私たちは、
日本側が、今まで拉致問題、
自分たち北朝鮮側がやってきたことを評価して、こういう立場で調査をします、そして
日本人に関する全ての問題を解決すると書いてあるんですね。
だから、拉致
被害者を帰すとか、そして
日本側が今までの調査でいいよということを認めて評価をしてしまったこの文書が私は非常に前から気になっておりまして、そして一番決定的なのは、
日本側、一枚目、第二のパラグラフで、調査を開始する時点でなんですね。特別調査
委員会が立ち上げて調査を開始する時点で制裁を解除すると言っているんですね。
伊原
局長、やっぱりここは粘って、拉致
被害者が帰ってきた時点で制裁を解除するというふうに書くべきだったと思うんですよね。なぜこういう表現になったんでしょうか、
局長。