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新妻秀規君 公明党の
新妻秀規です。
人が生きる
地方創生。
地方創生は我が党にとっても最重要の課題の
一つです。
党の青年
委員会では、昨年の春から初夏にかけて
全国で五十回を超す青年市民相談会を実施し、八百名以上の青年から現場の声を聞きました。その声を青年世代のための政策集、青年政策アクションプランとしてまとめ、昨年の八月、
政府に提出をいたしました。その政策三本柱の
一つに
地域で活躍する若者をサポートと掲げ、
地方創生に活躍する青年を応援をしております。
まず、
地域おこし協力隊についてお伺いをいたします。これは、まさに青年の力が
地方創生の力となる事業であり、さきのアクションプランでも推進を訴えております。
先月八日の
地域おこし協力隊
全国サミット、私もサテライト会場で参加をいたしました。メーン会場は本当にいっぱいで入れませんでした。本当に大変な盛況でございました。高市
大臣は、開会の御挨拶で、
平成二十八年度末、つまり来年度の末までに隊員三千名を目指す思いを述べられました。頑張って何とか三千名できたら、もっと多くの
方々が
地域の
方々と汗を流して、
日本中どこに行っても安心して安全に暮らせて、子供が質の高い教育を受けられて、働く場所がある、そんな
地方が
全国各地にできていけば
日本は変わると思いませんか、そりゃ変わりますよ、
大臣、こうおっしゃいました。私も全く同感です。
地域おこし協力隊で
日本は変わると思います。
私自身、昨年の夏に山梨県の北杜市、そして韮崎市に視察に参りまして、農業に汗を流す隊員の姿に心から頼もしさを覚えました。
大臣の挨拶で、特に、
日本中どこに行っても、そして
全国各地にというところが大切だと思います。しかし、この点では課題もあると思います。
お手元の
資料一を御覧ください。①と②の二枚ございます。これは、つい先月二十日に総務省から発表された、隊員が活躍をしている
自治体の一覧です。一枚目の表の上にありますように、隊員数は千五百十一名、実施
自治体数は四百四十四。前の年と比べますと、隊員数は一・五倍、
自治体数は一・四倍と順調に増えています。
二枚めくっていただいて、パネルにもいたしました
資料の二を御覧ください。(
資料提示)これは、
地域おこし協力隊の受入れ率を都道府県別に示したものです。先ほどの総務省の
資料に基づいて、我が事務所で作りました。青が一番進んでいる県、そして緑、オレンジと低くなっていきまして、赤が一番遅れている都府県です。
地域おこし協力隊は、全ての
自治体で申請できるわけではございません。特別交付税の対象となっている
自治体だけが申請できます。ここで色分けをした受入れ率は、それぞれの都道府県において
地域おこし協力隊を受け入れた市町村の数を、交付税の対象となっている協力隊を申請できる市町村の数で割り算して求めました。
この地図から、
地域おこし協力隊の受入れ率、かなりばらつきが都道府県によってあることが分かると思います。例えば、被災三県を御覧ください。赤くなっています。岩手県は一八%、宮城県は一一%、福島県は一九%で、
全国平均の三二%を下回っております。それでは、離れ島、離島はどうでしょうか。この前の
全国のサミットでは、離島で活躍される隊員のはつらつとした姿がとても印象的でした。ただ、隊員の受入れ率を調べてみますと離島の
自治体では二六%でありまして、
全国平均の三二%には届いていない
状況でございます。
さきに触れました青年政策アクションプランでは、
地域おこし協力隊の実施
自治体数を千にするという目標を立てました。対象となり得る
自治体の数、千三百八十二、このおよそ七割をカバーするという目標です。昨年の十月、我が党の佐々木さやか議員からも実施
自治体数を千目指してほしいと要望をさせていただきました。このとき、高市
大臣が
答弁されたとおり隊員三千名を目指す中で、もちろん実施
自治体数も増えてまいります。しかし、一部の
自治体に隊員が集中してしまっては、
日本中どこに行っても
全国各地にという
大臣の思いが実らなくなってしまいます。
自治体の
資料一に戻りますと、二枚目の丸を付けたところ、これは島根県の美郷町、隊員は二十六名、一枚目の丸、新潟県十日町市は二十一名、このように二十名以上隊員が派遣されているところもあり、また十名以上は星印を付けたとおり、全部で十七市町村あります。一方で、協力隊を申請できる
自治体のうち六八%がこのリストにそもそも載っていません。つまり、せっかくのこの制度、今も活用できていないという
状況です。
ここで、パネルにもいたしました
資料三を御覧ください。隊員数と実施
自治体数がどのように伸びてきたのかを見てみますと、御覧のとおり、隊員数の伸びに比べて、この実施
自治体数が伸びは緩やかになっていることが分かると思います。
ここで高市
大臣に伺います。
地域おこし協力隊の活用が進んでいない
地域への推進、そして実施
自治体数を増やす
取組について御所見をお願いいたします。