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国務大臣(
麻生太郎君) あのときは、リーマン・ブラザーズというかなり強欲な証券
会社、投資
会社が破産。これを買っていた、まあこの際に売っていたサブプライムローンというかなり怪しげな商品を買っていた人が世界中におられて、結果としてそれが破綻ということになって、一挙にということになっていったのが二〇〇八年の九月だったか八月だったかと記憶するんですが、世界中、金融収縮というのが、一挙に縮んでいく時代でしたんで、このままいきますとこれは
日本も同様にということだったんで、私自身としてはすぐ解散・総選挙をやる予定だったんですけれ
ども、とてもじゃないけど世界中を見て、このままいったらとんでもないという話になって。随分いろんな人から言われたものですから、内政干渉も甚だしいと、俺たちがいつ解散するなんてことは外国から言われる覚えなどないと、そう言ったものの、とにかく物すごい勢いで金融収縮していくのだけは分かりましたので、これはえらいことになったなと思って、世界というかIMFに対して、九七年のときの金融ショックみたいなことが来ると
日本に限らず世界中がえらいことになりますので、
日本としてはIMFに対して十兆円のローンをしますということを言って、金融収縮という世界経済が吹っ飛ぶような話がそれで免れて、ほかの国も、うちが十兆出したんだからほかのところもという話をわんわん言ってそういうことになったんですが。
傍ら、我が
国内の方がその
影響を受ける。銀行が
影響を受けたわけではありませんが、その
影響でいわゆる多くの業種がえらいことになって、そのしわ寄せが地方に行っているということだけはもう間違いありませんでしたので、地方で直ちに対応ができる、自由度の高いといいますと、これはもう交付税、これが一番ということで、あのときはたしか一年間で補正予算を三回組んだんですかね。何かばたばたして、結果的に金融収縮による破綻というのは免れることになったんですが、そういった形の中において、地方に出してその結果がどうなったかというのを見れば、どこがキーかと言われれば、そのお金を、その裁量権を使って何をするかということを考える
行政体の首長さん方の能力、これに懸かっているんだと思いますね。
したがって、今回の石破
先生の下で今
地方創生というのが進んでいますが、度々これは言われているように、我々が、いわゆる
政府が何をするかではありませんと、地方で何を考えられるかが全てだと言っておられるんですが、大事なことは、何を考えるかだけじゃなくて、何を考えて、それを実行する人によって差がすごく出ると、私はそう思いますから、これは地方は
競争する時代なんだと思いますので、おたくは多分いい知事を得られておられるんだと思いますので今みたいなことが言えるんだと思いますけれ
ども、そういう知事を得ていないところはかなり悲惨なことになりますな、はっきり言って。何人も申し上げたことがありますよ、面と向かって。あんたのところは大変なことになるだろうと言ったら、私は今回で、もうこれで限度に、もう時代が変わったと思って辞めたいと思っていますと言い切った知事さんもおられましたけれ
ども、それはいろいろですよ。
しかし、僕は、首長さんとか市長さんとか、そういったような方々がどう決断をしというように、要するに、自分にアイデアがなくたって、アイデアを集めて、これでいこうというのが出てくるだけの地方に活力があるかというところが一番大事なところなんだと思っていますので、私は、政令都市だっていったって、うちは北九州市と福岡市とありますから、分かりやすく二つは区別できるんですよ。
ですから、そういった意味では、我々としては、重ねて言いますが、比べられるところがあるからすぐそう思って見ちゃうのかもしれませんが、是非、そういったいい人を選んだというのが結果的にその県民なり市民のためになるんだと、私
どもそう思いますので、統一地方選挙等々今いろいろ控えているんだと思いますが、是非その点だけは、今の時代に合った首長さんを選ばれるなり議員さんを選ばれるというのが一番肝腎なことではないかなと、偉そうなことを言いますけど、そんな感じします。