○若松
謙維君 今、アウトカムとアウトプットが分かりにくいと。例えばジェトロの事業、これ、実際の数字じゃないんですけれども、例えばインプット、一億円
予算獲得しました、これは輸出促進のためですと。アウトプットとして、例えば十回、輸出セミナーをしますと。アウトカムは何かという目標としては、その結果、例えば二件商談が成立すると、これがアウトカムなんですね。
ちょうど皆様にお手持ちの資料がございます。もう一度、政策
評価と行政事業レビュー、ちょっと歴史的に追っていきたいんですけれども、この政策
評価というのは今現在五百にまとめられておりますが、
平成十三年、法律ができました。私も中心者でやらせていただいて、当時、林農水
大臣、自民党の行革事務
局長でしたね、ということで、一緒にこの法律を作らせていただきました。いわゆるこれが第一世代というんですかね。
そして、第二世代になりまして、この行政事業レビューができまして、今五千ということで、たしか
平成二十二年、これ蓮舫さんと、
民主党の、ああ、いないんですね、
民主党さんの非常に御尽力で、この政策
評価、更に生かすような制度ができまして、これを稲田
大臣ですか、当時、良いものは引き継ぐということで、今この第二世代に入ったのかなと。
今後はどういうふうになるかということなんですが、ちょっと改めて三つのこの行政事業レビューシートを見ますと、ちょっと皆さんにはお配りしておりませんが、
防衛省、視聴覚広報、いわゆる、何というんですか、PRの事業として、特に東
日本大震災への災害
支援活動、海外における活動ということで、ビデオの作成がいわゆる
予算として二十五年度六千百万円、実際に四千四百万円で済んだと。これのアウトプットが、例えばビデオを二千作りましたと。じゃ、アウトカムは何かというと、二千配布しましたと。これはちょっとアウトカムの意味が分かっていないのかなと。例えばこういう事例。
次に、国土交通省ですと、あのユニバーサルツーリズム促進事業ということで、いわゆる観光立国ですね、推進するための例えば旅行商品の造成、普及を図るということで、二十五年三千九百万円ですが、これはアウトプットとして、これは、そういう事業は定量的な活動指標を設定するものではない、定性的な指標とすることなんですが、ですからアウトカムには何も書いておりません。でも、よく考えてみると、何のためにこの旅行商品の造成、普及を図るため三千三百万通ったかというと、やはりそこにアウトカムというのは出てこなければいけない。
さらには、環境省でありますけど、これ、水処理技術の海外展開
支援ということで二十五年度は七千三百万
予算取っておりますが、ここではモデル事業五つ、これが取り組むというのがアウトプット、アウトカムは全く書いておりません。ところが、レビューのメモには五件ですか、会社名が出ております。例えば積水アクアシステムどうのこうのと五件ですか。これだけ出ているのに、アウトカム、何も書いていないんですね。
ですから、私は、言いたいのは、先ほど第一世代、第二世代、あえて私はこういうふうな言い方をさせていただきましたが、今後、第三世代ですか、どういうふうに更にこの政策
評価なり行政事業レビューというものを、それをレベルアップしていくかと、私、そういう検討するべき時代に入ってきたのかなと思っております。これは非常にうれしい話でございます。
そういう中、この行政事業レビューというのを、じゃ、例えば行政
評価を中にしっかり取り組むのか。さらには、アウトカムというのをもっと明確にして、アウトカムが見えないものは
予算はしないと。恐らく
麻生大臣、そういうことは大好きだと思うんですけれども、そこまで、いや、第三世代までしっかりやっていくかという意味での政策
評価ですか、法の改正というんですかね、これはそろそろ検討するべき時期なのかなと思っているんですけど、所管
大臣の高市
大臣、いかがでしょうか。