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国務大臣(麻生太郎君)(麻生太郎)
○
国務大臣
(麻生太郎君)
競技会場
整備
、新
国立競技場
建設についての
お尋ね
があっております。 二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック大会
は、
日本
の
経済
社会全体を再
活性化
させる好機でもあり、メーン会場となります
国立競技場
の改築や
競技会場
の
整備
を着実に進めていく必要があろうと考えております。 このうち、
国立競技場
の改築は独立
行政
法人
日本
スポーツ
振興センターが行うことになっておりますが、厳しい財政
状況
等を踏まえれば、多様な財源を確保しつつ、
国民
の
皆様
の理解をしっかりと得ながら
事業
を進めていくことが重要であると考えております。また、個々の
競技会場
の
整備
は、基本的に
開催
都市
である
東京
都が適切に進めていくものと承知をいたしております。 同時に開かれます二〇二〇年
パラリンピック競技大会
への
支援
についての
お尋ね
もあっております。
パラリンピック競技大会
は、
スポーツ
を通じて
障害者
の自立と社会参加の促進を図るものであり、自らの障害と向き合いながら無限の可能性に挑戦する選手の姿は、
世界
の
人々
に大きな感動や勇気を与えるものと認識をいたしております。
平成
二十七年度
予算
におきましては、
パラリンピック
関係
予算
として二十二億円を計上し、強化合宿等の
選手強化費
、
競技
別強化拠点
事業
等について大幅に増加したところであります。
競技会場
の
バリアフリー化推進
につきましても、会場
整備
を
担当
いたしております
東京
都及び
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会組織委員会
や、全体
調整
を
担当
いたしております
内閣
官房を中心に必要な
環境整備
が進められているものと承知をいたしております。(
拍手
) 〔
国務大臣
石破茂君
登壇
、
拍手
〕
kokalog - 国会議事録検索
2015-05-15 第189回国会 参議院 本会議 第17号
公式Web版
議事日程(会議録情報)
0
平成
二十七年五月十五日(金曜日) 午前十時一分
開議
━━━━━━━━━━━━━
○
議事日程
第十七号
平成
二十七年五月十五日 午前十時
開議
第一
経済
上の
連携
に関する
日本国
とモンゴル 国との間の
協定
の
締結
について
承認
を求める の件(
衆議院送付
) 第二
世界貿易機関
を設立する
マラケシュ協定
を改正する
議定書
の
締結
について
承認
を求め るの件(
衆議院送付
) 第三
東南アジア諸国連合プラス
三箇国マクロ
経済調査事務局
を設立する
協定
の
締結
につい て
承認
を求めるの件(
衆議院送付
) 第四 二千七年の
国際コーヒー協定
の
締結
につ いて
承認
を求めるの件(
衆議院送付
) 第五
裁判所職員定員法
の一部を改正する
法律
案(
内閣提出
、
衆議院送付
) 第六
電気通信事業法等
の一部を改正する
法律
案(
内閣提出
、
衆議院送付
)
━━━━━━━━━━━━━
○本日の
会議
に付した案件 一、永年
在職議員表彰
の件 一、
平成
三十二年
東京オリンピック競技大会
・
東京パラリンピック競技大会特別措置法案
(
趣旨説明
) 以下
議事日程
のとおり ─────・─────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
1
○
議長
(
山崎正昭
君) これより
会議
を開きます。 この際、永年
在職議員表彰
の件についてお諮りいたします。
議員前田武志
君は、
国会議員
として
在職
すること二十五年に達せられました。 つきましては、
院議
をもって
同君
の永年の
功労
を
表彰
することにいたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
2
○
議長
(
山崎正昭
君) 御
異議
ないと認めます。
同君
に対する
表彰文
を朗読いたします。 〔
前田武志
君起立〕
議員前田武志
君 君は
国会議員
としてその職にあること二十五年に及び常に憲政のために力を尽くされました
参議院
は君の永年の
功労
に対しここに
院議
をもって
表彰
します 〔
拍手
〕 ─────────────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
3
○
議長
(
山崎正昭
君)
溝手顕正
君から
発言
を求められました。
発言
を許します。
溝手顕正
君。 〔
溝手顕正
君
登壇
〕
溝手顕正君(溝手顕正)
4
○
溝手顕正
君 私は、
皆様
のお許しをいただき、本
院議員一同
を代表して、ただいま永年
在職
のゆえをもって
表彰
されました
前田武志先生
に対しまして、
一言お祝い
の
言葉
を申し述べさせていただきます。
前田先生
は、
昭和
六十一年の第三十八回
衆議院議員
総
選挙
において初
当選
をされて以来、連続して四回の
当選
を重ねられ、十四年にわたり
衆議院議員
として御活躍をしてこられました。その後、
平成
十六年の第二十回
参議院議員通常選挙
において
当選
され、本
院議員
に転じ、
平成
二十二年に
当選
を重ねられ、この度、
国会議員
として
在職
二十五年に達せられたのであります。 この間、
前田先生
は、
衆議院
においては、沖縄及び北方問題に関する
特別委員長
、
逓信委員長等
の重責を担われ、また、
国土政務次官
として
国政
の中枢に参画されました。本院においては、
国家基本政策委員長
、北朝鮮による
拉致問題等
に関する
特別委員長
、
予算委員長
及び
政治倫理
の確立及び
選挙制度
に関する
特別委員長等
の要職を歴任され、また、
野田内閣
の
国土交通大臣
として、その卓越した
政治手腕
を遺憾なく発揮してこられました。 このように、
前田先生
は、高い見識と豊かな
政治経験
に基づき、
我が国
の
議会政治発展
のため多大の貢献をしてこられました。 ここに、我々
議員一同
は、
先生
の二十五年間の御功績に対しまして、深甚なる敬意を表しますとともに、本日、栄えある
表彰
を受けられましたことに対し、心から祝意を表する次第であります。 現在、
我が国
を取り巻く
内外
の諸
情勢
は誠に厳しく、克服すべき諸
課題
が山積する中にあって、
国民
の負託を受けた
国会
の責務は重く、
参議院
が果たすべき
役割
に対する関心と期待は高まるばかりであります。
前田先生
におかれましては、どうか、今後とも御健康に留意され、
国民
のため、
参議院
のため、そして
我が国議会制民主主義
の
発展
のため、なお一層の御尽力を賜りますよう切にお願いを申し上げまして、
お祝い
の
言葉
といたします。 おめでとうございました。(
拍手
)
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
5
○
議長
(
山崎正昭
君)
前田武志
君から
発言
を求められました。
発言
を許します。
前田武志
君。 〔
前田武志
君
登壇
、
拍手
〕
前田武志君(前田武志)
6
○
前田武志
君 ただいま、
院議
をもって
在職
二十五周年の
表彰
を賜りました。誠に光栄であり、心より御礼申し上げます。 また、
溝手顕正先生
より丁重なる御祝辞をいただき、誠にありがとうございました。
皆様
に厚く感謝申し上げます。
昭和
六十一年七月の
衆議院選挙
において、
奈良
全県区から初
当選
をさせていただきました。
米ソ冷戦終結等
、
内外激動
の
時代
となりました。
政治改革
が大きな
課題
となり、そのうねりに身を投じました。
平成
五年六月、
政治
の師匠であった
田村
元
先生
のいさめを振り切って
羽田孜先生
と共に行動をいたしました。
平成
十二年の小
選挙
区
選挙
に落選、その後、
参議院選挙
、
知事選挙
に連続して敗退いたしました。それにもかかわらず、
平成
十六年の
参議院選挙全国比例
区で
国政
に復活させていただきました。
支援者
の
皆様
に生かされているとの
思い
でいっぱいでございます。
平成
二十二年秋、
予算委員長
に就任。
田村
元
先生
から電話があり、公平いちずにやりなさい、わしは今でも
前田武志
の
後援会長
じゃよとおっしゃって、大層喜んでいただきました。
家出息子
がやっと顔向けできた感じでありました。
与野党逆転
、ねじれの
委員会
でしたが、
東日本大震災発生
時の
平成
二十三年
予算委員会
においては、
国家
の危機に対処するため、
与野党理事
の
協力
の下、
財務大臣
のみの出席など柔軟な
委員会運営
をしてくださいました。そして、二十六回に及ぶ
委員会
を
開催
し、国難に対する
予算委員会
の責任を果たしていただきました。
平成
二十三年九月、
国土交通大臣拝命
直後、母村十津川村を含む
紀伊半島
を台風十二号が直撃いたしました。千五百ミリを超える豪雨により、各所に
深層崩壊
や土石流が発生し、
奈良
、和歌山、三重、三県の
被害
は誠に甚大なものがありました。直ちに先頭に立って救援、復旧に当たりましたが、何か運命的なものを感じました。 八
ツ場ダム再開
の判断は誠に厳しいものがありました。
東日本大震災
から教訓を学ぶため、
事務
次官の下にタスクフォースをつくり、
畑村洋太郎先生
を始め各
分野
の賢人から
意見
を聴取してもらいました。これらの結果も参考に、最終的に決断いたしました。ダムサイトの
地元
の
方々
は、三
世代
にわたって、生活を、人生を、
町づくり
を翻弄させられてきたのです。
政府
を代表して真っ先に
地元
におわびに出向いたところ、逆に励ましを受けまして、誠に申し訳ない
気持ち
やら、うれしい
気持ち
やら、感激をいたしました。 私は
昭和
十二年生まれ、私
たち
の
世代
は、
男親
は
戦争
に取られ、一家は
空襲
にさらされ、戦中戦後をひもじい
思い
で過ごしました。七十年前の三月十四日、私は、
奈良
、大阪の境にそびえる金剛山の稜線が、一晩中赤々と真っ赤に燃えているのを恐ろしい
気持ち
で眺めていたのを
思い
出します。多大な
犠牲者
を出した
大阪大空襲
でした。 苦労を掛けてきた最愛の妻は、
昭和
二十年八月十一日の
神戸空襲
で焼夷弾を受け、身内に
犠牲者
が出る中、奇跡的に助かり、今日この晴れの場に立たせていただいております。
昭和
五十年四月三十日、
ベトナム戦争
が終結しました。当時、私は難民・
人道援助担当
の書記官としてサイゴンの
日本大使館
に勤務しておりました。 市内が戦場になる危険が迫る中、二千人の
日本人
が在留しておりました。
日本政府
に
在外邦人
の
避難
、脱出の
プログラム
はなく、
外国
の
民間機
による早めの
避難
を呼びかけて回る以外にすべはありませんでした。妻は四人の
子供
を連れて直前に帰国、私も
最後
の
民間機
で香港まで脱出いたしました。
国家
という装置が崩壊していくさまを目撃いたしました。
歴史
に裏付けられた民族の強靱な
一体感
が国を永続させるということを学びました。
歴史
の
転換点
に居合わせたことが
政治
を志す原点となりました。
支援者
の
皆様
、そして家族の理解に支えられて、
自分
の
思い
を通させていただいてまいりました。余りの有り難さに感謝の
言葉
もありません。 良識の府、
参議院
の一員であることを
誇り
に、微力を尽くして使命を果たしてまいります。 誠にありがとうございました。(
拍手
) ─────・─────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
7
○
議長
(
山崎正昭
君) この際、
日程
に追加して、
平成
三十二年
東京オリンピック競技大会
・
東京パラリンピック競技大会特別措置法案
について、
提出者
の
趣旨説明
を求めたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
8
○
議長
(
山崎正昭
君) 御
異議
ないと認めます。
文部科学大臣下村博文
君。 〔
国務大臣下村博文
君
登壇
、
拍手
〕
国務大臣(下村博文君)(下村博文)
9
○
国務大臣
(
下村博文
君)
平成
三十二年
東京オリンピック競技大会
・
東京パラリンピック競技大会特別措置法案
について、その
趣旨
を御説明申し上げます。
平成
二十五年九月、
平成
三十二年に
開催
される
オリンピック競技大会
・
パラリンピック競技大会
の
開催地
が
東京
都に
決定
いたしました。
政府
といたしましては、
オリンピック競技大会
の
招致
に当たり、
平成
二十三年十二月に
閣議了解
を行っているところであり、さらに、
開催決定
直後に
東京オリンピック
・
パラリンピック担当大臣
を任命するとともに、昨年四月には、
東京オリンピック競技大会
及び
東京パラリンピック競技大会
に係る重要問題を協議し、
行政各部
の所管する
事務
の
連絡調整
を行うため、全ての
国務大臣
を
構成員
とする
閣僚会議
を
設置
するなどの対応を取ってきたところであります。 この
法律案
は、これらの
大会
の円滑な
準備
及び
運営
に資するため、このような
政府
による
支援
の一環として、必要な特別の
措置
を講じようとするものであります。 次に、この
法律案
の
内容
の概要について御説明申し上げます。 第一に、この
法律案
の
趣旨
は、これらの
大会
が大
規模
かつ
国家
的に特に重要な
スポーツ
の
競技会
であることに鑑み、
大会
の円滑な
準備
及び
運営
に資するため、
東京オリンピック競技大会
・
東京パラリンピック競技大会推進本部
の
設置
及び
基本方針
の策定について定めるとともに、
国有財産
の
無償使用等
の特別の
措置
を講ずるものとしております。 第二に、
内閣
に
東京オリンピック競技大会
・
東京パラリンピック競技大会推進本部
を置くとともに、その
所掌事務
、
組織
、
設置期限等
について定めております。 第三に、
内閣総理大臣
は、これらの
大会
の円滑な
準備
及び
運営
に関する
施策
の総合的かつ集中的な
推進
を図るための基本的な
方針
を作成し、
閣議
の
決定
を求めなければならないこととしております。 第四に、国は、
公益財団法人東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会組織委員会
がこれらの
大会
の
準備
又は
運営
のために使用する
施設
の用に供される
国有財産
を、
組織委員会
に対し、
無償
で使用させることができることとしております。 第五に、
お年玉付郵便葉書等
に関する
法律
に規定する
寄附金付郵便葉書等
について、
組織委員会
が調達するこれらの
大会
の
準備
及び
運営
に必要な資金に充てることを
寄附目的
として発行することができることとしております。 第六に、
組織委員会
は、これらの
大会
の
準備
及び
運営
に関する業務のうち、国の
事務
又は
事業
との緊密な
連携
の下で
実施
する必要があるものを円滑かつ
効果
的に行うため、国の
職員
を
組織委員会
の
職員
として必要とするときは、その
派遣
を要請することができることとし、
当該要請
があった場合、
任命権者
は
派遣
の
必要性等
を勘案して、国の
職員
を
派遣
することができることとするとともに、
組織委員会
の役員及び
職員
は、刑法その他の罰則の適用については、法令により公務に従事する
職員
とみなすこととしております。 第七に、
内閣法
の一部を改正し、
東京オリンピック競技大会
・
東京パラリンピック競技大会推進本部
が置かれている間、
国務大臣
の数の上限を一名
増員
することとしております。 以上が、この
法律案
の
趣旨
でございます。(
拍手
) ─────────────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
10
○
議長
(
山崎正昭
君) ただいまの
趣旨説明
に対し、質疑の通告がございます。
発言
を許します。
斎藤嘉隆
君。 〔
斎藤嘉隆
君
登壇
、
拍手
〕
斎藤嘉隆君(斎藤嘉隆)
11
○
斎藤嘉隆
君 民主党・新緑風会の
斎藤嘉隆
です。 ただいま議題となりました
平成
三十二年
東京オリンピック競技大会
・
東京パラリンピック競技大会特別措置法案
について、会派を代表して
質問
をいたします。 一九六四年の
東京オリンピック
、
開会式
当日、
東京
の青空に
ブルーインパルス
が描いた五つの輪は、
希望
と
誇り
の象徴として
国民
の心に深く刻まれました。一九四〇年の第十二回
オリンピック
の
開催権
を得ながら、
日中戦争
の進展など
国際情勢
の悪化によって返上せざるを得なかった
我が国
が、
政府
、
関係者
の努力の積み重ねにより、再度
開催権
を得たことは周知のとおりです。
前回
の
東京オリンピック
は、まさに戦後の
復興
を全
世界
に示した平和と
友好
の
祭典
でした。
発展途上
にある
開催国
が
大会
を契機に
経済
的、社会的に大きく飛躍をする、
オリンピック
・
パラリンピック大会
にはそうした
役割
を期待された
時代
がありました。一九六四年の
東京大会
もまさにそうであったと
思い
ます。来る二〇二〇年の
東京大会
は、成熟した
日本社会
における
都市型大会
とも言え、
前回大会
とは
意義
や
目的
も異なる感を受けています。 そこで、初めに、二〇二〇年
東京大会開催
の
意義
や目指すものについて、現在の
我が国
の
現状
を踏まえどのように捉えているのか、
下村担当大臣
にお伺いをいたします。
安倍総理
が
IOC総会
における
招致プレゼンテーション
で
世界
に宣言された、
福島原発事故
後の
状況
が
アンダーコントロール
、制御されているという
発言
は記憶に新しいところであります。しかし、残念ながら
東京電力福島
第一
原発
の
廃炉工程
は遅れ、
汚染水
の流出は止まらず、
風評被害
が続くなど、
福島
の
再生
には今なお困難な
課題
があります。
現状
のままでは、
安倍総理
の
言葉
が必ずしも事実とは捉えられず、
日本
の
信頼そのもの
を失うおそれがあります。
福島
の
再生
なくして
日本
の
再生
はなく、
オリンピック
の
成功
もありません。二〇二〇年には、
福島
の
再生
がどのような
工程
をたどり、どこまで達成しているのか、改めて
内閣
の認識を
官房長官
からお聞かせいただきたいと
思い
ます。 本
法案
の附則には、
内閣法改正
が盛り込まれ、
国務大臣
の
増員
が規定されています。
オリンピック
・
パラリンピック担当
の
専任大臣
は、札幌・長野両
大会
や
サッカー日韓ワールドカップ
の際にも置かれず、一九六四年
東京大会
の際に僅か四か月間のみ
設置
されました。今回は五年以上の長期にわたり
専任大臣
が置かれることとなります。
大臣
の人選については、
スポーツ
や
障害者政策
に明るく、
大会成功
への情熱にあふれ、
スポーツ
の
祭典
にふさわしい、
政治
と
金等
の問題に無縁なクリーンな方の選任を要請しておきたいと
思い
ます。 この
担当大臣
の
専任化
が
大会準備
や
運営
にもたらす
具体的効果
は何か、
行政改革
の
必要性等
から
大臣増員
を疑問視する声もある中、あえて
閣僚
を一名
増員
をすることに見合う
意義
は何であるのか、
菅官房長官
の
答弁
を求めます。 新任の
担当大臣
は
内閣
においては一
大臣
にすぎず、本
法案
第六条二項においては、
大会推進
副
本部長
として、
総理
が就任する
本部長
の職務を助けるとしか規定されていません。これまでの
政府答弁
では、
関係
府
省庁横断
の
課題
について
調整
をするとされていますが、
担当大臣
には
専任
の副
大臣
や
大臣政務官
も付かず、一人で現在五十六人の
職員
を従え、活動することとなります。 この
関係
府
省庁横断
の
課題
、
施策
とはどのようなものであるのか、また、
担当大臣
が持つ
総合調整権限
によって
関係
府
省庁
の
意見
をまとめていくことが本当に可能であるのか、
内閣法
の
担当
としての
官房長官
の
見解
をお示しください。 本
法案
第二条では、
内閣
に
大会推進本部
を
設置
することとなっています。
推進本部
の
設置
については、過去の
大会
でも例がなく、その
規模
も明らかにされていません。想定される
推進本部事務体制
の
規模
はどのように考えているのか、現在の
オリパラ閣僚会議
と
大会推進本部
は同様に
閣僚
による
組織
となっていますが、
実質的違い
は何であるのか、
既存
の
推進室
との
役割分担
はどうなるのか、具体的な姿について
下村担当大臣
の
答弁
を求めます。 第十三条では、
大会
の円滑な
準備
及び
運営
の
推進
のために
基本方針
を作成することとなっています。
大会
の
準備
や
運営
に当たっては、昨年一月に
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会組織委員会
が設立され、
大会運営者
として中心となって
事業
を行うこととなっています。
組織委員会
は本年二月に
大会開催基本計画
を発表したところであり、本
法案
で規定される
基本方針
との
関係
がどのようになるのか分かりづらい構図となっています。
基本計画
と
基本方針
の
関係
、
組織委員会
と国の
役割分担
についてどう考えているのか、
下村担当大臣
に伺います。 次に、
競技会場
の
準備状況
について伺います。 昨年五月の
文教科学委員会
において、私から、
国立競技場
の改築に当たっては、
施設
の一部や
競技
に利用していた器具や備品などを
希望者
に
販売
又は譲渡してはどうかと提案しました。その際、
下村文部科学大臣
からも前向きな
答弁
を得て、実際にインターネットを通じての
販売
や自治体への
無償譲渡
が行われましたことは率直に評価いたします。 この
国立競技場
の建設について
質問
いたします。 国とともに
施設整備
を担う
東京
都は、
予算
の
肥大化防止
、
環境
への
配慮
などの観点から、
整備計画
の一部見直しを進めていると聞いています。当初、昨年七月に
開始予定
だった
解体工事
が入札の
不備等
により大幅に遅延し、今年に入ってから本格的にスタートするなど、
準備
、
進捗状況
についても
懸念
の声が寄せられています。
予算規模
、景観などへの
配慮
、また、将来の負の遺産とならぬよう、
競技場
や
周辺インフラ整備
に当たり、
大会終了
後を見据えた
利活用
の
在り方
などの検証を進めていく必要があります。
競技会場等
の
整備
に当たっては、多くの
国民
の
懸念
について丁寧に説明すべきです。
文部科学大臣
から
政府方針
を御説明いただきたいと
思い
ます。 また、超党派の
オリパラ推進議員連盟
の
会長
でもある
麻生財務大臣
に、
財政負担
と
行財政改革
の
関係
について
見解
を伺います。
オリンピック
・
パラリンピック大会
は
東京
だけのものではありません。
東京大会
の
効果
を国全体に波及させていくための手だてが必要です。
オールジャパン
での
開催
を目指し、一部
種目
の
首都圏
以外での
実施
、
競技予選
や
キャンプ地
の
地方誘致
、
外国人観客
の
地方
への
誘導策
などは
地方創生
の
施策
と併せて展開していくべきです。
地方公共団体
とも
連携
をし、
地方
の
活性化
や
地方創生
にどうつなげていくかも
東京大会成功
の重要な
課題
です。 どのような
取組
を進めていくのか、
下村大臣
及び
石破地方創生担当大臣
にお聞きをいたします。 二〇二〇年の
東京
においては、
パラリンピック大会
の
成功
こそが全
世界
に
日本
の姿勢を示す試金石です。二〇一一年に成立した
スポーツ基本法
には
スポーツ権
が盛り込まれ、その中には、する
権利
、見る
権利
、支える
権利
が含まれています。
パラリンピック
の
成功
にはこの
三つ
の
権利
をどう重視し、尊重していくかが鍵となります。
パラリンピック大会
や各
種目
についての
認知度
は低く、また、
選手強化費
や
施設
、
待遇面
においては
オリンピック
との
格差
が厳然と存在をしています。
パラリンピック大会
をより一層活発なものとするためには、この
格差
の是正を具体的にどうするのか、
下村文科大臣
に伺います。 さらに、
バリアフリー化
の
推進
も必要不可欠です。
競技会場
の
整備
において、
車椅子席
の割合などの
国際パラリンピック委員会
の基準を満たすことなどの
取組
を進め、
障害者
が観戦しやすい
環境
をつくることが求められますが、
パラリンピック成功
への
環境整備
のための
財政支援
、
バリアフリー化推進
の
予算措置等
について
麻生財務大臣
に伺います。
オリンピック憲章
には、
文化プログラム
の
実施
が義務付けられており、二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック
は
スポーツ
だけでなく
文化
の
祭典
でもあります。
日本
の
文化
、芸術を
世界
の
人々
に広める格好のチャンスであり、また、改めて
日本人
としてのアイデンティティーを
国民
が肌で感じる絶好の機会でもあります。 現在、
東京
都や
文化
庁などが
協力
して
文化プログラム
の
内容
を検討していることと
思い
ますが、霞が関や
東京
都という狭い器で考えるのではなく、
全国
の
民間
の
文化組織
、
文化活動
に取り組んでいる
方々
の
協力
を仰ぎ、
文化活動
というものを
行政
の枠組みだけではなく、活動している市民の感覚で再定義して、
全国
全地域的、全
国民
、全住民的な展開を行う必要があると考えます。 現在の
取組方針
、また今後の
取組
について、
下村文部科学大臣
からお示しをいただきたいと
思い
ます。
東京オリンピック
・
パラリンピック大会
は、
子供たち
の心にも永遠に深く
思い
出として刻まれることになるでしょう。
子供たち
が生涯にわたって語り継ぐ
大会
。
大会
をきっかけにオリンピアンを目指したり、グローバルな視野を広く持ったりする
子供たち
も多く生まれることでしょう。
子供たち
のためにも
意義
深い
大会
にしたいものだと考えます。 小中
学校
を始めとした各
学校
では、
学校教育
の題材として
オリンピック
や
パラリンピック
を有効に活用し、創意工夫した
取組
を進めることが望まれます。
大会
を通じて、次
世代
に残すべき精神的な
レガシー
をどのように捉えているのか、押し付けの
施策
では
教育現場
に新たな
負担
を持ち込むだけになります。各
学校
の主体的な
取組
をどう促し、サポートしていくのか、
教育現場
との
連携
の
在り方
について具体的なプランはあるのか、
下村文部科学大臣
に伺います。
最後
に、ある文章を紹介したいと
思い
ます。
日本
は
世界
で唯一の
被爆国
です。この悲劇を語れる国は
日本
しかありません。平和や命の尊厳への深い祈りを込めた、本当の平和の
祭典
。
日本
はそういう
オリンピック
ができる国だと思うのです。そういう
オリンピック
に、ボランティアとして参加している
自分
を想像すると、何だか幸せな
気持ち
になります。 これは、第十六回「明日のTOKYO」
作文コンクール
で
優秀作品
に選ばれた中学生の
作文
の一部です。
世界
中から多くの
人々
が集う
東京大会
が、平和や
友好
の
祭典
として高い評価を受け、
国民
の心に深く刻まれ、
子供たち
の
気持ち
をわくわくさせる、そのような
大会
として大
成功
を収めるよう、共に
協力
をしてまいりたいと
思い
ます。 以上を申し上げて、私の
質問
を終わります。
大臣各位
の誠意ある御
答弁
をお願いいたします。(
拍手
) 〔
国務大臣下村博文
君
登壇
、
拍手
〕
国務大臣(下村博文君)(下村博文)
12
○
国務大臣
(
下村博文
君)
斎藤議員
から八つの
質問
がありました。 最初に、二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会開催
の
意義
や目指すべきものについて
お尋ね
がありました。 本年二月に
組織委員会
が
IOC
、IPCに提出した
大会開催基本計画
におきまして、
大会ビジョン
として、全員が
自己ベスト
、
多様性
と調和、未来への
継承
をこの
三つ
の
基本コンセプト
とし、史上最もイノベーティブで
世界
にポジティブな
改革
をもたらす
大会
とするということを掲げております。 また、二〇二〇年
東京大会
は、同一
都市
として初めて二回目の
パラリンピック
を
開催
することから、一九六四年
大会
やその後の
経験
を生かし、
パラリンピック
ムーブメントの更なる
発展
を実現し、その
効果
を
世界各地
に波及させ、活力ある
共生社会
の実現に貢献することとしております。 これらを踏まえ、
政府
としては、国
内外
への
オリンピック
・
パラリンピック精神
の浸透、
文化プログラム等
を通じた
日本
や
世界
の
文化
の
発信
と
継承
、
日本発
の
科学技術イノベーション
の
発信
、
被災地
への
支援
や
復興状況
の
世界
への
発信
など、様々な
分野
で
レガシー
を残す
大会
となるよう、
オールジャパン体制
で取り組んでまいります。 次に、現在の
閣僚会議
と
大会推進本部
との違い、
大会推進本部
の
事務体制
の
規模
、
既存
の
推進室
との
役割分担
についての
お尋ね
がありました。
オリンピック
・
パラリンピック閣僚会議
は、
東京大会
に係る重要問題を協議し、
行政各部
の所管する
事務
の
連絡調整
を行うために
設置
されたものであります。一方、本
法案
に基づき
設置
する
大会推進本部
は、それらにとどまることなく、
大会推進
のための基本的な
方針
の案の作成、
基本方針
の
実施
の
推進
のほか、
大会
の円滑な
準備
及び
運営
に資する
施策
で重要なものの企画及び立案並びに総合
調整
をつかさどる点が異なります。
大会推進本部
の
事務体制
の
規模
は現時点では未定でありますが、
既存
の
内閣
官房
オリンピック
・
パラリンピック
推進室
が
大会推進本部
の
事務
を処理することとし、
政府
における
東京大会
の
準備
業務が適切に
推進
できるよう必要な体制を
整備
してまいります。 次に、
大会
組織委員会
の
大会開催基本計画
と本
法案
の
基本方針
との
関係
、
大会
組織委員会
と国との
役割分担
について
お尋ね
がありました。
大会
組織委員会
と国との
役割分担
について、
大会
組織委員会
は、
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
の
準備
、
運営
の主体としての
役割
を、国は、サイバーセキュリティーの問題や来日
外国
人の円滑な入国手続等、
大会
の円滑な
準備
に関する
施策
の
推進
を図る
役割
をそれぞれ担うこととなります。
大会
組織委員会
が策定した
大会開催基本計画
とは、
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
の
準備
、
運営
の主体として、
大会
開催
に向けて必要な
準備
、
大会
を通して達成し残すべきもの、そのための体制構築、
関係者
との
連携
について明記したものであります。 他方、本
法案
で規定されている
基本方針
とは、国として
大会
の円滑な
準備
及び
運営
に関する
施策
の総合的かつ集中的な
推進
を図る観点から、一、
大会
の円滑な
準備
及び
運営
の
推進
の
意義
に関する事項、二、
政府
が
実施
すべき
施策
に関する基本的な
方針
、三、
政府
が講ずべき具体的な
措置
などについてそれぞれ記載することとなります。 次に、
競技会場等
の
整備
についての
政府
の
方針
についての
お尋ね
でありますが、新しく建設する
国立競技場
は、大
規模
な国際
競技
大会
の
開催
が実現できるスタジアム等の設計コンセプトの下、ラグビーワールドカップが
開催
される二〇一九年春の竣工に向けて
整備
を進めているところであります。これまで、
規模
の縮小や経費の縮減、周辺
環境
に
配慮
した緑化計画等の検討を行ってきたところであります。 現在、
実施
計画におきまして、アクセシビリティーへの対応など、
施設
仕様の詳細を検討しつつ、建設費用については、建設資材及び労務単価の上昇や低コスト化等の増減要因も踏まえ、精査を進めております。 また、
大会
後の
利活用
につきましては、国際
大会
から地域の活動まで多様な
規模
の
スポーツ
利用はもとより、コンサート等の
文化
的活動への利用など、有効活用を図っていくこととしております。 なお、その他の
競技会場等
についても、
開催
都市
である
東京
都及び
大会
組織委員会
が
開催
基本計画
に定めた会場・インフラ
整備
の
方針
に沿ってそれぞれ
整備計画
を進めているところであります。 次に、二〇二〇年
東京大会
を地域
活性化
や
地方創生
につなげるため、どのような
取組
を進めていくかについての
お尋ね
がありました。 二〇二〇年
オリンピック
・
パラリンピック
東京大会
は、
東京
一極集中を加速させるものではなく、
日本
全体を元気にし、更なる
発展
を目指すための大きなチャンスと捉えることが重要だと考えております。新たな
日本
の創造を果たすような総合的な対策を
オールジャパン
で
推進
することにより、
東京大会
の
効果
を
全国
各地に波及すべきであると考えます。
日本
各地の豊かな地域資源を積極的に活用しつつ、事前キャンプや観光客の誘致、一部
種目
の
首都圏
以外での
実施
、聖火リレー、
スポーツ
を通じた国際交流、
オリンピック
・
パラリンピック
教育の
実施
、
文化プログラム
の
実施
等を二〇二〇年に向けて幅広く展開し、
日本
全国
での機運を盛り上げていくことも重要だと考えます。
政府
としては、
大会
開催
に向けた様々な
取組
の中で、地域の御
意見
が十分に踏まえられ、
オリンピック
・
パラリンピック
を契機とした
地方創生
が進むよう、
組織委員会
等と
連携
して取り組んでまいります。 次に、
パラリンピック
と
オリンピック
の
格差
の是正についての
お尋ね
がありました。 二〇二〇年
パラリンピック
東京大会
を
成功
させるため、
パラリンピック
については、
オリンピック
と同様に選手の強化などの必要な
取組
を進めることが重要であると考えております。選手強化については、
オリンピック
と同様、
大会
遠征や強化合宿の
実施
、
専任
コーチの
設置
に係る
支援
を充実しているところであります。 また、今後、ナショナルトレーニングセンターや国立
スポーツ
科学センターの共同利用化や、ナショナルトレーニングセンターの拡充
整備
などを進めてまいります。さらに、
日本
パラリンピック
委員会
等
関係
団体と
連携
し、体制が十分でない
障害者
スポーツ
団体の基盤強化のための必要な
支援
を行ってまいります。 これらの
施策
と併せて、より多くの人に
パラリンピック
競技
を見ていただけるよう、
東京
都や
組織委員会
等と
連携
しつつ、
認知度
を高める
取組
などを進めていく所存であります。 次に、
文化プログラム
についての
お尋ね
がありました。 二〇二〇年の
オリンピック
・
パラリンピック
東京大会
は、
スポーツ
と
文化
の
祭典
であります。
東京
だけでなく、その波及
効果
、
地方
自治体、幅広い
民間
団体等と
連携
し、
全国
津々浦々、魅力ある
文化プログラム
を展開することにより、
世界
中の
人々
を
日本
文化
で魅了したいと考えております。そのため、
平成
二十七年度
予算
に、
文化プログラム
の育成、
環境整備
、
発信
強化のため、百二十億円を計上して取り組むこととしております。今後、さらに二〇二〇年に向けて、魅力ある
文化
イベント等を
全国
展開するため、若手アーティスト等からいただいた御提案を踏まえつつ、検討を進めてまいります。
最後
に、
教育現場
との
連携
の
在り方
についての
お尋ね
がありました。 二〇二〇年に向けての
取組
としては、
オリンピック
・
パラリンピック
に関する教育を通じ、
スポーツ
や
オリンピック
・
パラリンピック
に対する
子供たち
の関心、理解を高めていくことが重要であります。また、
オリンピック
・
パラリンピック
教育は、
我が国
の
文化
や異
文化
理解、
外国
語教育、道徳心やマナーなど、グローバルで豊かな人間性を備えた人材を育成する観点からも大きな
意義
を持つものであります。 これらを無形の
レガシー
として
子供たち
の中に根付かせるべく、今年二月に有識者
会議
を
設置
し、
オリンピック
・
パラリンピック
教育の基本的な考え方や
推進
方策について、教育
委員会
や
教育現場
の
関係者
にも参画いただきながら検討を進めているところであります。今後、同
会議
での議論も踏まえつつ、
学校
や地域の実情に応じた
効果
的な
取組
を
支援
することにより、
オリンピック
・
パラリンピック
ムーブメントを
全国
に波及させてまいりたいと考えております。 以上でございます。(
拍手
) 〔
国務大臣
菅義偉君
登壇
、
拍手
〕
国務大臣(菅義偉君)(菅義偉)
13
○
国務大臣
(菅義偉君) 二〇二〇年における
福島
再生
の
状況
について
お尋ね
がありました。
福島
の
復興
は安倍政権の最重要
課題
であり、被災者の早期帰還、
福島
第一
原発
の事故収束など、
福島
の
再生
に向け国が前面に立って取り組んでいるところであります。
平成
二十五年十二月には、このような
福島
復興
再生
の
取組
を一層加速させるために、
福島
復興
指針を
閣議
決定
をし、本年三月には、原子力災害対策本部でその進捗を確認いたしております。 被災者の方が一日も早く普通の生活に戻れるよう、
復興
の加速化に全力で取り組み、
東京オリンピック
・
パラリンピック
が
開催
をされる二〇二〇年には、
福島
を含め、新たな東北の姿を
世界
に向けて
発信
をしてまいります。
担当大臣
専任化
の
効果
、
意義
についての
お尋ね
がありました。
オリンピック
・
パラリンピック
は国を挙げての一大プロジェクトであり、その
準備
に当たっては、多岐にわたる
関係
府省、
地方公共団体
、
関係
団体との
連携
、
調整
が必要となる、複雑そして困難な
課題
が山積をいたしております。このため、時限を区切って
大臣
を一名
増員
をし、
専任
で対応する体制を整えることによって、
大会
の
開催
までの限られた期間内に、多岐にわたる
事務
を迅速そして的確に進めることができるというふうに考えております。
担当大臣
の
調整
する
課題
、
施策
、権限についての
お尋ね
がありました。 二〇二〇年の
東京大会
の
開催
に当たり、
政府
として取り組むべきことは多岐にわたっております。 具体的には、一九六四年の
東京オリンピック
の際は想像もできなかったサイバーセキュリティーの問題、爆発的に増加した来日
外国
人の円滑な入国手続、無線LANなどの通信
環境
の
整備
、感染症対策、テロ対策、各種インフラ設備等が必要になります。
担当大臣
はこれらの
課題
に取り組む
専任
の
国務大臣
であり、
内閣総理大臣
の命を受け、強いリーダーシップを背景として、必要な
施策
を総合的そして集中的に
推進
をしてまいります。(
拍手
) 〔
国務大臣
麻生太郎君
登壇
、
拍手
〕
国務大臣(麻生太郎君)(麻生太郎)
14
○
国務大臣
(麻生太郎君)
競技会場
整備
、新
国立競技場
建設についての
お尋ね
があっております。 二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック大会
は、
日本
の
経済
社会全体を再
活性化
させる好機でもあり、メーン会場となります
国立競技場
の改築や
競技会場
の
整備
を着実に進めていく必要があろうと考えております。 このうち、
国立競技場
の改築は独立
行政
法人
日本
スポーツ
振興センターが行うことになっておりますが、厳しい財政
状況
等を踏まえれば、多様な財源を確保しつつ、
国民
の
皆様
の理解をしっかりと得ながら
事業
を進めていくことが重要であると考えております。また、個々の
競技会場
の
整備
は、基本的に
開催
都市
である
東京
都が適切に進めていくものと承知をいたしております。 同時に開かれます二〇二〇年
パラリンピック競技大会
への
支援
についての
お尋ね
もあっております。
パラリンピック競技大会
は、
スポーツ
を通じて
障害者
の自立と社会参加の促進を図るものであり、自らの障害と向き合いながら無限の可能性に挑戦する選手の姿は、
世界
の
人々
に大きな感動や勇気を与えるものと認識をいたしております。
平成
二十七年度
予算
におきましては、
パラリンピック
関係
予算
として二十二億円を計上し、強化合宿等の
選手強化費
、
競技
別強化拠点
事業
等について大幅に増加したところであります。
競技会場
の
バリアフリー化推進
につきましても、会場
整備
を
担当
いたしております
東京
都及び
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会組織委員会
や、全体
調整
を
担当
いたしております
内閣
官房を中心に必要な
環境整備
が進められているものと承知をいたしております。(
拍手
) 〔
国務大臣
石破茂君
登壇
、
拍手
〕
国務大臣(石破茂君)(石破茂)
15
○
国務大臣
(石破茂君) 二〇二〇年
大会
を
地方
の
活性化
や
地方創生
にどうつなげるかについての
お尋ね
であります。 この
大会
は、
スポーツ
の
祭典
というにとどまらず、これを契機として、国
内外
から
日本
各地を訪れる方の流れを創出することにより、
日本
全体に活力を与えるものであり、
地方創生
における
意義
は非常に大きいと考えております。
地方創生
を進めるとの観点から、訪日観光客に
地方
の観光地に足を運んでいただくため、例えば、
開催国
としての国際的注目度を生かし、
地方
における
日本
文化
の魅力を
発信
することや、
地方
での多言語対応の案内表示、無料WiFi
環境
の
整備
促進など、訪日観光客の受入れ
環境
の
整備
を更に進めてまいります。 少子高齢化、エネルギー、
環境
問題など、
課題
先進国である
我が国
は、
世界
で最初にこれらの問題に対する回答を見出していく責任があるものと考えております。 この
大会
開催
後に深刻な事態になると見込まれる大
都市
圏、特に
東京
圏における高齢化に伴う医療、介護、住まいなどの問題も念頭に置きつつ、この
大会
の
開催
効果
を
全国
各地に波及させ、
地方創生
に資する
施策
に
政府
全体として取り組んでまいる所存であります。 以上であります。(
拍手
)
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
16
○
議長
(
山崎正昭
君) これにて質疑は終了いたしました。 ─────・─────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
17
○
議長
(
山崎正昭
君)
日程
第一
経済
上の
連携
に関する
日本国
とモンゴル国との間の
協定
の
締結
について
承認
を求めるの件
日程
第二
世界貿易機関
を設立する
マラケシュ協定
を改正する
議定書
の
締結
について
承認
を求めるの件
日程
第三
東南アジア諸国連合プラス
三箇国マクロ
経済調査事務局
を設立する
協定
の
締結
について
承認
を求めるの件
日程
第四 二千七年の
国際コーヒー協定
の
締結
について
承認
を求めるの件 (いずれも
衆議院送付
) 以上四件を一括して議題といたします。 まず、委員長の報告を求めます。外交防衛委員長片山さつき君。 ───────────── 〔審査報告書及び議案は本号(その二)に掲載〕 ───────────── 〔片山さつき君
登壇
、
拍手
〕
片山さつき君(片山さつき)
18
○片山さつき君 ただいま議題となりました条約四件につきまして、外交防衛
委員会
における審査の経過と結果を御報告申し上げます。 まず、モンゴルとの
経済
連携
協定
は、両国間において、物品及びサービスの貿易の自由化、円滑化を進め、投資の機会を増大させ、自然人の移動、競争、知的財産等の幅広い
分野
での枠組みを構築すること等を
内容
とする両国間の
経済
連携
の法的枠組みについて定めるものであります。 次に、WTO
協定
改正
議定書
は、
世界貿易機関
を設立する
マラケシュ協定
を改正し、同
協定
の附属書に税関手続の迅速化等について定める貿易円滑化
協定
を追加するものであります。 次に、ASEANプラス3マクロ
経済調査事務局
設立
協定
は、地域の
経済
の監視等を通じ、地域の
経済
及び金融の安定性の確保に貢献する国際機関として、ASEANプラス3マクロ
経済調査事務局
、いわゆるAMROの設立等について定めるものであります。
最後
に、二千七年の
国際コーヒー協定
は、二千一年の
協定
に代わり、国際コーヒー機関の
組織
、コーヒーに関する情報の交換、研究及び調査を通じた国際
協力
等について定めるものであります。
委員会
におきましては、四件を一括して議題とし、モンゴルとの
経済
連携
協定
締結
の戦略的
意義
、エネルギー・鉱物資源の安定供給の確保と投資
環境
の改善、モンゴル等におけるウラン探鉱
支援
の継続の問題性、貿易円滑化
協定
発効による通関手続の簡素化、迅速化等の
効果
、AMROの人員体制の強化、国際コーヒー機関への再加盟の
意義
、途上国であるコーヒー生産国、生産者に対する
支援
の
推進
等について質疑が行われましたが、詳細は
会議
録によって御承知願います。 質疑を終え、討論に入りましたところ、
日本
共産党の井上委員より、モンゴルとの
経済
連携
協定
及びWTO
協定
改正
議定書
に反対する旨の
意見
が述べられました。 次いで、順次採決の結果、モンゴルとの
経済
連携
協定
及びWTO
協定
改正
議定書
はいずれも多数をもって、ASEANプラス3マクロ
経済調査事務局
設立
協定
及び二千七年の
国際コーヒー協定
はいずれも全会一致をもって、それぞれ
承認
すべきものと
決定
いたしました。 以上、御報告申し上げます。(
拍手
) ─────────────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
19
○
議長
(
山崎正昭
君) これより採決をいたします。 まず、
経済
上の
連携
に関する
日本国
とモンゴル国との間の
協定
の
締結
について
承認
を求めるの件の採決をいたします。 本件の賛否について、投票ボタンをお押し願います。 〔投票開始〕
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
20
○
議長
(
山崎正昭
君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。 〔投票終了〕
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
21
○
議長
(
山崎正昭
君) 投票の結果を報告いたします。 投票総数 二百三十六 賛成 二百二十四 反対 十二 よって、本件は
承認
することに決しました。(
拍手
) ───────────── 〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕 ─────────────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
22
○
議長
(
山崎正昭
君) 次に、
世界貿易機関
を設立する
マラケシュ協定
を改正する
議定書
の
締結
について
承認
を求めるの件の採決をいたします。 本件の賛否について、投票ボタンをお押し願います。 〔投票開始〕
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
23
○
議長
(
山崎正昭
君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。 〔投票終了〕
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
24
○
議長
(
山崎正昭
君) 投票の結果を報告いたします。 投票総数 二百三十六 賛成 二百二十三 反対 十三 よって、本件は
承認
することに決しました。(
拍手
) ───────────── 〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕 ─────────────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
25
○
議長
(
山崎正昭
君) 次に、
東南アジア諸国連合プラス
三箇国マクロ
経済調査事務局
を設立する
協定
の
締結
について
承認
を求めるの件及び二千七年の
国際コーヒー協定
の
締結
について
承認
を求めるの件を一括して採決いたします。 両件の賛否について、投票ボタンをお押し願います。 〔投票開始〕
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
26
○
議長
(
山崎正昭
君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。 〔投票終了〕
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
27
○
議長
(
山崎正昭
君) 投票の結果を報告いたします。 投票総数 二百三十六 賛成 二百三十六 反対 〇 よって、両件は全会一致をもって
承認
することに決しました。(
拍手
) ───────────── 〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕 ─────・─────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
28
○
議長
(
山崎正昭
君)
日程
第五
裁判所職員定員法
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
、
衆議院送付
)を議題といたします。 まず、委員長の報告を求めます。法務委員長魚住裕一郎君。 ───────────── 〔審査報告書及び議案は本号(その二)に掲載〕 ───────────── 〔魚住裕一郎君
登壇
、
拍手
〕
魚住裕一郎君(魚住裕一郎)
29
○魚住裕一郎君 ただいま議題となりました
法律案
につきまして、法務
委員会
における審査の経過と結果を御報告申し上げます。 本
法律案
は、下級裁判所における事件の適正かつ迅速な処理を図るため、判事の員数を三十二人増加するとともに、裁判所の
事務
を合理化し及び効率化することに伴い、裁判官以外の裁判所の
職員
の員数を三十六人減少しようとするものであります。
委員会
におきましては、下級裁判所における裁判の迅速化の
状況
、裁判官を判事と判事補に区分する
意義
、必要性、成年後見
関係
事件の増加への裁判所の対応、国際化、複雑化する家事事件等への裁判所の体制、裁判所
職員
の抜本的
増員
の必要性、裁判所における女性
職員
の活躍、ワーク・ライフ・バランスの
推進
等について質疑が行われましたが、その詳細は
会議
録によって御承知願います。 質疑を終局し、討論に入りましたところ、
日本
共産党を代表して仁比委員より本
法律案
に反対する旨の
意見
が述べられました。 討論を終わり、採決の結果、本
法律案
は多数をもって原案どおり可決すべきものと
決定
いたしました。 以上、御報告申し上げます。(
拍手
) ─────────────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
30
○
議長
(
山崎正昭
君) これより採決をいたします。 本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。 〔投票開始〕
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
31
○
議長
(
山崎正昭
君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。 〔投票終了〕
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
32
○
議長
(
山崎正昭
君) 投票の結果を報告いたします。 投票総数 二百三十五 賛成 百六十四 反対 七十一 よって、本案は可決されました。(
拍手
) ───────────── 〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕 ─────・─────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
33
○
議長
(
山崎正昭
君)
日程
第六
電気通信事業法等
の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
、
衆議院送付
)を議題といたします。 まず、委員長の報告を求めます。総務委員長谷合正明君。 ───────────── 〔審査報告書及び議案は本号(その二)に掲載〕 ───────────── 〔谷合正明君
登壇
、
拍手
〕
谷合正明君(谷合正明)
34
○谷合正明君 ただいま議題となりました
法律案
につきまして、総務
委員会
における審査の経過と結果を御報告申し上げます。 本
法律案
は、電気通信
事業
の公正な競争の促進、電気通信役務の利用者及び有料放送の役務の国内受信者の利益の保護等を図るため、電気通信
事業
の登録の更新に関する制度の創設、電気通信役務及び有料放送の役務の提供に関する契約の解除並びに本邦に入国する者が持ち込む無線設備を使用する無線局に係る規定の
整備
等を行おうとするものであります。
委員会
におきましては、光回線の卸売サービスがもたらす
効果
と公正競争の確保策、初期契約解除制度の
内容
と実効性ある消費者保護策の
推進
、電気通信市場の寡占化への対応、代理店におけるコンテンツ
販売
の公平性確保、訪日
外国
人の通信利用
環境
の
整備
等について質疑が行われました。 質疑を終局し、討論に入りましたところ、
日本
共産党を代表して吉良よし子委員より反対する旨の
意見
が述べられました。 討論を終局し、採決の結果、本
法律案
は多数をもって原案どおり可決すべきものと
決定
いたしました。 なお、本
法律案
に対し附帯決議が付されております。 以上、御報告申し上げます。(
拍手
) ─────────────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
35
○
議長
(
山崎正昭
君) これより採決をいたします。 本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。 〔投票開始〕
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
36
○
議長
(
山崎正昭
君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。 〔投票終了〕
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
37
○
議長
(
山崎正昭
君) 投票の結果を報告いたします。 投票総数 二百三十六 賛成 二百二十五 反対 十一 よって、本案は可決されました。(
拍手
) ───────────── 〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕 ─────────────
議長(山崎正昭君)(山崎正昭)
38
○
議長
(
山崎正昭
君) 本日はこれにて散会いたします。 午前十一時二分散会