○
国務大臣(
上川陽子君) 昨年の六月十九日に、
委員からの御
質問に対して谷垣当時
法務大臣が大変この問題に対して前向きに御
答弁をされ、それに基づいて一年間取り組んできたところでございます。私も、大変大事な御
指摘であるというふうに考えているところでございます。
土地家屋
調査士の皆さんにおかれましては、大変大事な財産であります不動産、これの表示に関する登記申請を代理をする、あるいは登記所備付け地図の作成に関与をすると、これは国にとりましても大変大事なインフラでございまして、その登記
制度を支える法律専門家ということで、その役割につきましては非常に大きなものがあるというふうに
認識をしているところでございます。
しかし、この役割、あるいは実際に活動していらっしゃる業務の内容につきまして、
国民の皆さんには幅広く御理解をいただいているというふうに思っているものではございますけれども、しかし、更にその存在あるいは役割につきまして
国民に周知するということについては大変重要であるというふうに考えているところでございます。
六月十九日のその御
質問の後、
法務局ホームページにおきまして日本土地家屋
調査士会連合会のホームページとリンクを貼って、そして日本土地家屋
調査士会連合会主催の一般
国民向けの公開シンポジウム、これを後押しする形で
法務省も参加をさせていただきながら、
法務省の職員がパネリストとして参加をするという形の中で、こうした
制度の周知に対しまして協力をさせていただいてきたところでございます。
加えまして、本年度からということでありますけれども、この登記所備付け地図の整備につきましては更なる推進を図ろうということでございまして、これまで進めてきた全国の都市部、大変地図につきまして問題がある箇所がございますので、この地図の整備につきましては拡充をしようということ、そして新たに大都市の中心部等を
対象とする地図作成作業、そして東日本大震災の被災地を
対象とする地図作成作業につきましては、これを開始するということで実施しているところでございます。
いずれも、この事業の担い手となっていただいている土地家屋
調査士の皆様におきましてはこうした事業の実施に御協力をいただく形で、そして
制度そのものの重要性、これにつきましても広く
国民の皆さんにしっかりと御理解をいただくことができるように期待をいたしているところでございます。
こうした実際の取組を通じて、今後とも、土地家屋
調査士
制度そのものの周知、さらには土地家屋
調査士の皆さんの業務の御理解ということに深めていくべく努力をしてまいりたいというふうに思っております。