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山田太郎君 さて、先ほど古賀
議員の方からもいろいろ
指摘いただきまして、本当にありがとうございました。私もこの
委員会の、特に今国会のライフワークのようになってしまいましたけれども、一人十ヘクタールは可能なのかという、こういう議論、それ以上に、ちょっと今日は
資料を配らせていただいたんですが、何かそれ以前の問題があるなということは前回の
質疑の方でも少しさせていただいたんですけれども、何が言いたいかというと、ちょっと
資料を見ていただきたいんですね。
私は、そうなのかなとも思っていましたし、よく気が付けば驚くべきことだというふうにも思うんですが、実はこの
資料は
農水省さんに作っていただいた
資料でありまして、あるかないかのことを相当調べていただいたんで、そのことについては大変感謝したいと思っておりますが、ただ、残念ながら、見ていただくと、例えば
平成二十二年、一番最新のセンサスが
平成二十二年のものになるということで、それ
自身五年前で古いというのは先日のこの
質疑でもやらせていただいたんですけれども、中山間地それから平地の土地利用型、いわゆる土地利用型なのか施設利用型なのか、かつ担い手というところでの数字がバーが入っていて、実は調べられていないと。
問題は、
平成三十七年のまさに今回の基本計画、非常に重要なものだという
認識がありますし、まさにこれが古賀
委員でいうところの北極星でなければならぬと、こういうことなわけでありますけれども、中山間地と平地がバーになってしまっていて、もう
一つ大事なのは、人と農地との
関係においたときに、とてもじゃないけど中山間地は大規模にできない。これは、常に
大臣がおっしゃる、どちらかというと
地域政策に近いものなんではないか。一方で、
産業政策を展開しようと思うんであれば、やはり平地の方における今回の農地バンク等を使った、いわゆるある程度の規模化と
生産性
向上と。
こうなってくると、どれぐらいの規模のところをどれぐらいの人数でやっていくのかという落とし込みは非常に重要だと思うんですが、なぜか最後の北極星のところだけが描かれておりまして、三百万ヘクタール、三十万人と。しかも、どういう根拠かというのは聞きませんけれども、四百四十万ヘクタールという形に減るんだよと。六十歳以下が百一万人。
私は、今回、人数がすごく減るということを真摯に
農水省さんが検討されたということに関しては、本当にこれは敬意を表したい。これまでの在り方とはちょっと違うところできらっとしているなと思うんですが、ますますこの二等星たる北極星も輝かせて、いわゆる明るく
農業を、
日本農業を輝かせていただくためには、これはやっぱり埋めてもらいたいというふうに正直思っているんですね。
ただ、また残念なのは、今回のセンサスについても、どんなことをやっているんですかということで、さんざん取り寄せていただいて、実はこの十二月にまとまるという話で聞きました。そのセンサスがまとまるということで
資料を
要求しましたら、残念ながら、これが
農業政策の調査項目とあるんですが、これをブレークダウンしても、多分これが埋まるようなデータをいわゆる集めていないと。これは先ほど
農水省さんにも確認したら、今回の実は二〇一五年に行われたセンサスで十二月以降に出てくるものについても、この表がとても埋まる
状況じゃないと言われて、ちょっと愕然としているわけであります。
私は別に文句が言いたくてやっているわけじゃなくて、まさにその北極星に向かってきちっと猫の目にならないように
政策を立てる、そしてこの基本計画が本当に実施可能なものとして実現するために、やはりそのベースのデータというのは整えておく必要があるだろうと、こういうふうに思うわけであります。
そういう
意味で、是非この、もしかしたら、集まったデータ、これから集められるデータにおいて、作り直しと言うと非常に、これ修正と言った方が皆さんにはいいのかもしれませんが、十二月以降にまとめられたものにおいて、やはりバージョンアップをしていただくというのは絶対に必要だというふうに思っています。ただ、センサスの既に上がってくる項目にそれをどう割ったり足したりしても出てこないということはもう明らかになっているわけでありまして、そうなってくると、何とかまた別の方法でデータを集めなければならない、こういうことになるわけであります。
ただ、私、もう
一つ期待していますのは、全国
農業会議所がやっている全国農地ナビというのが、九〇%一応カバーしているという話も聞いていますので、これは構築中でありますし、今すごくデータを集めてしっかり作っているということでありますし、今後、農地利用最適化推進
委員なんてものも置いたわけですから、しっかりその辺り、地目であったりだとか、特にこの中山間地の問題、それからいわゆる農地バンクによる集中化の問題、こういったことをやっていくのであればその手もあるなと思っておりますので、
農水省、全力を挙げて、是非まずこの表を埋めていただいて、なるほどこれぐらい一人当たりできるなといったような辺りをしっかり作っていただきたい。
ちょっと
説明と提案が長くなってしまったんですけれども、是非
大臣の方、こういう辺り、建設的な提案をしたつもりでございますので、やるというふうに言っていただけると幸いなんでございますけれども、どうでしょうか。