○平木大作君 今いろいろ
お答えいただきました。もう既に
政府から発表されている昨年の末には、ちょっと遅れているのは一体現状分析としてどういうことなのか、あるいはその打ち手としてどういうことをやるのかということはペーパーでももう発表になっております。
今お
伺いしていて、またこういうものを読ませていただく中で、現状分析については、そうかもしれないなと、でも本当にそうかなという気もする。要するに、これ本当にそうなのかということがそもそも確かでないと、今度はその現状分析に基づいて打つ打ち手の方も大丈夫なのかなと、これで本当にいわゆるペースが戻ってくるのかなということも同時に感じてしまうわけであります。
例えば、現状分析の中でペーパーで触れられているのは、戸別所得補償
制度、これの影響が農地の流動化を遅らせて法人化のペースが遅れているんだとか、そんなことがつらつらと書いてあるんですね。そうかもしれないけれ
ども、これが本当にその遅れている原因なのかなということがやっぱり疑問なわけです。
一つちょっと、私、これ何なんだろうと、これで本当にうまくいくのかいかないのか、なかなか確信が持てないのはなぜなのかなといろいろ考えてみたんですけれ
ども、やっぱり振り返ってみると、このKPI自体をそもそも効果的に設定できていないなと、これが恐らく大きな原因なんじゃないかなという気がちょっといたしております。
先ほ
ども御答弁の中でいただきましたけれ
ども、何でペースが遅れている、B判定という
評価を受けているかというと、十年間の
目標を十年で均等割して、そのペースに遅れているからだとあったと。でも、なかなか施策が、十年にわたる施策を打ったときに、十分の一ずつ達成していくということは余りないわけですね。最初は遅いんだけれ
どもだんだん上がっていくとか、あるいは最初の二、三年で一気に八割行くとかいろんなものが、政策がどういう形で浸透して現場に広がっていくのかというところを具体的に考えれば、ここのそもそもペースの判断軸それ自体が間違っていたんじゃないかなということも当然考えるわけであります。
そういう意味でいくと、やっぱり政策を打ってから現場で実行されてまた効果が出てくるまでの、このしっかりと政策の経路をまずはっきりさせて、そのところどころ、要所要所でやるべきことをちゃんとやっていますかということを判断するための、ゴールをKPIと呼ぶのであれば、その途中途中の関所にあるのはサブKPIみたいなものですね、こういったものでしっかりとその進捗が見れるようにしていかないと、なかなか納得感の得られる検証というものができないんじゃないかなということを今思っております。
先ほど御答弁の中でも引いていただいたんですけれ
ども、私も、この
対応方針等を細かく見ていくと、やっぱり一番の
ポイントというのは、ちゃんとこれ、ターゲットも示しているわけですよね。ターゲットとして働きかけようと思っているのは、経営規模が比較的大きい個別の経営体、例えば売上げが二千万円以上の家族経営体で、これは四万八千百八十二件あるんだと。ここまで数字を示して、ある程度ターゲットが見えている。であるんだったら、こういう経営体に対して、じゃ、一体年間で何回アプローチができたのか、何割をカバー今できているのか、多分こういう数字を追っかけながらやるべきことをやっていないから成果に結び付いていないのか、そういうことを個々の関所関所でやっぱり見ていかなきゃいけないんじゃないかなと感じた次第でございます。
そういう意味では、今後、二〇二三年まで、そもそも非常に長い期間の
取組でありますので、しっかりと今分析に基づいて施策を打たれていると思うわけですけれ
ども、この施策を強力に推進していただくのと同時に、やっぱりこのKPIの設定の仕方、また今申し上げたようなサブKPIみたいなものですね、途中途中のやるべきことができているのかどうかという検証
ポイント、こういったものも含めて改めて是非見ていただきたい、見直していただきたいなと
思います。
次の
質問に移りますが、このA
評価、B
評価以外、四つについてはN
評価となりました。これは例えば、二〇二三年までに全農地面積の八割を担い手に集約するですとか、あるいは担い手による米の
生産コスト四割削減を目指す、こういったものがNとなったわけです。今例えば例示した二つのKPIについて、その中核的な
取組というのがいわゆる農地中間管理機構による農地の集約なわけであります。
ちょうど本日、この
委員会が始まる前に
政府の方からも発表がございました。農地中間管理機構の
取組の進捗
状況について、おおよそこの農地中間管理機構が今借受けできている実績というのが
目標の大体二割ぐらいだということで先ほど発表があったわけであります。やっぱりなかなか思わしくない。これは、これまでも何割なのかみたいな
議論は盛んにあったわけですけれ
ども、まずこれは早い段階でてこ入れが必要だと思っているんですけれ
ども、現在、
政府として何か検討していることはございますでしょうか。