○平木大作君 今御
答弁いただきました。これ、今、予測をするのは難しい、私もそのとおりだと思うんですね。この予測を、五年後、十年後について
需給の逼迫
状況等を正確に当てに行くということに一生懸命労力を割いても正直しようがないのかなと。むしろ、そういったものであれば、
幾らでも
外部に
調査機関等ありますので、そういうところから買ってくればいいわけでありまして、それを活用してどう使うのかというところがやっぱり一番分析においては大事なのかなと。
この評価レポートも、大豆についてちゃんと見ていきますと、例えば、中国は今後五年で大豆の
輸入が八千三百万トンぐらい増える見込みだぐらいまでは書いてあるんですね。大分増えるなということは分かるわけですけれ
ども、増えて悪化するとなっているんだけれ
ども、それは最終的に世界的に見たら大豆の供給量の中に収まっているから大丈夫ということなのか、そうじゃなくて、じゃ、
日本もほかにいわゆる供給先を探していかなきゃいけないのかとか、あるいは、同じ表の中に、
日本と中国で実は大豆のいわゆる
輸入先が基本的にはかぶっているという話も書いてあるんですね。
日本は、
輸入先第一位は
米国で六〇%、二位がブラジルですと。中国も、一位がブラジルで五〇%、二位が
米国で三五%と。基本的に同じところに取りに行っているという話でありまして、これは先日の
質問の中でも、いわゆる供給先のコンセントレーション、いわゆる依存度が高過ぎるものがないかという視点というのはやっぱりこういうところで見ていただいて、あらかじめ分散が図れる、あるいはそういう
取組ができるんであれば、中長期にわたってやっぱりやっていただく必要があるのかなというふうに思っております。
是非とも、こういった点、精緻に今後も進めていただきたい。これは、私としても、また来年、再来年、どういうレポートが出てくるのか、どういう分析がされるのかというのを大変注目しておきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
最後に、このリスク分析については、今触れた論点と違うんですけれ
ども、九つの
品目について、
一つ一つレポートのサマリー、
品目ごとのサマリー見ていきますと、改めて実は米の置かれた特異な特性というんでしょうか、に気付きます。
一つ一つのリスクの項目について、米って実はほかの作物と比べると圧倒的に書いてあることが少ないんですね。しかも、そのほとんどというのが実は
国内起因のリスクでありまして、小麦ですとか大豆ですとか飼料用トウモロコシ、こういったものがいわゆるさらされているリスクというのは海外に起因するものですから、リスクとしては
認識していても、それは所与の
条件になってしまって手が打ちようがないというものも多いんですけれ
ども、事米に関しては
国内の要因に影響されるというところでありますので、逆に言うと手の打ちようがある、マネジメント可能なリスクというものが改めてやっぱり米については多いんだなと。
そういう
意味では、改めて我々の主要な産品でありますお米というものを、特に
主食用米についてはほぼ一〇〇%自給できているということの
意味が、こういうリスク分析のレポートを見てもやっぱり改めて浮き上がってくるものなんだなというのを感じております。
済みません、ちょっと時間が大分なくなってしまいましたので、実は今日もう一問、捕鯨についてお伺いをしたいと思っているんですが、ちょっと最後の一問に飛んでお伺いをしたいと思っております。
これはもう、昨年、ちょうど一年前、私もこの捕鯨について
質問をさせていただきました。それからちょうど一年たって、そのときお伺いしたことがどうなっているのかということと併せて、新しい南極海における鯨類
調査計画、いわゆるNEWREP—A、これについて先日も様々な動きがありました。IWCの専門家パネルから、この
日本の
調査捕鯨計画に関して、
調査目的を達成するために致死的
調査が必要であることが立証されていないと、こういう
指摘を受けたわけであります。
追加的な作業を含めて勧告があったわけですが、これについて今後
政府としてどのような対応を取っていくのか、最後にお伺いをいたします。