○平木大作君 公明党の平木大作でございます。
本日のこの
食料・
農業・
農村基本計画、私も読ませていただきまして、この
計画自体もしっかり作っていただいていると思うんですけれども、私、特に注目したのは、一緒に併せて作られました例えば展望ですとか見通し、あるいは
参考資料、こういったものが本当に充実しているなと、
数字も含めて、またその試算の前提も含めて本当にこれはよく作っていただいた、大変な労作だなというふうに思っております。
今回、この
基本計画を拝見しまして、当然これは、政府として農政をこれから取り組んでいく上での五年、十年、長期のこの
計画、
方針、当然これは
農業者の方、
関係者の
方々、
生産現場の方たちに向けたものであると思うんですけれども、同時に、それだけにやっぱりとどまらない、広く
国民の
皆様に、今の
日本の
食料自給の在り方ですとか、あるいは
農業、
農地の
多面的機能、食の安全、こういったところについて
是非認識をしていただいて、また
議論していただく、そのきっかけに本当になるんじゃないかなというふうに思っております。
ですから、今回、もうこの閣議決定行われた翌日、私は、新聞各紙どういうふうに
報道されているのかなというのは大変興味深く拝見させていただきまして、全部比べ読みしたんですけれども、ちょっと残念な
思いがしました。ちょっと表面的にというか、
食料自給率が何%になりましたとか、割と最終的な
数字だけさらっと拾って終わりというような形の
報道ぶりが多かったのかなと。本当はもうちょっと深く掘り下げていただけたら、いろんなことが
議論としてスタートしたのになという
思いを残念ながらいたしました。
その意味では、これは政府としても、更に更にこの
議論につながるような問題提起、引き続きやっていただきたいなと思うのと同時に、これは
農林水産委員である私たち自身も、地元に戻ったり、あるいは各地訪問したときに、こういった問題提起しながら、まさに
現場の
皆さんと
議論してこれを深化させていく使命があるんじゃないかなと改めて思っております。
その意味では、今日は、この
食料・
農業・
農村基本計画に関して、一つのテーマに絞ってぐっと深掘りするというよりは、特にこれ
現場の方もそうですし、広く
国民の
皆様にも、これは
関係がありそうだな、あるいは関心を持っていただけそうだなというポイントを幾つか拾い上げまして、それについて、これはどういうものなのかと、いわゆるこの
計画そのものをしっかり読み込む、あるいはこの
参考資料として提示いただいたものをしっかり読み込むのは、やはり
国民の
皆様お一人お一人にとって大変負担であり、また理解するのが難しいと思っていますので、
是非その趣旨、これを今日初めて聞きましたという方にも分かりやすく今日は説明していただきたいな、そこをちょっと主眼にして今日御答弁も、
是非お答えいただけたらと思っております。
まず最初にお
伺いしたいのが
食料自給力、もうこれまでもさんざん
議論されてきたわけでありますけれども、これの
意義についてお
伺いしたいと
思います。
このテーマについては私も、初めて当選させていただいて、
農林水産委員にさせていただいた最初の
質問のときに取り上げさせていただいて、これはしっかりと
指標にしていただきたい、定期的に発表していくような
指標化を検討していただきたいというお願いをさせていただいて、今回こういう形で出てきているので、大変これは本当にうれしい
思いで拝見しているんですけれども。
この
食料自給力についても、さきの予算
委員会でも、そしてこの農水
委員会の中でも、大変
意義深いものである、ここは多分誰も異論を差し挟む方いらっしゃらないんじゃないかと思う。ただ、これ、細かく作っていただいた、精緻に試算もしていただいたがゆえに、やっぱりこれまで関心を持っていなかった
国民の
皆様には多少分かりにくいのかなという気がしています。
例えば、今回も四つのパターン、A、B、C、Dと分けているんですけれども、多分初めて見る方はどこから見たらいいのか分からない。もし一つ、A、B、C、D、どれを最初に見たらいいよということが分かるだけでも、相当これ理解が違ってくるんじゃないかと思っています。
また、このA、B、C、Dの試算のパターン分けの中には、これ、栄養
バランスを一定程度考慮してとか、こういうかぎ括弧が付いていたりするんですけど、これがどういう前提なのか、食卓に並ぶ何で要は
考えたらいいのかということですね、例えばそういうものをやっぱりちょっとイメージがしにくいのかな。
この試算の中身については本当に精緻にしていただいて、前提とした作付けの体系の在り方ですとか、こういったところもお
示しいただいています。これを一、二分の答弁の中で分かりやすくというのは大変にハードルが高いのは分かっているんですけれども、あえてこれは今日やはりお
伺いしたい。
国民の
皆様にとって分かりやすく
是非この
指標の
意義について御説明していただきたいのとともに、先ほどもありましたけれども、政府として、じゃ、この出てきた試算結果について今どう評価されているのか、併せて御答弁をお願いいたします。