○江口克彦君 次世代の江口克彦でございます。
いつも申し上げていますけれども、技術が進歩すればするほど災害というか、そういう問題は比例して大きくなるという、これはもう技術の進歩の宿命みたいなところがあるわけでありますけれども、それだけに、想定外のことを想定するということをやっぱり考えていくということが非常に大事ではないかというふうに思うんですね。
理
事長はお帰りになりましたから、また私もその
質問をするつもりはありませんでしたけれども、今回の問題は非常に
対応がまずかったというふうに思うんですね。
私は、長い間、
松下幸之助にいろいろ厳しく言われてきました。それで、問題が起こったときということで、これまた五つぐらい言われていましたけれども、問題が起こったときに誤報でもいいからすぐ上げろということなんですね。これは、私が三十六歳で経営者になったときに、問題が起こったときにこれ確かめようということで、いろいろ確かめているうちに三時間ぐらい掛かったんですね。それで、電話して実はこの問題と言ったら、物すごく怒りまして、問題が起こったらすぐ、電話があるんだから電話掛けてこいと。これだと思うんですね。
今回でも、随分事実が分かってから余りにも間延びした、ここが、いわゆる問題が起こったことよりも私は
対応の仕方がまずかったんじゃないかという、それを
委員の先生方も厳しく追及されておられる、これは当然だというふうに思うんですね。ここは、誤報でもいいからというのがポイントなんですよ。だから、とにかく第一報を一分一秒置かず報告するということを、是非第一にお考えをいただきたいと思うんですね。いや、するつもりはなかったんですけれども、余り
委員の
方々がいろいろいい意見を言っておられましたので、私も、ちょっと振り返りながら、思い出しながら。
それから、二番目は、
情報を共有するため、関係者を集め、最悪の事態に発展することを想定して即刻
対応せよと。要するに、問題が起こったときには最悪を想定して、そして最善の手段を講じて最高の成果を生み出せ、つくり出せというようなことをしきりに言っていました。努力をしましたけど、なかなか難しかったですけど。
三番目は、次々に集まってくる
情報によって臨機応変に
対応策を充実させていけということですね。だから、
対応策を一度出したからそれで済みということじゃなくて、どんどんどんどん
情報を集めて、これでいいという
対応策じゃなくて、もっといい
対応策。
それから、四番目は、
松下幸之助らしいと思うんですけど、常にお客様の立場で
対応策を立てよと。
今度の場合は、お客様の立場がなかったんじゃないかというふうに思うんですね。要するに、官僚の
方々もおいでですし、あるいはまたその御出身の方も、それでまた、さっきの理
事長は、水島理
事長ですか、銀行マンの方はなかなか自分の
問題点を出さないというか隠すというか、あるいはまたそれを隠滅する傾向が非常に、官僚の
方々おいでになってこういうことを申し上げるのもなんですけど、これは堺屋太一さんがよく言うんですけど、官僚の方で失敗すると、失敗した人ほど出世しているというんですよね。細かいことは、一回、興味があるんだったら堺屋さん呼んでもらったらいいと思いますけれども。
そういうようなことで、自分の立場で
問題点を考えてしまう。そういうことよりも、問題を早く手放すためには、すぐ報告すると同時に、何よりもお客様の立場、
国民の立場に立って、この場合、
対策を考えないと駄目だと。特に、これによって起こる
被害というものは計り知れないものがあるということはもう先生方ずっと言い続けておられるとおりで、私が繰り返すまでもないわけですから、こんなことは常識的に言えばすぐ分かることだと思うんですね。
それから
最後に、いつも私が言われていたことは、問題が大きいときには、解決するとかしないとかにかかわらず、責任者は責任を取れと言ったんですね。
多分私は、理
事長は辞職とか
辞任をされる必要があるかもしれないし、御自身お考えになっておられるかもしれないと思いますけど、そこまでやっぱりこの問題は大きいということを認識される必要があるのではないだろうかというふうに思うということですね。
そこで、せっかく来ていただいたので、予定した
質問をさせていただきますけれども。これまでの
審議の中で、
マイナンバー制度を
導入されるということで、民間
事業者においても税や
社会保障に関する書類作成などで
事務負担が随分と生じるんじゃないですかということ。あるいは、特に中小企業の
対応が遅れているんですよね。十分な
支援が必要であるんじゃないですかというようなことを
質問させていただきました。それから、
特定個人情報保護
委員会は、
マイナンバー制度開始後の監視、監督のみならず、この
マイナンバーの取扱いに関するガイドラインを作成するとか、民間
事業者、特に中小企業への
支援という観点からも重要な
役割を担っていると思います。ということで、本日は
特定個人情報保護
委員会に対しまして御
質問をさせていただきたいと思います。
特定個人情報保護
委員会を改組して
個人情報全般を
保護するための監督の強化が
検討されているようですけれども、実態はどのようになっているのか。
特定個人情報保護
委員会の
役割について御
説明をしっかりいただきたいと思います。