○藤本祐司君 委員派遣の報告をいたします。
大島委員長、上月
理事、石井委員、
岡田広委員、松下委員、相原委員、芝委員、若松委員、井上委員、江口委員、山本委員、そして私、藤本の十二名は、去る三月二日及び三日の二日間、静岡県を訪問し、
男女共同参画及び
警察等に関する実情を
調査してまいりました。
一日目は、まず、静岡市において、静岡市
女性会館を訪問しました。同館は、
平成四年の開館以来、
男女共同参画の
推進に関する
地域の拠点
施設としての
役割を果たしてきました。また、
平成十九年度より指定期間を五年とする指定
管理者
制度が同館に導入され、導入当初よりNPO
法人男女共同参画フォーラムしずおかが事業の実施と
施設の運営
管理に当たっております。ここでは、静岡市及びNPO
法人から、静岡市の
男女共同参画に関する
取組や、
内閣府の
地域における
女性活躍推進モデル事業として本年二月に開設した
女性のための
人材データベース「Jo—Shizuメンターバンク」など、同館の
男女共同参画推進事業等について
説明を聴取した後、専門図書室を視察いたしました。
派遣委員からは、指定
管理者二期目における新たな
課題、生活困難を抱える
女性への
対応等について質疑が行われました。
次に、静岡県
警察本部を訪問しました。近年、振り込め詐欺を始めとする
特殊詐欺が
社会問題化しておりますが、静岡県警は、「預手プラン」と呼ばれる預金小切手を活用した対策により、
特殊詐欺の
被害防止に一定の
成果を上げております。ここでは、静岡県警から、県内の刑法犯や交通事故の発生
状況、預手プランを活用した
特殊詐欺対策の
概要と今後の
課題、県内の風俗
環境の現状等について
説明を聴取した後、通信指令室を視察いたしました。
派遣委員からは、静岡県警が取り組む高齢者の段階的な運転自粛の
推進方策、預手プランに対する外部の評価と全国展開への見通し等について質疑が行われました。
次に、静岡市役所を訪問しました。ここでは、まず、田辺市長及び石上市議
会議長から、同市が力を入れて取り組む子育て
環境の
整備等について
説明を受けた後、静岡市から「ホビーのまち静岡」
推進事業について
説明を聴取しました。静岡県は、プラモデルの国内出荷額の九三%を占め、中でも静岡市には県内のプラモデルメーカーが集積しております。そこで、静岡市では、国内外から多くの人が訪れ、活発な交流が行われるまちの
実現のため、静岡が世界に誇るプラモデルを軸としたホビーのまちの
推進に取り組んでいるとのことであり、
説明の聴取後、ホビーに関する
情報発信基地として
平成二十三年六月に設置された静岡ホビースクエアを視察いたしました。
派遣委員からは、プラモデル産業の国内外の動向等について質疑が行われました。
次に、浜松市において、鈴木市長から、同市の現状等について
説明を聴取しました。浜松市は、
平成十七年七月に十二市町村が合併し、伊豆半島よりも広い市域を有することとなった結果、都心の活性化から中山間
地域の過疎対策、膨大なインフラの維持
管理など多岐にわたる
課題を抱えております。また、同市は遠州灘に面し、南海トラフ巨大地震による津波
被害が懸念されております。そこで、浜松市における資産経営の
取組、下水道事業へのコンセッション方式の導入に向けた
課題の
検討と国への提言、市沿岸域防潮堤
整備の
状況等について
説明を受けました。
二日目は、まず、ずだじこども園を訪問しました。同園は元々、幼稚園でありましたが、
平成二十四年四月に静岡県より認可を受け、幼保
連携型認定こども園へと移行しました。本年四月からは、幼保
連携型認定こども園について、認可・指導監督を一本化し、学校及び児童福祉
施設として法的に位置付けた子ども・
子育て支援新
制度の下で、同園は新たな幼保
連携型認定こども園へと移行します。ここでは、鈴木園長及び
関係者から、こども園の運営、会計、
行政との
関係に関して、それぞれの実態及び
課題等について
説明を聴取した後、園内を視察いたしました。
派遣委員からは、新
制度移行への懸念、職員の採用をめぐる問題、
関係行政機関間の
連携強化の必要性等について質疑が行われました。
次に、名古屋大原学園浜松本部鴨江センターを訪問しました。静岡県は、
雇用情勢の悪化を受け、不安定な
雇用環境に置かれた定住外国人の就労支援のため、
平成二十年度より民間教育訓練機関等に委託して職業訓練を実施してきました。本年度は、介護
施設の
人材不足を踏まえ介護職員訓練を新たに実施することとし、同センターが県の委託により介護職員初任者研修を実施しております。ここでは、静岡県から、県の多文化共生
推進施策や定住外国人向け職業訓練の
成果等について
説明を聴取した後、訓練生が行う介護実習を視察いたしました。
派遣委員からは、訓練修了者による訪問介護の可否等について質疑が行われました。
最後に、浜松ホトニクス株式会社中央研究所を訪問しました。同社は、光に特化した研究
開発型企業であり、昭和二十八年に設立され、中央研究所は、基礎・応用研究の拠点として
平成二年に開設されました。ここでは、晝馬社長及び原中央研究所長から、
科学技術発展への貢献、未知未踏領域の開拓による新産業の創出、産学
連携による光研究の拠点化を通じた浜松の
創生を目指す同社の
取組や中央研究所の
概要等について
説明を聴取した後、小惑星探査機「はやぶさ」に搭載されたイメージセンサやニュートリノ検出装置スーパーカミオカンデに設置された世界最大の二十インチ光電子増倍管等を視察いたしました。
派遣委員からは、他企業や産業技術総合研究所などの研究
開発法人との
連携、同社が求める
人材等について質疑が行われました。
以上で報告を終わりますが、最後に、今回の委員派遣に際して多大な御
協力をいただきました
関係者の皆様に深く感謝の意を表します。
以上でございます。