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新妻秀規君 公明党の
新妻秀規と申します。本日も
福島の
復興の加速にお役に立てるよう
質疑をしていきたいと思います。
本日で震災より四年と九か月になりました。改めて、お亡くなりになられた
方々に哀悼の意をささげさせていただくとともに、今も
被災地で苦しんでいらっしゃる
被災地の
方々に心からお見舞いを申し上げたいと思います。
本日は、まず
福島イノベーション・コースト構想についてお尋ねをしたいと思います。
甚大な被害を受けた
福島県においては、今でも懸命な取組が行われています。この
福島の
復興の原動力となるのが、国際
廃炉研究開発拠点やロボット開発・実証拠点、そして国際産学連携拠点等の
整備により新たな産業の集積を図る
福島イノベーション・コースト構想です。これは、昨年の六月、当時の赤羽一嘉
経済産業省の副
大臣が提案したものと
承知をしております。
この構想においては、党においても
福島イノベーション・コースト構想プロジェクトチームを立ち上げまして議論をしているところです。私もその一員であり、先月末二十六日には
福島県と
意見交換を行わせていただきました。
本構想は、
原子力災害によって失われた浜通りの産業基盤や雇用を再生をし、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックのときには、
福島復興の姿を世界に発信することを狙いとしたプロジェクトです。
最も被害が激しい
双葉地域における産業は、震災前に比べ、事業所の数が一六・八%、従業員の数が一四・七%、そして製造品の出荷額が一四・六%と大きく落ち込んでいる
状況です。二〇二〇年に浜通り
地域が世界から注目される
復興再生を成し遂げるためには、一日も早くこの
福島イノベーション・コースト構想の具体化を進めていく必要があると考えます。
この構想の実現については、
国会においても総理を始め
政府から前向きな答弁を繰り返しいただいております。
例えば、一月の二十七日、衆議院の代表
質問においては、総理より、本構想は
地元からの期待も強く、絵に描いた餅にならないよう、実現に向けてしっかり取り組む、このように御答弁いただきまして、また、十一月十一日の参議院の予算
委員会閉中審査においても、同じく総理より、新たな産業の創出を始めとして、本格
復興再生の
段階に向け、国が前面に立って取り組んでいくとの答弁をいただいております。
つい先日、十二月八日の衆議院
東日本大震災復興特別
委員会の
閉中審査においても、
若松謙維
復興副
大臣より以下の答弁が出ております。イノベーション・コースト構想は
地元からの期待が高く、必ず実現をする、
廃炉に不可欠なロボット産業を始め新産業の振興を図る、ロボットテストフィールドがロボットの国際標準化の拠点になれるかどうかが大きな使命、これが成功すれば地方創生の先導モデルとなるので、国が前面に立って取り組むことが必要、そのためにも、いろいろなプロジェクトを早期に
整備また立地を進める、
高木毅復興大臣、
高木陽介
経済産業省副
大臣等、他の
関係省庁、県、市町村と協議、連携をして迅速に最大の
努力をしていく、このような御答弁となっております。
ここで、ロボットテストフィールドとは、
皆様、資料の一を御覧ください。この資料の一のイラストに示されるように、ロボットに関する規制の扱いを検討、実施する場とすることも視野に入れた災害
対応ロボットの実証拠点と
承知をしております。しかし、本構想の関連予算は概算要求
段階ではいまだ事項要求にとどまっております。
ここで、資料二を御覧ください。この左から二列目がこのイノベーション・コースト構想の下の様々なプロジェクトが示されているんですけれども、個別のプロジェクトの工程が示されているのは、この上から四つの既に具体化が進んでいるものに限られております。
これがどういうものかというと、資料三を御覧ください。左上から、
福島浜通りロボット実証区域、その右側、放射性物質分析・研究施設、そして左下、モックアップ試験施設、そしてその右、一番右下ですね、
廃炉国際共同研究センター国際共同研究棟、この四つのある程度具体化が進んだものに限られていることが今年の四月二十二日の本
委員会の
政府答弁で示されています。
ここで、資料の四を御覧ください。これは、本年六月の時点での各プロジェクトの進捗
状況を示します。この最上段の、一、既に事業化が進んでいるものについては、これは先ほど資料三で見た四つのプロジェクトなんですけれども、これらについては、左から三列目が事業概要となっておりますけれども、済、済、済、済と赤の済マークが付いています。その一個右、中ほどよりちょっと右側に行きますけれども、実施・運営主体、これも済となっております。その右側、資金、これも済、済、済、済、済マークになっているわけなんです。
一方で、そのすぐ下、二、早期に事業化を目指すもの、さらにその下の固まり、事業化に向け更に検討が必要なもの、そしてその更に下、一部事業化に着手済みだが、更に検討が必要なもの、これについては、この一番下に凡例が示されているんですけれども、黄色が事業概要等が具体化したもので、この緑色の更と書いてあるのは更なる具体化を図るもの、青の未、未定のもの、こういう黄色とか緑とか青のマークが下の方の三つの事業には目立っているということが分かります。
資料の五が本年十月末時点での進捗を示しています。一番右の列が先ほど見た資料四での六月時点からの進捗なんですけれども、赤い字でこの間の四か月間の進展が示されています。
先ほど引用しました
若松復興副
大臣の答弁では、いろいろなプロジェクトを早期に
整備をする、
関係省庁や県、市町村と協議、連携して迅速化に最大の
努力をするとありました。この構想は、
政府にあっては、
復興庁、経産省、文科省など関係府省庁が緊密に連携を持って進めるものと理解をしております。
政府として、イノベーション・コースト構想の下のそれぞれのプロジェクトについてできるだけ早く工程表を示すことが必要だと考えます。具体的には、先ほどの資料四に戻りまして、個々のプロジェクトの事業の概要、また実施・運営主体、そして資金、こうしたところを、この黄色とか緑とか青のマーク、これをいつ赤に変えていくのか、この
計画、すなわち工程表をできるだけ早期に策定をする必要があると考えます。これについては、先ほど申し上げました四月二十二日、本
委員会での
政府からの答弁で、構想化の具体化の
段階においてもスピード感を持ってしっかりと取り組んでいくとの答弁もあるので、
是非このとおり、個々のプロジェクトの促進を
お願いをしたいと思います。
ここで
質問させていただきます。
このそれぞれのプロジェクトについて、どのような仕組みで具体的な中身やスケジュールなどの検討を進めていくのでしょうか。また、運営主体について、
地元自治体は国によるリードを大変に大きく期待をしております。これについてもどのように決めていくのか、答弁を
お願いをいたします。