○藤末健三君 民主党・新緑風会の藤末健三でございます。
私は、
平成二十五年十二月十八日の天皇陛下の記者会見における
NHKの
報道について
質疑をさせていただきたいと
思います。
先ほど
山本委員から、
NHKスペシャルの
放送番組内容についての
質疑がございました。私
自身、
放送番組編集の自由というものは非常に重要であるということを認識させていただいておりますが、この天皇陛下の記者会見の
報道につきましては、実は衆参両院における
議論、全部調べましたけれ
ども、一切まだ
質疑はされておりません。したがいまして、その
番組の中身というよりも、事実関係がどうあったかということを今後に残したく、
質疑をさせていただきたいと
思います。
そもそも、
NHKを始めとします
放送局におきましては、
国民の知る権利に奉仕するため、表現の自由が確保されております。
放送法におきましても、何人も法に定める権限に基づかなければ、
放送番組に干渉、規律することはできない旨の
放送番組編集の自由が保障されております。
しかしながら、一方で、
公共放送としての
NHKには、その
番組編成に当たって、政治的公平性そして中立性をしっかり担保していただくことが求められていることもまた事実だと考えております。
総務委員会におきましては、
放送を所管する
委員会として、
NHKの
予算や決算等の
委員会審議を通じ、
放送の健全な発展と
公共放送としての
番組の政治的公平性の確保を図り、さらに
報道の自由や表現の自由を守っていくという責務を有しているというふうに考えております。
このような前提におきまして、繰り返しでございますが、この
平成二十五年十二月十八日、天皇陛下の傘寿の記者会見におきまして、ちょっとほかの
報道記事を読まさせていただきますと、天皇陛下の八十歳の傘寿を迎え、天皇陛下のお
言葉がマスコミに配布されたと。その中において
NHKがこの一部の一切を削除していたのが問題であるという
指摘でございます。
削除された天皇陛下のお
言葉をちょっとここで読まさせていただきますと、戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました、
戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、深い感謝の
気持ちを抱いております、また、当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと
思いますということでございまして、この記事には、現状の平和と民主主義、そして憲法を守るべき大切なものとした護憲
発言であり、さらには憲法を作った主語を日本とし、知日派の米国人の協力も忘れてはならないと加えるなど、連合国から押し付けられた憲法論への反論とも取れる
発言だった、しかし、
NHKはこの部分だけをカットし、一切報じることはなかったのだというふうにこの記事には書かれてございます。
この
指摘につきまして、どのような事実関係があるかを、
板野放送総局長、お願いいたします。