○石上俊雄君 ありがとうございました。
今日は、議論を深めさせていただこうと思って、ちょっと多過ぎるんじゃないかというぐらいに資料を準備させていただきました。
まず、資料一ですが、私、電機産業に属しておりましたので、その悲惨さをちょっと皆さんに知っていただきたいということで作らせていただきました。
日本というのは初めはいいんですね、作るもの。初め出たときはいいんですけど、あっという間にコモディティー化して
海外に持っていかれているというのがこの資料一の①であります、自虐ネタになってしまいますが。要は、
技術で勝って
ビジネスで負けているというのがこれなんですね。
それを言い表しているのがその下の②なんですが、これを受け止めて、出てくる書籍も
日本的には結構何かつらい
タイトルしかないんですが、
海外は、フェイスブックもありますし、グーグルもあるんですけど、あとアップルもありますけど、そういう飛躍するところががっと行くわけですね。ですから、書籍も力強いような題目になってきているわけであります。
資料二は、先ほど
高市大臣にもちょっと御
説明をいただきましたけれども、これ
総務省からいただいたやつですが、
国内的にもこの
伸び代が、もう人口減少等もありますので限られてきていると。やはり
海外のところに目を向けていくとまだもう少し
伸び代があるんだと。
海外の
伸びと同じぐらいにしっかりと対応していけば、大体今の売上げ
規模の四分の三、十七・五兆円ですかね、それぐらいは見込めるんだということで、これが今回の、ここの部分をしっかりとやっていく必要があると。しかし、要は、売り切り型だとコスト競争になっていくので、やはり
パッケージでしっかりやっていく必要があるなということの
意味での
提案だというふうに
考えています。
確かに、せんだって、どこかの講演を聞いたら、物と事、要は物だけじゃなくて
サービスも必要なんだと、事というのは
サービスですけど、そういう方針を掲げている
企業も結構あるようですから、やっぱり物だけではなくて
サービスも一緒に付けてということですね。
それを言い表しているのが資料二の②ですけれども、これは、ICT
国際競争力強化・
国際展開に関する懇談会というのを
高市大臣の前の新藤
大臣のときに
設立したんです。そのときにNECの遠藤
社長がいいことを言っているんです。これに凝縮されると思うんですね。やっぱり
パッケージで持っていかなければ駄目だよということです。さらには、ODA等、これを待っているとやっぱり時間が掛かるので、すぐ
中国さんとか韓国さんに持っていかれちゃうんだと、だからしっかりと早くやらないといけないということ、こういうところを言っているわけであります。
そんな中で今回の
支援機構がつくり上げられてきたということでありますが、この
支援機構、経産省さんのところ、今日、経産省さんにも来ていただきましたし国交省さんにも来ていただきましたが、同じように
支援をする
機構があって、この
支援機構の内容をしっかり審議する中で、財政投融資分科会という中でしっかり、要は違いが何なんだとか、これ大丈夫なのかと議論された経過を読ませていただきました。要は、しっかりと投資をしていくわけですから、それに見合った形での
成果が必要だということですね。
一部では、省庁の肥大化につながるんじゃないかとか、官僚の天下り先になるんじゃないかというような話も質問とかで出てきているわけでありますが、それはもう言語道断の話なんですけど、要は、何というんですか、省益の確保の姿勢はなかったとか天下りもゼロだった、でも、何も
成果が出なかったというのが一番まずいわけですね。
ですから、しっかりと
支援機構を動かして、やっぱり国民の皆さんのお金を使うわけですから、それがしっかりと回る形で国の利益というか収益に上げていくようにつなげていっていただきたいなと、そういうふうに
考えています。
そういった
意味で、先輩の
支援機構というんですか、それぞれ経産省さんと国交省さんから一つずつお聞きしたいと思いますが、経産省さんではクールジャパン
機構というのをつくり上げられて今やられておりますが、その内容、
規模的なところと、今どんな
状況にあるのかといったところを御
説明いただきたいと思います。