○井原巧君 自民党で三人目でありまして、私は二十分いただいていますから、三、四問、
質問させていただきたいと思いますけれども、基本的に私は
NHKを非常に愛着感じていますし、身びいきな方であるということをまず断っておきたいと思うんですけれども。
この役に就く前に市長をしていたんですね。
一つは、
平成十六年に台風
災害が僕の町にありました。当時、ちょうど合併した頃でありまして、住民の気持ちが非常に離れていたんですね。それで
NHKの松山
地方局にお邪魔させていただいて、のど自慢をその被災された場所で開きたいのでということで御無理申し上げて、「
NHKのど自慢」をしたらすごく住民が喜んでいただいて、大変
NHKに有り難かったなということを本当に記憶にありますし、また、
皆さん、先生方は知らないと思いますけれども、
NHKの「いないいないばあっ!」という子供の
番組ありますけど、そこのワンワンがすごく人気あるんですね。私の町の子育てフェスタとコラボをして、ワンワンを呼んだんですよ。そうしたら、三千人、四千人、無料ですから、来られて、これは今も続いていますけれども、そういうコラボで
地域おこし、さっきの今治タオルじゃないですけれども、放送の情報発信だけじゃなくて、そういう地道な
取組もこれからもしてほしいと思いますし、それが愛着の
一つであります。
もう
一つが、実は私、若い頃、二十代の頃、
国会議員の秘書をしていたんですけれども、たまたま付いた先生が、
平成三年だったですか、郵政
大臣になられて
NHKの所管になったんですね。それで、大河ドラマ、当時は真田広之さんが主演したのは「太平記」だったと思うんですけれども、そこを見に行ったり、あるいは
NHKの交響楽団を見に行ったり、そういうことで
NHKには非常に自分も愛着を感じていました。
ただ、そのときにこういうことがあったんです、
大臣就任中に。ちょうど、
NHKの当時の島さんという
会長が、衛星放送の打ち上げのときにどこに滞在していたのかというようなときに、虚偽の
答弁をされたんですね。それに端を発していろいろ疑惑呼んで、うわさでは女性の問題も出てきたりもしたんです。結果的には辞任になったというときの実は
大臣で、私、
大臣室にいたのですごく混乱したことを覚えていますし、
NHKの信頼が揺らいだ場面を見ておりましたから、今回こういう場で立っていると、すごくその危機感を実は覚えているんです。
先ほどの
放送法の理念というのは、公平公正、不偏不党という話なんですね。前もって私言っておきたいのは、基本的にこの予算というのは
全会一致を旨とするというふうに思ってほしいんです。それは、政治的に必ず中立であることをうたっているわけだから、基本的には全員が
賛成できることが旨となりますから、この後、今日、多分
採決あると思います。その結果、私なんかは
与党ですし、また
NHKの重要性感じていますから何とか通そうと思っていますけれども、是非
会長はそのことを胸にしっかり刻んでいただいて、これからお
取組をいただきたいというふうに思っております。
今、こういう不祥事のことでいろいろ言っているような悠長なときではないと思うんですね。特に、国際化が進んでいるということ、もう
一つは、通信と放送が融合していって、この
取組に遅れると世界的にも遅れてしまうと。安倍
内閣が進めている
日本再生の中で、やはりその国際戦略を図っていく上で放送というのは物すごく大きなツールになりますから、その中のリーダーが
NHKということでありますから、待ったなしの中で取り組んでいかなきゃならないと、こう思っております。
そこで、まず一番最初に
会長にお話ししておきたいのは、もうこういう不祥事というか本業以外のことで混乱することにやはり終止符を打つべきだと。さっきのガバナンスの話もありますけれども、まずは
会長からこれまでの一連の反省の意をしっかり表していただいて、それと、新
年度、もうあしたから四月一日ですから、四月一日、新
年度に向けてのまず決意をお聞かせいただきたいと思います。