○江崎孝君 はい、分かりました。
僕は、監査報告書のずさんさを今ちょっと
指摘をしています。そして、経営
委員会の責任もこれは大問題だと思います。
もっと言えば、もう一回整理しますね。なぜ、秘書室長が金額が分かった
段階でというふうに言っているのに、秘書室長にその金額が分かったのはいつだったのかということを聞かなかったのか、なぜ記載しなかったのか。そして、その間、これはその後に、これらの経理処理等については
会長に対する報告は行われていない、たった一行で済んでいますけれども。これもこれと関連してきます。極めて重要なことです。なぜ
会長に報告が遅れたのか。それは、秘書室長が金額が分かったのが遅かったからです。しかし、なぜ遅かったのか。これも分からない、これでは。分からないんです。それは、
監査委員の皆さんに誰かが情報を提供したことによって、調べたことによって三月六日に発覚したんです。
こんなNHKという日本の最たる公共放送の中の、受信料をこれだけ集めている中で、ガバナンスが十年前にあんな問題が起きておきながらそういう経営体質であったということを今、
監査委員の報告書のずさんさからでも分かるわけですよ。これは大問題なんです。
もう一つ、もう時間がありませんから、後のこれからの流れはこれからのNHKの、予算
委員会の
質疑の中で、これ与党の皆さんも追及してほしいと思うんですよ。こういうところがやっぱりはっきりしないと、これはNHKの予算、参議院で通すというわけにいかないですよ。衆議院ではそれは通過したかもしれないけれども、参議院でこの問題が発覚して、この監査報告がこういう
状況で、大事なことも、もっと出てきますよ、時間があったらもっと僕、質問しますけど、それが一つも答えられない。そして、そういう
状況の監査報告を経営委員が了と判断したということは、とてもじゃないけど、私たちは、少なくとも我が党は
理解できない。
もう一つ、最後に
指摘して終わります。
監査報告書では、読みます、「
監査委員会は、
会長が私用目的でハイヤーを利用すること、およびその代金を協会が
負担することは重大な問題となり得る」。つまり、業務ハイヤーですね、多分これは業務のハイヤーだと思います、これを
会長が私的に使うことについては極めて重要な問題だと言っているんです。そして、代金を
負担することは重大な問題だと言っているんです。しかし、これ、どこ見ても、その代金を
負担することの云々ということは出てきません。
監査報告書の最後はこういうところでまとまっているんです。(1)ですね、先ほど上田委員が言われた(2)の上側、
監査委員は、
会長が、私用目的であったとしても、その立場上必要な身柄の安全、情報管理及び所在確認のために、協会が手配するハイヤー、これは業務ハイヤーなのか一般のハイヤーなのか、これも分かりません。業務ハイヤーということは当然割引が入ります。これは一般のハイヤーなのかどうか。(発言する者あり)
会長、そうなんですよ。これはもう大変なことなんですよ。じゃ、あえて業務ハイヤーと読ませていただきます。業務ハイヤーの利用を必要とする場合があることを否定するものではないということは、例外規定をオーケーしているんです。その例外規定をオーケーしたんですけれども、その例外規定の存在は明文化されていません。
そして、今明らかにされているのは、秘書室長が証言をした、情報管理、緊急時の連絡に備えて所在確認、この三つのために例外規定で業務ハイヤーを利用することも否めないというふうに判断されている。否めないと判断されている。だったら、冒頭の、ハイヤーを利用することは大変重要な問題だ、こういうふうにして監査に入っているわけですから、だったら、その
結論をこの一言でしていたら、ますます問題を膨らますことになります。公と私の真ん中が分からなくなってくる。
監査委員が例外規定をオーケーをして、業務ハイヤーを私的に利用することはいいですね、否めないよということを言った瞬間に私的に業務ハイヤーを使うというのが増える可能性がある。それは何の
指摘もしていない、ここが大問題なんです。
もう時間が来ましたので、そのことはこれからの民主党の
質疑に譲らせていただきながら、ここで終わらせていただきます。少々オーバーしました。済みません、
大臣、長々と
議論に付き合ってもらって申し訳ございません。おわびして、私の質問を終わります。