○藤巻健史君 今お聞きしても、やっぱりプロ向けはもうほとんど何にも
規制なし、プロのみの
販売はなしということで今後お考えいただければと思います。
時間がないので、ちょっと二番目の
質問については感想のみで、
質問じゃなくて、三番目に移りたいんですが。
二番目、先ほど
若林委員の
質問に対して
大臣の方から、リスクマネーの
導入と消費者
保護の
バランスを考えなくてはいけない、これはまさにもっともなんですが、
日本の場合、ともするとどうしても消費者
保護が金科玉条になってしまって、自己責任の
部分を軽視して何が何でも国が守るという方向に行きがちなんで、特に
金融に関してはやっぱりもうちょっと自己責任の
部分を強調すべきだと私は思っています。
一例が緑のオーナー
制度なんですけれども、これは、できた当時は
金商法の
関係、管轄外だったと思うんですが、よく、損したから訴訟が起きていると聞きます。ですけれども、木材が市況商品で、もうかることがあれば損することがあるなんていうのは当たり前の話であって、それを損したから訴訟を起こすという
日本人のカルチャーがまだまだ未熟であるなと。もうかれば自分のもの、損したら損害賠償なんて、そんなことあり得るわけなくて、もしそういうことを認めるのであるならば、元々最初に、損した場合は訴訟ができますよ、ですけど、もうかったら全部返してくださいというぐらいの文言を入れておかなくちゃいけないわけで、その辺をもうちょっと
金融庁としても
是非国民向けに自己責任の
部分を指導していただきたいなと、指導と言うといけないかもしれないですね、何というか、教育していただきたいなというふうに思います。これは、ちょっと時間がないので感想だけにとどめておきます。
三番目の
質問なんですが、三菱東京UFJが、昨年度でしたか、一兆円純利益超したということ、これは極めてうれしいニュースであるし望ましいニュースだと思うんですが、そうはいいながら、私が勤めていたJPモルガン、私が勤めていた頃は純利益三兆、四兆、五兆は当たり前の話であって、昨年も三兆六千億の利益を上げているわけですね。ゴールドマン・サックスも一兆五千億ですか、HSBCはやっぱり二兆円近くの利益を上げていますし、一時
上場廃止になりそうで、もう倒産するんじゃないかと思われていたシティバンクも昨年は一兆八千億もうかっているわけですよ。
これだけの利益、
日本の銀行、メガと比べても、利益、何でこんな差があるかというと、
一つの大きな理由というのは私はデリバティブの問題だと思うんですね。
私は
日本の銀行と米銀両方いましたので分かっていますけれども、大体
日本は長短分離政策のせいでスワップ
取引が五年間遅れたんです。その間にどんどんどんどん欧米銀行はスワップビジネスをやりまして、
日本の銀行がスタートする前に、JPモルガンの会長であるウェザストンが、五年前には存在していなかったビジネスで、これ今思い出したのでちょっと数字ははっきりしていないんですけれども、七割ぐらいを稼いでいると言ったわけですよ、要するにスワップビジネスで。
日本の銀行が全くやっていない段階で、モルガンの利益の七割はスワップだったんですね。
ということで、
規制によって
金融業が、極めて
日本にとって重要な
金融業が遅れてしまうということがあるかと思うんですが、デリバティブ
市場に対して、
大臣、これ重要だと思っていらっしゃるのか、それとも今後とも進めていこうと思っているのか、それともデリバティブというのはヘッジ
ファンドにつながっていて何か悪者のようなイメージを持っていらっしゃるのかどうか、その辺をお聞きしたいと思います。